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夜のガスパール より【スカルボ】(ラヴェル) [ラヴェル]

さて、最近のこの音楽日記は、私が弾けるような簡単なピアノ小品の紹介があまりない。
これでは、いけない。
と思って、今日は、ピアノの小品を聴いていたのだが、
ある理由で、この曲にした。

今日の音楽日記は、
フランスのラヴェルが作曲したピアノ曲集「夜のガスパール」より【スカルボ】である。
そう、技巧的に簡単なんてもんではない。
ラベル自身が、当時、ピアノの最難曲として、有名なバラキレフの【イスラメイ】より、
技巧的に難しい曲を書こうと思った。と言っているように、
弾くだけでもものすごく大変だ。
しかし、それだけでなく、この曲を表現する力や、
イメージを含ませる演奏は、もっと大変な曲だ。

このピアノ曲集は、ベルトランの詩に基づいて作曲されている。

夜中に跳ね回り、笑い、ベットにいたずらをし、
最後は、ふっと消える小さな妖怪を描いてる。

そう、音楽を聴いても、この妖怪スカルボが、出てきそうだが、
それより、この曲は、
この譜面を見ているだけで、この妖怪スカルボがイメージされる。
これは、すごいと思う。(譜面の中にスカルボがいる・・・)

ちょっと前のテレビのスーパーピアノレッスンで、この曲をやっていたが、
技巧力と表現力が、すばらしくないと、無理な曲だなあ。とつくづく思う。
しかし、その両方が備わった人の演奏を聴くと、すばらしい曲だ。
ラベル独特の繊細さも相まって、クラクラする。

さてさて、次は、こんな難しい曲でなく、簡単な曲を書こうっと・・・・

さてさて【スカルボ】は、小さな妖怪である。
似たようなものに、みどりのこびとちゃんがある。(オイオイ、大丈夫か?)
ということで、以下は、このブログの名前である、みどりのこびとちゃん の由来である。
(由来というほど、全然たいしたことないのですが・・・)
〈それに、無理矢理その話題にもっていってないか・・・(笑)〉

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さて、お待たせしました。みどりのこびとちゃんの由来です。(まっていた人いますよね 多分)

さて、ブルーバックスという本のシリーズを知っているだろうか?
物理学や科学などの理工系の本で、昔からあり。現在もある。
私は、中学生や高校生のころから、この本のシリーズが好きで、
四次元の世界・不確定性理論・確率の本 等々、よくわからないのに、
よく読んでいた。

その中で、都筑卓司さんの書いた【マックスウェルの悪魔】という本があった。
(現在でも、内容が少し新しくなって、出版されている。)
その本の内容は、熱エントロピーの物理学の話で、難しいので省略するが、
その本の前書きに、分子の動きを観察できる小人の話があり、
(これが、物理学者マックスウェルが提唱した悪魔のことだが、)
非常におもしろく、本の挿し絵も、とてもおもしろかった記憶がある。
そう、この小人は、熱力学の法則にさからって、
例えば、冷水とお湯が混ざっても、簡単に2つをまた、分離できる能力を持っている。
そう、この悪魔は、永久機関も可能とする。
(もちろん、こんなことは、現実には、できないことなのですが。)

その話が、非常におもしろかったので、
中学生の私は、そのマックスウェルの悪魔のことを、
みどりのこびとちゃん と名付けた。(なんとなく挿し絵がそんな感じだったのです。)
それ以来、みどりのこびとちゃん がいればいいのになあ、と時々思うようになつた。

今では、かみさんに、電気付けっぱなしとか、部屋が片づいていない等と叱られても、
「それは、みどりのこびとちゃん のせいですね。」と言っているので、あきられている(笑)

とにかく、それが、このブログの名前の由来である。
私が昔読んで、面白かった本は今でもある。

表紙の絵や、内容は変わっていたが、
前書きの こびとの話は、あるので、興味のある人は読んでみてください。
でも途中からは、物理学の内容で難しくなりますよ。

これが、このブログの名前の由来なのです。


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コメント 4

Cecilia

思わずベロフ先生の表情を思い出してしまいました!
みどりのこびとちゃんとスカルボは全く結びついていなかったのですが・・・
その本の写真の悪魔・・・スカルボみたいですね。
義兄が好きそうな本ですが、私も是非読んでみたいです。(難しそう・・・)
実はすごく気になっていて「緑の小人」で検索をしたほどです。
他にもハンドルネームにしている人は結構いるようですね。
悪戯をする小人なのではないでしょうか?

私がよく言う「みどりのゆび」は岩波少年文庫からも出ていますが、兵器を作る父親のもとに生まれた少年がさわったものから緑の草花が生えてくる・・・というお話です。
by Cecilia (2006-11-23 09:49) 

みどりのこびとちゃん

Ceciliaさん、疑問は、とけたでしょうか?
私がマンドリンオーケストラで指揮をやっていることも、
URLの意味も、
みどりのこびとちゃんの意味も、わかった以上、
もう、後は、気になることは、なにもないですね。(笑)
あとは、演奏会ぐらいですか・・・ははは

私も、「緑の小人」で検索してみました。いろいろあるのですね。
びっくりしました。

「みどりのゆび」は、大人が読むべき本とのレビューもあったので、
さっそく買って読んでみようと思っています。
「マックスウェルの悪魔」も読んでみてくださいね(難しいけど・・・)
by みどりのこびとちゃん (2006-11-23 22:16) 

トスカ

この曲はベロフ先生の指導の凄まじさに、生徒に待ったが出ましたね。
私は「シュレディンガーの猫」も好きです。
by トスカ (2006-11-24 09:17) 

みどりのこびとちゃん

トスカさん。コメントありがとうございます。
そう、あのスーパーピアノレッスンは、
先生の指導方法がすごく印象に残る番組です。

おおっと、「シュレディンガーの猫」を知っているとは、・・・・
昔、私は、不確定性理論の本の中で、知りました。
あれですよね、
量子力学の世界で、
ショパンとリストが、防音室の中に入って、
どちらかがピアノを弾いている場合、ドアを開けた瞬間には、
どっちが弾いているかわかるが、ドアを開ける前は、
外からでは、リストが半分、ショパンが半分弾いている状態だ
ということですね。(違うだろう(笑)・・・す、すいません)

しかし、「シュレディンガーの猫」がでてくるとは、予想外です。
あっ、知らない人は、ネットで検索してみてください。
おもしろいです。(難しいけど・・・)
by みどりのこびとちゃん (2006-11-24 23:29) 

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