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アルルの女 第1組曲より【鐘】(ビゼー) [ビゼー]

さて、今週のこの音楽日記は、
私が出る演奏会(11/5のマンドリンオケですね)で、
演奏する曲を紹介しようと思う。

さて、今回の演奏会のオープニング曲は、
フランスの作曲家ビゼーの有名な[アルルの女]第1組曲より【鐘】である。

さて、この曲は、結婚式の場面の曲だそうで、
鐘の音が響きわたる、明るく華やかな曲である。

この曲の特徴は、なんといっても、G#-E-F# の3つの鐘の音が、
常に鳴っていることだろう。(ゆっくりした中間部を除く)

私が作曲したら、まず、本物の鐘(カンパネラ)を入れて、作曲して、
派手に鳴り響かせると思う。(おおっと、それは単純明快だあ)
しかし、ビゼーは、そんな単純なことは、しない。
鐘の音を模倣する為に、

まず、ホルンに主題を吹かせ、
同時にハープの音でも主題をはじき、
さらに、第2ヴァイオリンは、ピッチカートで主題を弾き
そして、ヴィオラは、アルコで、主題をチャチャと16符音符で切る音にしている。

これが、合わさると、あら不思議、鐘のように聞こえる・・・

マンドリンオーケストラでは、クラッシックギターが入っているので、
ギターにこの鐘の音を持ってきた編曲にしたが、
まあ、この部分は、ビゼーの音色にはかなわないなあ。
(いやいや、ギターの音色もなかなかなのですよ。)

しかし、この曲、単純なA-B-Aの形式で、
Aは、明るく華やかで、演奏していて、気持ちがいい。

それに対して、Bは、6/8で優雅でやさしい、穏やかな旋律で、
歌うと気持ちがいいのだが、
6/8の拍子は、魔物だ。
どうしても、演奏は、歌いすぎて、遅れてしまう。
なかなか難しい。

そして、ちょっとしたコーダで最強音で終わる。

この曲は、ビゼーの特色である、
誰にでもわかりやすく、そして、愛らしい小品だ。

しかし、【アルルの女】の組曲は、明るい曲が多いのですが、
元となった、戯曲は、悲劇なのですね。知らなかったです。
そして、この劇の、アルルの女は、主要人物だが、最後まで姿が出ない事も知った。
音楽だけ聴いていてもこれは、わからないなあ・・・

しかし、マンドリンオーケストラでのこの曲は、
マンドリンの明るい音色で、イタリアの青空のように、
明るく、すがすがしい感じになるはずだが、
今回のマンドリンオーケストラでの演奏は、コントラバスは7台なのです。
すごく、重々しい結婚式の音楽になるかも(笑)


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トレモロ

はじめまして。う?

Bの6/8のドラ、とても難しいところです。でも、弾きたかったな~。
学生の頃はマンドリンで、ハイポジばかりで高速で弾くところが多くて、時間があれば練習ばっかりしていました。
でも、そのころから、このような美しく穏やかに歌うような甘いドラの旋律を憧れの眼差しで見て(聴いて)いました。

弦バス、7台ですって??
すごいですね。
来年はもっと増えるかな?

もうきっと、そちらは全曲ばっちりでしょうが、お互いに(!?ばれちゃった)
楽しく演奏できるといいですね。では。
by トレモロ (2006-10-31 09:08) 

Cecilia

左のプログラムの記載が増えましたね。(桃色の曲って・・・?)
「アルルの女」といえば普通は音楽鑑賞で間奏曲とファランドールを聴くぐらいですね。
「鐘」は今あらためて聴いてみて「これか~」と思いました。
何年か前に「アルルの女」の舞台(バレエ)を見ました。夜中だったので、記憶が薄らいでいるのですが、民族衣装が印象的でした。(ビデオを探せば出てくるのですが・・・)
そしてファランドール・・・クリスマスのCDをNAXOSで聴いていていろいろ発見があるのですが、もともとフランスのキャロル(三人の王の行進?)らしくクリスマス・グレイテスト・ソングズというCD(Analekta)の二枚目のはじめに"De matin ai rescountra lou trin"という題で出ていました。Stradaという楽団の演奏がおもしろいです。ビゼーと比べてみてください。

個人的に「ベルばら」と「オペラ座の怪人」は記事にして欲しいです~。
by Cecilia (2006-10-31 15:06) 

みどりのこびとちゃん

トレモロさん。よく、私のブログがわかりましたよね。
あまり宣伝もしていないのに・・・・(笑)
優雅に歌う旋律は、早弾きより、はるかに難しいです。
今年は、お互いの演奏会が同じ日になってしまいましたが、
がんばりましょう。
by みどりのこびとちゃん (2006-10-31 22:41) 

みどりのこびとちゃん

Cecilia さん、曲目が増えているのに、よく気がつきましたね。
すばらしいです。
桃色の曲というのは、桃やピンクに関係する曲のメドレーです。
とても楽しいメドレーで、目でも楽しめます。聴いてもらいたかったです。

フランスのキャロルは、ナクソスで聴いてみます。どんなだろう・・・
そう、「オペラ座」や「ベルばら」を書いてもいいのですが、
そうすると、書くことが、再現なく広がって行く気がして、こわいです(笑)
ちなみに、私は、「オペラ座の怪人」は大好きで、
3回もミュージカルを見に行きましたよ
by みどりのこびとちゃん (2006-10-31 22:47) 

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