ピアノ・ソナタ第15番【田園】(ベートーベン) [ベートーベン]
さて、昨日、バックハウスのレコード(ブラームスのチェロソナタですね)を聴いていたら、
ベートーベンのピアノソナタも聴きたくなった。
この音楽日記では、32曲あるベートーベンのピアノソナタのうち、すでに8曲書いた。
(8番,14番,17番,23番,29番,30番,31番,32番)
いつか、32曲制覇したいと思っている(制覇って何?・・・笑)
ということで、今日は、中期の傑作と勝手に私が思っている、
第15番のピアノソナタ【田園】である。
この曲、32曲の中の知名度では、中くらいだろう。
(せっかく、副題が付いているのに・・・(まあ、ベートーベンが付けたわけでないが))
第1楽章・・・低音の連打の上にやさしい旋律が流れる。
この楽章の雰囲気は、ベートーベンぽくなくて好きですね。
第2楽章・・・優雅な音楽で、特に中間部のリズムが素敵。
こんな音楽も、書くんだなあ・・・
第3楽章・・・単純な音楽。これも中間部が素敵。
第4楽章・・・ここが、このピアノソナタの最高の部分と思う。
作曲者が例え、言わなくとも、6/8拍子のパストラールの音楽だ。
なごやかで、やさしい。しかし、ベートーベンの音楽だ。
最後は、力強く終わるが、勝利という感じはまったくない。
単純だが、心あたたまる音楽だ
このピアノソナタの前の第14番は、あの有名な【月光】だ。
知っての通り、【月光】の終楽章は、激しい音楽だ。
しかし、この第15番【田園】の終楽章は、同じ年に作曲されたにもかかわらず、
正反対の性格を持っている。
まるで同じ作曲者の交響曲の【運命】と【田園】のようだ。
ここまで、曲のことを書いてきたが、
しかし、どうも、田園風景という、
本当にのどかな風景に出会ったことが最近まったくない。
頭の中には、イメージができているのだが、
どうして、その風景と出会わないのだろう。
ちょっとだけ、悲しいなあ・・・
ヨーロッパに行かなくとも、日本にもあるはずなのになあ・・・
ちょっと話がずれてしまつた。
このピアノソナタは、ベートーベンの前期の若々しいピアノソナタと、
中期の熱情などのピアノソナタの間に書かれた、味わい深いピアノソナタだと思う。
しかし、これもバックハウスの演奏が好きだなあ。
(ちょっと、ごつごつしているけど・・・)
ブラームス・・・ベートーベン ときたら、次は、あの作曲家ですね
あらあら、偶然にも最近この曲を聴きました♪弾きました♪
この曲はほのぼのしていますね。弾いていてイライラしてきましたから(爆)ベト様はやっぱりがんがんいかないと・・・ということで、今は悲愴にはまっています。
でも全楽章とも素敵な曲だと思います。もっと広まればいいのに。
by かおる (2006-10-30 22:28)
かおるさん、コメントありがとうございます。
かおるさんのブログちゃんと読んでいますよ。
ということで、本当は、それに影響されて、書いた記事でもありますね(笑)。
しかし、確かに、ちょっとだけ無名ですよね、この曲。
by みどりのこびとちゃん (2006-10-30 23:09)
この曲は月光などの影に隠れて地味ですがいい曲ですね。何年かまえにゲルバーの演奏を大阪でライブで聞きました。
by Robert (2006-10-31 12:37)
そう、影にかくれていますが、本当によい曲です。
いいですねえ、私は、この曲は、実演を聴いたことがありません。
by みどりのこびとちゃん (2006-10-31 22:14)
実演といえば、もうすぐ演奏会があるそうですね。ステージに立てるなんて素晴らしいですね。成功を祈ります。
by Robert (2006-11-02 12:24)
Robertさん。ありがとうございます。
アマチュアとはいえ、ステージに立てるのは本当に幸せだと感じています。
しかし、それだけでなく、
お客様に、夢と幻想を与えられる演奏になるといいのですが・・・
by みどりのこびとちゃん (2006-11-02 23:39)