SSブログ

チェロ・ソナタ第2番(ブラームス) [ブラームス]

私は、基本的に、明るくて楽しい小品が好きな人なのだが、
もちろん、渋い曲も聴くし、大曲や現代音楽も聴く。

最近、この音楽日記は、なぜか【鍛冶屋】の音楽が続いたので(笑)
今日は、渋い音楽を紹介しよう。

私は、中学生のころから、クラッシックのピアノ音楽にのめりこんでいったが、
最初は、ショパンやリストのピアノ曲をよく聴いていた。
そのうちに、ベートーベンのピアノソナタが好きになり、
ロンドン不滅の名盤シリーズというバックハウスのモノラル録音の
1200円のレコードを買い集めて、ピアノソナタの全集を聴いていた。
(今だに、私の心の中のベートーベンのピアノソナタは、バックハウスの演奏なのです。)

そのレコードの名盤シリーズの中に、
ピエール・フルニエ(チェロ)・ウィルヘルム・バックハウス(ピアノ)で、
ブラームスのチェロ・ソナタ(2曲)があり、
なにげに買った。これが、2曲ともすばらしかった。
(モノラル録音で音は、悪いのですが・・・)
心に響く曲と言おうか、渋いだけでなく、
当時は、ああ、これが音楽だ。とも思ったものだ。(若かったなあ・・・)

久々に今日は、そのレコードを聴いている。
とても、とても、とてもいい。

今日の音楽日記は、ブラームスの2曲あるチェロ・ソナタから、第2番である。
(1番も渋くて、とても感動的な曲ですよ)

2番は、渋さだけでなく、とてもとても表情豊かな曲だ。

第1楽章・・・劇的に始まる。しかし、派手ではなく、意志のある音楽が流れていく。
第2楽章・・・後期のブラームスの特徴である渋みの極致の音楽。
第3楽章・・・情熱的なスケルツォ。この楽章があるから、次の楽章がいきると思う。
第4楽章・・・すばらしく開放的で、わかりやすい音楽が朗々と流れる。
        あの名作フランクのヴァイオリンソナタの終楽章にも匹敵か?

そう、それまで、派手なピアノ曲ばかり聴いていたのに、こんな音楽もあるんだ。
と教えてくれたのが、このブラームスのチェロソナタなのだった。

この曲から、ブラームスは、ピアノ五重奏曲や、弦楽六重奏曲を聴くようになったし、
なかなか、思い出深い曲なのである。

この曲は、いろいろな演奏を聴いたが、(中には、すごく派手な演奏もあった。)
しかし、この曲のいつも心の中で鳴っているのは、
フルニエのチェロ そして、 バックハウスのピアノの演奏なのである。
モノラル録音で音は、悪いが、なぜか音楽が聞こえてくる。
(この感覚は、文章ではちょっと、表せないなあ・・・)

たまには、室内楽を書くのもいいものだ。


nice!(0)  コメント(5) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 5

Robert

Brahmsのチェロソナタは好きな曲の一つ(二つ)です。劇的さ、渋さを備えていますものね。仰るとおりBrahmsの曲はスケルツオが構成を引き立てていますね。J. Dupreの演奏をよく聞いています(驚異的名演と思います)。London「不滅の名盤シリーズ」、私もたくさん持っていますよ。Backhausのモノラルももちろんです。このシリーズではBeethovenのピアノ協奏曲4番(Backhaus, Klemens Klaus, VPO)なんか名盤中の名盤ですよね!このシリーズのほかWestminsterの室内樂などこの時代のモノラルLPを約200-300枚ほど持っていて私の宝です。もし可能でしたら、このシリーズから何か書いてください(Loepord Wlach, バリリSQなど)。
by Robert (2006-10-31 12:33) 

みどりのこびとちゃん

Robert さんコメントありがとうございます。
「不滅の名盤シリーズ」たくさんもっているとのこと。仲間ですね(笑)
モノラルですが、良い演奏がいっぱいだと思います。
了解です。
このシリーズで私が好きなレコードをいつか書いてみたいと思います。
ウェストミンスターの室内楽シリーズも懐かしいです。
by みどりのこびとちゃん (2006-10-31 22:11) 

Robert

リクエスト(?)に応えていただけるようで嬉しいです。このシリーズやWestminsterをよくご存知ということはほぼ同じ年代なのでしょうね!大学の帰りにいつもレコード店によってこれらのレコードをあさっていました。シンフォニーもありましたが、このシリーズではやはりピアノや室内楽が好きでした。Beethovenのソナタ集(Backhaus)は、家内の実家の納屋にレコードの山を一時預かってもらったときに運悪く納屋の小火で、ジャケットが冠水してしまいました。中身は大丈夫でしたが・・・
何を書いて下さるのか楽しみにしています。
by Robert (2006-11-01 23:24) 

なるたる

ブラームスのチェロソナタはどちらも大変素晴らしいですね。
甲乙つけがたい。

私はその時の気分次第でどちらかを聴くか、いっそのこと通しで聴くこともありました(今では殆ど聴きませんが…)。

第2番なら第4楽章が好きだなぁ。
親しみやすくて美しい。
思わず口をついてでる優しい主題は、例の風呂場の鼻歌だった時もありましたw。


by なるたる (2009-07-27 02:53) 

みどりのこびとちゃん

ブラームスのチェロソナタかあ・・・
第1番も第2番もいい曲です。
ブラームスのちょっと民謡風の親しみやすい旋律は、
この曲以外にも、結構 あるし、いいです
by みどりのこびとちゃん (2009-07-27 22:34) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。