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ピアノソナタ第5番(スクリャービン) [スクリャービン]

さて、最近、公私共々いそがしく、音楽は、聴いているものの、
いろいろやることに追われて、なかなかブログを書く時間がない。
まあ、いそがしい時があれば、そのうち暇にもなるだろう。
(しかし、演奏会が終わるまでは、土日は、すべて練習だ。)

本当は、こんな時は、BGMにバッハや、フランス音楽を聴いて、心を休めればいいのに、
なぜか、こんな時に取り出したCDが、若くして亡くなったピアニスト、
スルタノフの日本ライブのCD。
とても、達者な腕前で、バリバリとショパンを弾いている。
(いやあ、革命なんか、飛ばしますよ・・・)
まあ、賛否ある弾き方だか、このCDには、
ショパンの他にラフマニノフのピアノソナタ第2番と
スクリャービンのピアノソナタ第5番も入っている。

この2曲は、とてもBGM的には、聴けない曲だ。

ということで、今日の音楽日記は、
ロシアの作曲家スクリャービンのピアノソナタ第5番である。

私が、最初にこの曲を聴いたのは、ホロヴィッツのレコードである。
その時は、カップリングのシューマンのピアノソナタ第3番と一緒で、
とても、とっきにくい曲だなあ、という印象だった。

さて、このスクリャービンのピアノソナタ第5番の、いいかげんな説明である。

・10分程度の一つの楽章からなり、スクリャービンの神秘的な響きが随所で聞こえる。

・なんといっても、最初のトリルとその後の上昇音型が印象的

・最初は、とっときにくいかもしれないが、はねるようなリズムや重厚で神秘的な和音の
 連打など随所でピアニスティックな響きが聴かれ、よく聴くと、甘い旋律もある。

そう、この曲は、スクリャービンの10曲のピアノソナタの中では、私は、一番好きだ。

1番から4番までもとてもいいのだが、ちょっとショパン的だったり、
ロマン派かなあ、と思うとこが多い。
6番から10番までは、神秘和音とトリルを多用して、独自の世界を切り開いているが、
確かにとっつきにくい。

この5番は、スクリャービンの神秘主義とロマン派の音楽が
みごとに融合した傑作だと思う。
そして、ピアノの響き的にも、旋律的にも、
スクリャービンの頂点かもしれない。
是非、聴いてもらいたいし、それがためなら、
ちょっとだけでも自分のピアノで音を出してもらいたいなあ。
(本当に、とても、とても、響きがいいのですよ。)

でも弾く人は、少ないかもしれない。
(まあ、難しいもんね)

しかし、このスタルノフのスクリャービンは、なんと、豪快に弾いているのだろう。
私的には、もうちょっと、神秘的なところや、甘い旋律は、丁寧に弾いてほしいなあ・・・
(まあ、弾けない人は、なんとでも言うよな・・・)
しかし、豪快なこの曲というのも、おもしろい。

この曲からは、いろいろなイメージが頭の中に浮かぶ。
今日は、疲れているので、なにか、別の妖精の世界に入っているみたいだ。
スクリャービンの音楽には、危険な匂いもする。

いかんいかん、疲れている時に、スクリャービンはだめだ。
音楽に引き込まれていく。

ということで、今日の音楽日記は、このソナタのように唐突に終わりです。(笑)

おっと、次の曲は、ラフマニノフのピアノソナタ第2番だあ・・・
これまた、音楽に引き込まれていく。

あーあ、今日はシューベルトの室内楽あたりを聴くんだったなあ・・・

そう言えば、今日は、のだめ の16巻と デスノートの13巻を買った。
感想は、そのうち(って、音楽以外かかないような気も・・・)


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コメント 4

トスカ

初めまして。こんな昔のログにコメントして申し訳ありません。トスカともうします。気づかれるかどうか心配です。
スクリアビンの5番、初めてソナタを単一楽章にして、神秘和音を盛り込んだ重要な作品です。ロシアのピアニストは全員この曲を弾くといわれています。
ただし、スクリアビンのソナタは8番が一番いい!と私は思うのです。難しいのであまり演奏の機会がないようですが。
私のログのカスタムベインから第4番の演奏(MIDI)がありますので、興味がありましたらよろしくお願いします。
by トスカ (2006-11-20 18:39) 

みどりのこびとちゃん

トスカさん。初めまして。過去記事へのコメントは、大歓迎ですよ。
トスカさんのブログは、読ませて頂いています。

スクリャービンの第8番のソナタとは、なかなか渋いです(笑)
確か、実質スクリャービンの最後のピアノソナタですよね。
(9・10番より後ですね)
最近、8番は、聴いていないので、聴いてみます。

4番のMIDIもファイルを保存しました。ゆっくり聴いてみます。
by みどりのこびとちゃん (2006-11-20 22:45) 

nzzkn

5番のアタマがどうしても、大型バイクがエンジンを2回のトライで起動して、走り去ってしまう場面に聞こえます。

単に低いトリルというだけで、ラプソディ・イン・ブルーのアタマかと間違えたりして...
by nzzkn (2009-10-24 12:07) 

みどりのこびとちゃん

最初のトリルですが、
ずっとPで、大型バイクに聞こえない演奏もありますよね
でも、上昇音型をぐぐっと、クレスする演奏が好きだなあ。

by みどりのこびとちゃん (2009-10-24 23:52) 

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