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スケルツォ第4番(ショパン) [ショパン]

さて、皆さんの期待通り(えっ、期待なんかしていませんでしたか?)
今日の音楽日記は、ショパンの【スケルツォ第4番】である。

さて、ショパンの全4曲のスケルツォでは、
誰が聴いても一番、冗談や滑稽さが表現された本来のスケルツォぽい曲だろう。
しかも、他のスケルツォのような劇的さは無いため、
地味という評価もあるし、後期の円熟さを増した曲という評価もある。
(私には、この曲は、絶対に地味でないと思うし、
 バラード第4番のように、後期の円熟した作品とも思わないのだけど・・・)
でも、結構いろいろイメージできて、私の好きな曲である。

ちょっと、曲の構成を説明して見よう。
最初の主題は、軽快な主題だ。そして、とてもリズミックだ。
そして、やるせない中間部は、単純だが、間違いなく、日本人好みの旋律だろう。
そして、軽快な主題が戻って、軽快なコーダ
とても、変化があり、ピアノ曲でなくとも、おもしろいかもしれない。
(ショパンの曲は、たいていが、やはりピアノの音楽だと思う)

と、ここまで書いて、意識が飛んで、なぜか、空想の世界に入っていく私であった。

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その男は、ショパン作曲のピアノ曲【スケルツォ第4番】を聴いていた。
男は、思った。
「この曲を管弦楽の曲に編曲してみたい」
そう思った瞬間に、スコア用の五線紙を机から取り出した。
「20段もあればいいな」
ふふふ、と男は、笑った。

さて、最初の軽快でリズミックな部分である。
「そうだなあ、ここは、妖精が飛ぶような感じだから、木管楽器に旋律をもってきて、
 弦は、跳ねるようなピッチカートで伴奏だな。リズムが重くならないようにベースは、
 ちょっと控えめに使用しよう」

最初のリズミックな部分の編曲が終わり、次は、中間部だ。
「中間部の旋律は、最初は、チェロで甘く歌わせよう。二回目は、弦楽器全部で歌わせて、
 うーん、原曲にはないが、管楽器には、最初の軽快なリズムで、ちょこっと対旋律を
 つけるか。おっ、なかなかいいぞ」

そして、軽快な部分が再現する所は、男は、同じことを繰り返すわけでなく、
ちょっと金管楽器をアクセントに入れたり、弦楽器をピッチカートから、
アルコにかえ、音色の変化をつけた編曲をしていった。
「さあ、いよいよコーダだ。こうして、ああして、・・・」
そして、最後のスケールにきた。
「うーん、この下から上のスケールは、そのまま編曲できないなあ、
 弦は、きざみで、クレッシェンドして、管楽器でスケールだあ」
そして、管弦楽への編曲が終了した。

男は、満足だった。よし、次は、これを演奏だ。
目の前に、オーケストラが広がった。
あれっ、ここはどこだ・・・・

その瞬間、男は、空想の世界から現実にもどった。
目の前には、もちろん20段のスコアは、無く、
パソコンのスクリーンセーバーが流れていた。

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ははは、すいません。
時々、空想の世界に入ってしまうのです。

もちろん、こんな風に私は、管弦楽への編曲など出来るわけもないが、
この軽快なスケルツォから、オーケストラの音色が浮かんでくるのです。
そう、こんな風に、頭の中では、鳴っているのですよ(笑)
こんな風にイメージして楽しめるのも、素人の楽しみってもんです。
(えっ、ちょっと変ですか?)

さて、このスケルツォ第4番は、ショパン32歳の作品である。
このころは、すでにショパンは、病気でかなり体を害していたはずだが、
こんな曲も書けたんだなあ。

さて、これで、ショパンは、バラード全4曲に続き、スケルツォ全4曲を制覇だあ・・・
(制覇といっても、勝手なこと書いているだけで、まったく弾けないので、価値無しですね)ははは

次の曲は、なんにしようかなあ?
(と、早くも違うことを考えている私・・・)


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ピアノフォルテ

スケ4でわたしの大好きな演奏は山本貴志さんです。(誰も聞いてないか・・)
彼の音色はやっぱり多彩で、スケルツオと特徴をすごく良くとらえているように感じています。もうすぐソロリサイタルだな~。
by ピアノフォルテ (2006-09-11 21:14) 

みどりのこびとちゃん

すばらしいピアニストは、とても多彩な音色がでますよね。
同じピアノなのになぜかと思う時があります。
(本当になんでそんな気になるのだろう・・・)
山本貴志さんの演奏聴いてみたいです。
by みどりのこびとちゃん (2006-09-13 22:21) 

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