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交響曲第45番【告別】(ハイドン) [ハイドン]

ハイドンのトランペット協奏曲を聴いてすごくよかったので、
ここ数日は、ハイドンの曲ばかり聴いていた。
チェロ協奏曲・チェンバロ協奏曲・弦楽四重奏曲・ピアノソナタ
十字架上のキリストの最後の七つの言葉・・・・等々
もちろん、ハイドンの作品は、膨大な数で、
私がこの数日聴いた曲は、その中でも有名な曲ばかりなのだが・・・。

ハイドンは、何と呼ばれているか覚えていますか?
(多分、小学生の音楽の時間に習いましたよね)

そう、【交響曲の父】である。
(それでは、交響曲の母は誰だ、なんてつっこみは無しですよ)
ということで、何と言っても、ハイドンは、まず、交響曲だろう。

全部で、104曲(107曲?)ある、すべての交響曲を聴いたことのある人は、
日本に、どのくらいいるのだろう?
もちろん、私は、その中では、15曲程度しか聴いたことがない。
「驚愕」「時計」「太鼓連打」「ロンドン」等の有名曲もいいが、
私の中で、一番印象的なのは、
今日の音楽日記の曲、交響曲 第45番【告別】である。

この曲のエピソードは、有名だろう。
「ハイドンが仕えていた貴族の管弦楽団は、なかなか休暇をとることが許されなかった。
そこで、ハイドンは、この交響曲を書き演奏した。それを聴いた貴族は、みんなに休暇を与えた」
というエピソードである。

なぜ、みんなが休暇を取りたがっていたのが、その貴族にわかったのか?

それは、この曲の最後の楽章が、通常の早い楽章で終わるのでなく、
途中から、ゆっくりした旋律になり、
楽団員が、蝋燭を消し、一人二人と演奏途中で退場していき、指揮者もいなくなり、
最後は、ヴァイオリン二人だけになる。という趣向をこらした曲だったからである。

うーん。本当かなあ?
私だったら、この趣向だけで、みんなが休暇を取りたがっているのを理解するまでには、
いかないなあ・・・

ま、そんなことは、とにかく横に置いておいて、

曲そのものは、
単純な旋律だか、とても情熱的な第一楽章。
とてもとても静かな第二楽章
美しいメヌェットの第三楽章
お約束のプレストの第四楽章とそれに続く個性的なゆっくりした退場劇

音楽の幸せが、他のハイドンの交響曲と同じようにつまっている。

確かにハイドンの交響曲の中では、後期の方が完成度は高いかもしれないが、
単純さと、最後の趣向で、私は、この曲が好きだ。

しかし、この曲、実演でホールで生で、見てみたい。
かろうじて、何年も前にテレビで、見たことがあるが、
管弦楽の楽団員が、ちょっと、照れながら退場していた気がする。
(その時は、蝋燭は、使用していなかったなあ。ホールじゃあ無理かな・・・)

うーん。今の私が、楽団員で、この曲を演奏したら、
「休暇くれなきゃあ、仕事、やってられないよ」
と譜面台を倒して、出ていく。という感じかな(笑)


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コメント 3

なるたる

ハイドンの交響曲全集全33枚なんてのを持っていますが、恐ろしくてとても全部聴けやしません。
多分買ったときは魔が刺したんだと思いますw。
私も有名どころしか知りませんが、ハイドンはモーツァルトに比べて個人的に馬が合うような気がします。
朴訥としたところが良いんでしょうね。
いつの日か機会があったら、ゆっくり全曲制覇しようと思っています。
by なるたる (2007-08-04 19:58) 

みどりのこびとちゃん

ハイドンの交響曲全曲をいつか、聴く日がくるのだろうか?
でも、ハイドンの曲は、結構、溌剌として、好きですね
by みどりのこびとちゃん (2007-08-05 00:14) 

なるたる

ハイドンは、ロマン派に突入する以前の古き良き時代を一身に具現する存在。
私にとってはモーツァルトでもベートーヴェンでもなく、まさにハイドンその人でなければなりませぬ。
不思議な温かみを感じさせてくれる人物です、ハイドンは。

ピアノ協奏曲全集もピアノソナタ全集も弦楽四重奏曲全集もみんな持っているけど、どれ一つとして全部聴き通してはおりませぬ。
by なるたる (2007-08-05 00:36) 

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