SSブログ

バラード 作品19(フォーレ) [フォーレ]

さて、今日も暑い日が続いている。
こんな時は、どうしてもねちっこい曲や、技巧バリバリの曲は、遠慮してもらうこととなる。
さて、涼しくなる曲で、ちょっと知られていないピアノ曲はないだろうか?

ということで、今日の一曲は、
フランスの作曲家 フォーレ作曲のピアノ曲【バラード 作品19】である。

作曲家フォーレのイメージというと、なんだろう?
繊細・優雅・洗練・等々・・・・・
ではないだろうか
確かにこのイメージは、初期の作品ではあっていると思う。
しかし、後期の作品には、内面的な感情がこもった曲が多くなってくると思う。

さて、話を【バラード 作品19】にもどそう。
この曲は、フォーレの初期に作曲されたピアノ曲である。
ピアノ曲のバラードというと、ショパンの4曲がどうしても思い出され、
劇的な物語をイメージする人も多いかもしれない。
しかし、このフォーレのバラードは、
フォーレの良い意味での初期の特色(繊細・優雅・洗練)を持った
心が落ち着き、大変涼しくなる曲である。
(うーん、体感温度は、0.5度さがるかな・・・)

13分程度の曲だが、劇的な展開は、皆無に等しい。
いくつかの、落ち着いた優雅な旋律が、反復されるだけである。
しかし、退屈というより、心地よい音楽が、通り抜けていくという感覚である。
風か、ふっーと吹いている。そんなイメージの曲である。

やはり夏は、こんな曲を聴きながら、本を読むのもがいいなあ。

ちなみにこの曲は、ピアノ独奏曲として最初は作曲されたが、
後に、【管弦楽とピアノの為のバラード】として作曲者自身で書き直された。
この曲の管弦楽は、とても控えめに書かれているが、
フルートとピアノの掛け合いや、弦楽器の静かな響きなど、
実は、この構成の方が、さらに涼しい曲に仕上がっている。(なんのこっちゃ?)

フォーレの曲の中では、目立たない曲かもしれない。
後期の曲の内に秘めた感情のようなものは、ないかも知れない。
しかし、右から左に風のように優雅に流れていく、こんな曲も大好きな私なのである。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。