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デリー地方の歌(グレインジャー) [グレインジャー]

さて、夏休みは、家族で思い切ってオーストラリアに旅行してきた。
満天の星空は、きれいで、南十字星はもちろん、天の川もはっきりと見えましたね。
もちろんコアラやカンガルーやイルカなどの動物達にも会って、さわって、もう大変。
小学生の娘は喜び、かみさんもショッピングでワクワクでしたが、
これで、お父さんのこれからのお昼ご飯は、当分300円以下だし、
コンサートなんて、もってのほか、
好きなクラッシックのCDも我慢我慢の貧乏生活ですね(涙)
まあ、いいか、なんとかなるか・・・南十字星見れたし・・・

ということで、今日から音楽日記の再開です。

となれば、今日は、オーストラリアの作曲家の曲にしよう。
オーストリアの作曲家は、数多くいるが、
オーストラリアの作曲家を皆さんは、知っていますか?
一番有名なのが、グレインジャーだろう。
(ベンジャミン作曲のジャマイカン・ルンバは、クラッシックなのだろうか?)

グレインジャーは、オーストラリアで生まれ
主に、ヨーロッパで活躍した、ピアニスト兼作曲家である。
(ピアノの編曲ものには、おもしろいものがたくさんありますよ)
数多くの作曲や編曲があるが、
今日は、その中でもっとも有名な編曲(作曲?)である
【デリー地方の歌】を紹介しよう。

【デリー地方の歌】というより、【ロンドンデリーの歌】と言った方がいいかもしれない。
もちろん誰でも知っているアイルランド民謡であり、
何種類もの歌詞が付けられて歌われている。
旋律自体は、グレインジャーの作曲ではない。

この旋律を基にグレインジャーは、
合唱曲を書き、ピアノ曲にし、また吹奏楽の曲にもしたらしい。
(管弦楽への編曲もしたのだろうか?)
この曲は、吹奏楽の演奏会では、よく取り上げられている。

グレインジャーのこの曲の編曲は、作曲といってもいいだろう。

なんといっても、旋律以外の内声部の旋律が何重にも重なって、
独特の和声と、重厚さを作り出している。
もちろん、ロンドンデリーの旋律は、それだけでも美しいが、
この味付けは、独特である。
ポピュラー音楽には、なっていないとこが、みそだと思う。
この対旋律は、すばらしいし、最後の方の盛り上げ方もみごとである。
ロンドンデリーの歌の編曲としては、一番だろう。

最初聴くと、ちょっと違和感があるかもしれないが、
すぐその魅力にとりつかれること間違いない。

すぐに聴きましょう。

蛇足だか、スタンフォード作曲の【アイルランド狂詩曲】も
ロンドンデリーの歌を扱っている。
これまた、なかなかの名曲だと思う。

しかし、この民謡は、元々は、なんの歌だったのだろう・・・

追記
 羊に餌(草)を食べさせることができたので、
 あっ、これは、安らかに食べるんだろうなあ、と思っていたら、
 我先にと、バクバク食べた。
 イメージがこわれるよなあ(笑)
 


nice!(1)  コメント(4) 
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コメント 4

Cecilia

よきお父様という感じでほほえましい記事ですね!
お昼代の話がよく出てきますが、いつも楽しませていただいています。
楽しまれたようでよかったですね。
「ロンドンデリーの歌」は中学時代にサックス4重奏で演奏した思い出の曲です。
もともとは・・・と言ってもダニーボーイの歌詞しか思いつきませんが、他にも何かあるのでしょうか?
by Cecilia (2006-08-22 07:13) 

みどりのこびとちゃん

私は、あまり飲まず、タバコも吸わず、
少ないこずかいの大部分は、趣味の音楽に消えていきます。
まあ、節約は、お昼代が一番ですからね(笑)
ロンドンデリーの歌詞は、ネットで調べたら百種類以上あるそうです。
いやいや、すごいですね。
ところで、グレインジャーの編曲は、ナクソスのライブラリーで、
合唱版も管弦楽版も聞けますよ。
by みどりのこびとちゃん (2006-08-22 20:06) 

なるたる

パーシー・グレインジャーのピアノ曲全集(全5巻)と言うのを所有しておりまして、その中にピアノ版のこの曲があります。
確かに多声部の音の絡みによる重厚さがあり、良いことは良いのですが、
個人的に一箇所だけ許せない音程があり、画竜点睛を欠く残念な結果になっています。
私が高校時代、音楽の授業で習った「ロンドンデリーの歌」(歌詞は古風な文語)の伴奏ピアノの方が対位法を駆使した美しいもので、個人的にはそちらの方が好きです。

グレインジャーのこのCDは、民謡からダンスミュージック、様々な曲の編曲、有名なピアノ協奏曲のダイジェスト(チャイコフスキー1番・ラフマニノフ2番・シューマン・グリーグ)などの色とりどりの作品に溢れ、大変楽しく、また聴き応えがあります。

中でも、リヒァルト・シュトラウスの「薔薇の騎士」パラフレーズの音の煌き、
バッハのBlithe Bells(以前ご紹介いただいた、コラール「羊は安らかに草を食み」のことです)の清冽な編曲は、特に素晴らしいです。

作曲・編曲合わせて1200曲以上あると言われる彼の作品も、まだまだ知られていない曲の方が圧倒的に多いようです。

ところでグレインジャーがホモだったと言う話がありますが、果たして本当でしょうかね?
by なるたる (2007-09-16 00:48) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、コメントありがとうございます。
グレインジャーの作品は、すごくあるという話は、聴いたことがあります。
また、いろいろな作風だとも・・・
残念ながら、ちょっとしか聴いていないのです。
グレインジャーの個人的な趣味については、知りませんでしたね(笑)
by みどりのこびとちゃん (2007-09-16 23:46) 

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