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ソナチネ作品13-1(カバレフスキー) [カバレフスキー]

さて、ロシアの作曲家 カバレフスキーである。
カバレフスキーは、子供の為に数多くのピアノ曲を書いている。
その単純でわかりやすい作風のため、
ちょっとばかり、普通のクラッシックファンからは、敬遠されていると思うし、
CD等も少ない

しかし、私は、この作曲家の書く音楽は、大好きである。
交響曲や、協奏曲などの大曲も好きだが、
子供のためや、ピアノ学習用に書かれた作品は、どれも大好きだ。

もちろん、それらの曲が好きなのは、技術的に容易で弾きやすいという理由もあるが、
なんといっても、単純だか、現代的な響きがあり、
ロマン派のピアノ曲よりも、時々、自分の感覚に近い響きだなあと感じる時もある。
(ちょっと表現しにくいが、感覚が古めかしくない音楽なのである。)

リズム感覚もいいし、ゆっくりした部分での叙情性もちょっと現代的。
(そう、プロコフィェフ的かもしれない。)

私は、子供のためのピアノ小曲集や、24の小品集など、愛奏している。
(子供のために書かれたとはいえ、大人が弾いても、いやあ、楽しいです)
(それに、技巧的に大変容易だか、古典派やロマン派とは違った味がありますね)

今日の音楽日記は、そんなカバレフスキーが作曲した、
【ソナチネ作品13-1】である。

ソナチネというだけあって、子供用の作品だが、
上記に書いた特色がすべて入っている傑作だと思う。

もちろん、ベートーベン後期のピアノソナタの深淵さは無い。
もちろん、ショパンのようなピアノしかできない芸術でもなさそうだ。
もちろん、ドビュッシーのような、独特な響きでイメージする曲でもない。

しかし、子供用のピアノ曲という偏見をとって、聴いてみよう。
すごく粋なピアノ曲だと思いませんか?
ちょっと堅いタッチで、気分よく弾けば、軽妙で、粋な世界だ。

カバレフスキーのピアノソナタでは第3番がホロヴィッツなどの名演奏で知られているが、
このソナチネは、どちらかというと、子供のピアノ発表会で聴く方が多いと思う。

たまには、大人のみなさんも、この曲を弾いてみましょうよ。

しかし、この曲、ちゃんと弾くには、私には、難しい・・・

追記
カバレフスキーは、こんなことを言っている。
「・・・音楽は立派な本と同じで、生活を知り、精神を豊かにし、人生に対する理性的な
 見解をはぐくむ。文学を学ぶように、音楽も学ばなければならない。・・・・」
うーん、逆も真なりということで、お盆休みは、音楽を聴くだけでなく、本も読もうっと・・・


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コメント 4

Cecilia

私は弾いたことはないのですが、PTNAの課題曲の現代曲には必ずと言って良いほどカバレフスキーやギロックが入っていますね。
長女はカバレフスキーが得意でした。
ソナチネは今楽譜を見ていませんが、あれかな~?と思っています。
そういえばカ○イのグレードでもよく課題曲になりますが、「道化師」という曲をたしか8級の試験でやったと思います。
by Cecilia (2006-08-13 00:15) 

みどりのこびとちゃん

確かにピアノの課題曲や、発表会には、必ず、ギロックやカバレフスキーは、
出てきますね。
しかし、かえってそれが、この作曲家達のイメージを固めている気がします。
道化師は、あの有名な管弦楽の方(運動会でかかる)ではなく、
24の小品集に入っている1分程度の曲ですよね
長調と短調が交互にでて、単純ですが、確かに道化師です(笑)
大人の私?は、よく、指ならしに弾いています。
by みどりのこびとちゃん (2006-08-13 08:08) 

木曽

こんにちは。はじめまして。
実は今度ウチの次女(小4)が、発表会でこの曲を弾くことになりました。
ソフロニツキーが弾いたCDも購入しましたが、なかなかの難曲ですね。
ウチの能天気ムスメに弾けるだろうか・・・?
by 木曽 (2006-09-11 19:31) 

みどりのこびとちゃん

木曽さん。コメントありがとうございます。
この曲は、子供の方が素直にいい感じで弾けるかもしれませんね。
現代的な感覚も子供の方がすすんでいるかも(笑)
by みどりのこびとちゃん (2006-09-11 23:34) 

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