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ピアノソナタ 第21番 変ロ長調 D960(シューベルト) [シューベルト]

さて、NHKのスーパーピアノレッスンもフランス音楽から、次のシリーズに入った。
今回は、私の好きな「ロマン派」である。
このシリーズの本は、自分では弾けもしないのだが、必ず買っている。
本に書いてある曲の解説や、譜面に書いてあることを読むだけでも、とても楽しい。

ということで、今日は、このスーパーピアノレッスンの中の曲を書こうと思ったが、
リストの愛の夢」「ピアノソナタ」、そしてシューマンの「謝肉祭
は、以前、この音楽日記で書いた曲だ。
すると、残りは、シューベルトの曲ではないか。

ということで、今日は、シューベルト作曲
【ピアノソナタ第21番 変ロ長調 D960】である。
(まあ、一応、どこまで続くかわからないが、この音楽日記は、
  常に別の曲を書こうという意識があるので・・・それでは続かないかも(笑))

さて、シューベルトである。
一般には、「歌曲の王」と呼ばれている。
しかし、ピアノ曲も数多く作曲しており、
その中でも、ピアノソナタは、21曲(以上?)作曲している。

今日は、その中の最後のピアノソナタ第21番なのだが、
一般的には、この曲は、下記のような言葉で、絶賛されている。

 ・技巧ではなく、歌心の音楽
 ・古典派からロマン派への移行で、感情表現豊かな音楽
 ・しかし、最後のピアノソナタだけあって、随所に情熱もあふれている。
 ・長大な曲だが、時間は、まったく気にならない。
          等々

しかし、うーん。実は、私、このシューベルトのピアノソナタと、相性が悪いのです。

なぜだろう

 ・時間が長い割に、あまり展開は、無い
   (いやいや、天国的な長さ。それが良いところだとも思うのですが・・・)
 ・音楽の構成力は、ベートーベン等の方があると思う
   (シューベルトに構成力は、決して求めていないのですが、・・・・)
 ・ピアノ音楽の歌という点では、ショパンなどのロマン派の方が好き
   (ショパンにはない、人間の歌という部分は、確かにシューベルトにあるような気が・・・)
 ・なんか、一楽章に比べて最終楽章が軽く、竜頭蛇尾の構成
   (そう、思いませんか?)

うーん。よくわからんのです。

そう、シューベルトのピアノ曲では、
「即興曲集」等はあっさりして、なかなかいいなあと感じる。

しかし、交響曲で一番好きなのは、あのかわいい?第5番で、
グレートと呼ばれる交響曲も実は、苦手なのです。
ひょっとして長い曲は、
どんなに旋律がよくて、歌心があっても、私は、嫌いなのだろうか?
それとも、シューベルトのこの最後のピアノソナタが駄作なのだろうか?

いやいや、そんなことは、絶対にない。
シューベルトのこのピアノソナタは、プロのピアニストも好んで、
プログラムに載せている。

きっと、もっともっと、シューベルトのピアノソナタには、
深いなにかがあると私は、感じている。ただ、それがふわっとしている。

実は、今回のスーパーピアノレッスンを見て、
新たなシューベルトの良さが見つかるといいなあと思っている。
ということで、今回のNHKの放送で、一番期待しているのが、
実は、シューベルトのこの最後のピアノソナタなのです。

今日は、曲の感想や紹介になっていなくて、ごめんなさい。

しかしやっぱり、その前に、シューベルトだったら、歌曲を聴くべきなんだろうなあ・・・(反省)


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Cecilia

娘が即興曲を弾いたので、私も弾きたい気持ちが募っていますが・・・

歌曲は是非聴いてください。リストがシューベルト歌曲をたくさんピアノ曲にしているので、私も(あまり聴いていない)それらの曲を聴いてみたいと思っています。

キーシンがまだ幼かった時に「魔王」(リスト編曲)を弾いているのを見ました。
さすがに荒削りでしたが、伴奏部分だけでもかなり大変なのに、歌の部分も弾くというのは大変なことですよね。

即興曲で、「ロザムンデ」のメロディーが入っているものがあり、高校時代にオーケストラで演奏したことが懐かしく、これも是非弾いてみたいと思っています。
by Cecilia (2006-08-08 10:09) 

みどりのこびとちゃん

なぜか、私のCDラックには、リストがピアノ独奏用に編曲した、シューベルトの歌曲のCDが多くありますし、楽譜も弾けないのにそろっています。
これらの編曲は、とてもすばらしい。単に技巧的でなく、ピアノという楽器の特色をすばらしく生かした編曲ですね。
いつか、音楽日記にでてくると思います。
しかし、やはり、シューベルトの歌曲を聴いていないというのは、
片手おちですね(笑) これから、勉強します。
ロザムンデが入っている即興曲は、作品142の三番ですね。
いい旋律ですよね
by みどりのこびとちゃん (2006-08-08 21:11) 

Robert

はっきり言ってこの曲を聴くまではSchubertのことはあまり興味がありませんでした。しかしこのソナタを聴いていっぺんにSchubertが好きになり、ソナタを全部、またシンフォニーももう一度聴きなおしました。そして思ったのはSchubertはひょっとして音楽が高揚すればするほど音を小さくしてゆく作曲家ではないか?ということでした。「未完成交響曲」も「冬の旅」もそのように聞こえます。高揚しきってしまうから、その後の3-4楽章はおまけのように聞こえてしまうのでは?(未完成は3楽章以降を書く事ができなくなってしまった?)BeethovenのようにDurch Leiden Freudeで盛り上げる作曲家とくらべると損してるかも。愛聴盤はKempff, そしてHorowitzです。
by Robert (2006-08-08 22:51) 

みどりのこびとちゃん

【音楽が高揚すればするほど音を小さくしてゆく作曲家】!!!
すばらしいコメントありがとうございます。
この一言で、シューベルトの新しい一面がちょっと見えてきた気がします。
さて、気を取り直して、ホロヴィッツのこの曲の演奏を聴いてみようと思います。
by みどりのこびとちゃん (2006-08-09 20:59) 

たまたまみました

ピアノは弾いたことがなかったのですがレコードで鑑賞していました。
リヒテルのシューベルトピアノソナタ21番変ロ長調を聞いたときに”すごい”、何度も何度もこのレコードを聴き現在最も好きなレコードです。
緊張感がありながら安らぎがある、魅力的な演奏です。
by たまたまみました (2006-09-05 09:34) 

みどりのこびとちゃん

たまたまみました(?)さん。コメントありがとうございます。
この記事を書いてから、このピアノソナタが実は、少し好きになったのです。
リヒテルは、私の好きなピアニストなので、
この曲の演奏を聴いてみようと思います。
by みどりのこびとちゃん (2006-09-05 21:07) 

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