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鳥のヘテロフォニー(西村朗) [西村朗]

さて、今日は、なぜか、私の会社内でこのブログの話題になったので、
そのことを書こうかなあとも思ったが、やはり、いつものように真面目に書こう
(えっ、どこが真面目なのだ・・・まあ、そのことは、別の機会に・・・)
(ポート61とポート67は、別々にプルアップできます(笑)・・・・す、すいません内輪の話です)

さて、指揮者の岩城さんが先月亡くなってから、
岩城さんの指揮したCDをいくつか購入した。
初演魔?と言われただけあって、日本の現代曲を数多く初演しているが、
オーケストラ・アンサンブル金沢を指揮した、2枚の日本人の現代曲のCDは、
なかなか聴き応えがあった。(1000円/1枚というのもうれしい。)
その中には、聴きやすい現代曲から、斬新な曲まで、いろいろ入っていたが、
今日の音楽日記は、そのCDに入っていた、
西村朗作曲の管弦楽曲【鳥のヘテロフォニー】を紹介してみよう。

まあ、この曲に限っては、知らない人が多いと思うので、
まずは、ちょっと真面目に曲を紹介。

・作曲者の西村朗氏は、1953年大阪生まれの現代音楽作曲家。
・ヘテロフォニーとは、同一の旋律をリズムやテンポをずらして同時に演奏すること
・この曲は、鳥の声を模倣しているわけではなく、パプアニューギニアの鳥に関する伝説
 をイメージしたものであり、最後は、ケチャ(あのガムラン音楽ですね)の手法も取り
 入れられている。

さて、鳥の曲というと、
 ヴィバルディの四季に始まり、ベートーベンの田園、かっこうワルツ、
 メシアンの鳥の曲シリーズ、カタロニア民謡の鳥の唄 等々
名曲にあふれている。

さて、この西村朗作曲の【鳥のヘテロフォニー】はどうだろう。

現代音楽の中では、聴きやすい音楽だと私は思うが、
普通には、けっして、聴きやすい音楽ではないかもしれない。
しかし、何回も聴くうちに、鳥の声だけでなく、作曲者が言っているように
いろいろな声が聞こえる様に感じてくるから、不思議だ。
(木々の声・鳥の声・水の声・風の声・太陽の声・月の声・歌とリズム 等々)
そう、これは、描写的な音楽ではなく、とてもとてもイメージがわいてくる音楽だ。

私のような素人には、この曲のヘテロフォニーの作曲技法や、リズム手法は、分からない。
(もちろん、勉強して、分かるようになれば、もっとおもしろいのかもしれないが・・・)
しかし、この曲を素直に聴くと、この曲のイメージの基となる鳥の神話が、
私の想像の世界(作曲者の意図とは違うかもしれない)
が頭の中に、広く広く広がっていく曲なのです。
(ははは、実は勝手にバリ島の森の中の鳥達の生態をイメージしているのです(笑))

現代曲は、映画音楽風なものから、わけのわからないものまで、
誰かが言っていたが、玉手箱のようなものだ。
いつもこのような音楽を聴くわけではないが、
聴かず嫌いになることもないだろう。

たまには、お勧めの音楽である。

しかし、通勤電車の中で、この曲聴いているのは、私だけ?


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みどりのこびとちゃん

ヒロノミンVさん、niceありがとうございます。
本当に、最近は、CDが安くなったので、ありがたいですが、
その分多く買ってしまって、出費がかえって増えている気がします。(笑)
by みどりのこびとちゃん (2006-07-28 21:53) 

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