ピアノ協奏曲 第２番（ショパン） [ショパン]
先日、この音楽日記で、ショパンの一番のコンチェルトを書いた。
とすると、やっぱり、二番も書かなくては、不公平ってもんだ。
ということで、今日の音楽日記は、ショパン作曲ピアノ協奏曲第２番である。
しかし、初恋の女性の影響力というのは、すごいもんだ。
この曲も、ショパンの初恋の女性コンスタンティアがいなかったら、
作曲されていないだろう。
ひょっとしたら、この時の甘い純情な思いが、
後生まで、ショパンに影響していたのかもしれない。
さて、ショパンの第２番の協奏曲である。
実際の作曲は、第１番の協奏曲より、早い時期である。
ということで、第１番よりさらに、若いっていいなあ、という作品である。（なんじゃ？）
マエストーソ（堂々と）の指示があるが、しかしどことなく、優雅な第１楽章。
はつらつとしていて、元気たが、どことなく、影のある第３楽章。
とてもいいのだが、
しかし、なんといってもこの曲の聞き所は、
初恋の人を思って作曲したと言われる第２楽章だろう。
もう、夢心地で感情をストレートに書いた音楽だ。
こんな音楽は、大人になったらきっと、恥ずかしくて書けないな。
それだけに、この楽章を感情を込めて、弾くのは難しいと思う。（ピアニストは大変だ）
さて、この曲に関することを２つほど、
さて、昔々、この曲の演奏がＦＭ放送であった。
ピアノは、ポゴレリチ。（そう、昔ショパンコンクールで審査員が大騒ぎした人ですね）
指揮は、デュトワ。
管弦楽は、北ドイツ放送交響楽団
の演奏で、今だにカセットテープ！でその音源はあるのだが、
なにが、すごいって、
第１楽章の１４８小節目のＣの音のフェルマータ！！！
このＣの音を弾いて、次の音に移るまで、１５秒程度無音なのである。
この緊張感は、すごい。
ここだけで、この演奏には、惚れてしまっている（笑）
（ポゴレリチは、アバドと同じ曲でＣＤを出している。ここは、同じ解釈なのかしら？）
とにかく、音楽の中の静寂（無音）というのは、すごいと感じた瞬間だった。
さて、皆さんは、ショパンのノクターン（夜想曲）の遺作の中で、
嬰ハ短調の曲を知っているだろうか
映画「戦場のピアニスト」で使用されて、一躍有名になった曲である
まあ、知っている人は、知っているとおもうのだが、
この曲の１９小節目から、４１小節目までは、
このピアノ協奏曲第２番の第一楽章と第三楽章にでてくる主題が組み合わされている。
うーん。ショパンの協奏曲の主題も弾けて、ちょっと簡単で、お得な曲です。
（それに、この曲もロマンティックだし・・・）
まあ、このピアノ協奏曲第２番も、大人の解釈でもいいのだが、
私は、若い解釈が好きだなあ。
今日、実は２番の２楽章もちょっと譜読みしました。ほんとに、彼女への気持ちをストレートに吐露しているようなメロディですね。
装飾音符が弾きにくくて弾きにくくて大変です。
でもこんな曲を彼からプレゼントされたらイチコロです。
by ピアノフォルテ (2006-07-21 23:32)
譜読みしているのですか！
本当にいろいろ練習しているのですね。
そうですね。ひょっとしたら、
この曲は、女性ピアニストの方が感情がこもって、いいのかもしれません。
by みどりのこびとちゃん (2006-07-22 00:33)
２番はまだ楽譜をもっていないのですがこの曲も好きですね～、はじめましてタマンサです。地元で細々と音楽活動やってます。先日、大阪のいずみホールでモーツアルトのピアノ協奏曲第２３番を演奏した者です。ショパンの協奏曲もチャンスがあればぜひ演奏したいのですが私は来春にベートーヴェンの１番をしなければならないのでショパンはまだ先送りになりそうです。ショパンコンクールではファイナルで２番を演奏した人が優勝したことがないそうですね。なんでかなぁ・・・。
by タマンサ (2006-07-23 10:53)
タマンサさん。はじめまして。コメントありがとうございます。
これからもよろしくおねがいします。
ベートーベンの一番も若いころの作品で、勢いがありますね。
結構好きです。（というより、五曲全部好きなのですが（笑））
あれっ、ダン・タイ・ソンは、ファイナルで、二番を弾いたという話もあるみたいですが・・・
by みどりのこびとちゃん (2006-07-23 21:39)
あらら～、タマンサもう一度調べ直してみます。情報ミスかな・・・。
by タマンサ (2006-07-23 23:10)
私もタマンサさんのおっしゃること、聞いたことあります。
ダン先生はファイナルどれだったのかしら・・・気になりますね！
ダンタイソン先生といえば・・・ショパコンの映像でスケ２の終りの１音で、肩が外れたように腕が後ろに回っている映像に笑ってしまいました！
by ピアノフォルテ (2006-07-25 18:30)