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ゴリウォーグのケークウォーク(ドビュッシー) [ドビュッシー]

さて、サッカーのワードカップも四強が出そろった。
フランス・イタリア・ポルトガル・ドイツである。
いやいや、ワールドカップ期間中は、出場国の曲を書くなんて、言わなきゃよかった。
ポルトガルのクラッシック曲なんて、知らないよう・・・・
まあ、もしポルトガルが優勝したら、調べてCD買って、何かの曲を書きますよ。
(いいのか、そんなこと、宣言して・・・)

まあ、今日は、久々にピアノの小品である。
フランスの作曲家ドビュッシーが愛娘を思って作曲したといわれている
ピアノの組曲【子供の領分】から、【ゴリウォーグのケークウォーク】である。
(愛娘が持っていた人形のことらしい。)

この曲、知っている人も多いと思うし、
先月だったかな、NHKのスーパーピアノレッスンでも、この曲を取り上げていた。

しかし、結構、独創的な曲なのです。
クラッシックのピアノ曲の中で、
これだけユーモラスで、リズムも、おもしろい曲は、なかなかない。
一歩間違えれば、楽天的なポピュラー音楽だ。
しかし、さすが天才ドビュッシー。
その一歩手前で、踏みとどまっている。

ドビュッシーのピアノ曲の中に、【小さな黒人】と言われている、死後発見された曲は、
この曲の後に書かれたもので、比較して聴くと、とてもおもしろい。
似ているようで、似ていないし、似てないようで、似ている。
(あの名ピアニストのホロヴィッツが作曲した、【変わり者の踊り】という曲も
 雰囲気が似通っていますね)

この曲は、はっきりくっきり、対比を付けて、ちょっと大げさに弾いてみたいなあ。

ちょっと有名な話ですが、
この中間部のゆっくりした所が、まったく雰囲気の違う
ワーグナー作曲「トリスタンとイゾルデ」の一部分を引用しているのを知っていましたか?
私は、ちらっと出てくる、こんなパロディがとてもとても大好きだ。

いいなあ、こういう遊び心・・・

しかし、私は、この曲の演奏で一番好きなのは、
実は、ピアノ独奏の原曲ではないのです。

私は、サックス四重奏に編曲したこの曲のCDを持っている。
これが、この曲想にベストマッチで、
すごくすごくすごくいいんだなあ。

一歩間違えば、チンドン屋だが、サックスの名手4人が吹くと、
それは、それは、人形が踊り出しそうな演奏なのです。
音色もぴったしだし、
リズムもぴったし。

サックス四重奏の演奏も実演も聴いてみたいひとつである。


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Cecilia

「トリスタンとイゾルデ」のパロディー、私も好きです。
この曲はどうしても弾けるようになりたいので時々ですが練習しています。(やり始めると止まらないのですが。)
「小さな黒人」も大好きな曲です。
長女が3年生の時の発表会で弾きました。(前日がコンクール本選で別の曲を弾いていたので悲惨でした。朝もラジオ体操があり、行かせましたがサボらせれば良かったと今でも後悔しています。普段は良く弾けていたのに、ボロボロになった思い出の曲です。長女は私のお手製の白っぽいドレスでしたが、真っ黒に日に焼けて黒人みたいでしたね。
「小さな黒人」はリコーダーアンサンブルでやっても面白いかと思いアレンジを試みましたが挫折しました。(音域に限りがあるので、うまくアレンジできなかったのです。)
それとゴリーウォーグのほう、リコーダーオーケストラ用の楽譜に載っていてやりたかったのですが、ソプラニーノからバスまでしかなかったので断念せざるを得ませんでした。(出来ないことはなかったかもしれません。迫力はないけれど。)「展覧会の絵」などもあって楽しそうな楽譜でした。

どちらも景気のよいところは弾きやすいと思いますが、ゆっくりのところ(トリスタンのパロディーのような)は非常に難しいと感じます。これができないと面白くない演奏になってしまいますね。子供にはなかなか味わい深く弾くのは難しいと思いました。
by Cecilia (2006-07-04 23:07) 

Cecilia

そういえばポルトガルギターのグループがありましたよ。
by Cecilia (2006-07-05 00:59) 

みどりのこびとちゃん

Ceciliaさん。ありがとうございます。
ポルトガルギターがありましたね。
ポルトガルが優勝したら、ポルトガルギターの曲を書きます。
(ファドかな・・・)
by みどりのこびとちゃん (2006-07-05 21:19) 

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