SSブログ

アンダルシア幻想曲(ファリャ) [ファリャ]

さて、このクラッシック音楽日記に書いた曲は、
ピアノ曲を中心にすでに100曲を越えている。
しかしよく考えたら、スペインのピアノ曲を一曲も書いていなかった。
(管弦楽では、ヒメネス作曲の【ルイス・アロンソの結婚式間奏曲】を書いたが・・・)

先日とある女性の友人より、
あるスペインのピアノ曲(実は私が大好きな曲だったのですが)
をこのブログで紹介してほしいリクエストがあった。

さて、スペインのピアノ曲というと、皆さんは何の曲が頭に浮かびますか?

【火祭りの踊り】(ファリャ作曲)
     うーん、ピアノ編曲で有名だが、原曲は管弦楽だしなあ。
【アストリアス】(アルベニス作曲)
     うーん、本当はピアノ曲なのに、ギター編曲の方が有名だしなあ。
【アンダルーサ】(グラナドス作曲)
     すばらしい曲ですが、これもピアノ曲が原曲って、知ってました?

         等々

今日の音楽日記では、ちょっと無名だが、スペインのピアノ曲の中では、
最大傑作ではないか、と勝手に私が思っている曲を紹介しよう。
(もちろん、友人のリクエストの曲でもある)

それが今日の音楽日記の曲、ファリャ作曲の
【アンダルシア幻想曲】 別名(ベティカ幻想曲)である。

さて、知らない人もいると思うので、ちょっと簡単に解説を

 ・1919年にファリャが作曲した、10分程度のピアノ曲である。
 ・ベティカというのはアンダルシアの古い言い方である。
 ・フラメンコ音楽をピアノで表現しただけでなく、さらに発展させた音楽である(多分)
 ・ピアニストの巨匠、アントン・ルービンシュタインに曲は捧げられている。

そう、たいていのスペインのピアノ曲は、おそらく、ギターに編曲可能だろう。
そして、それなりの効果を上げるか、曲によっては、ギターの方が合っている場合も多い。
しかし、この曲に限っては、これは、純粋なピアノ曲だと思う。
ギターのラスゲアード奏法を取り入れたような部分も、
音域もスピードも、もうギターではなく、ピアノだ。
そして、ダイナミックな音の響きとリズムも、純粋にピアノ曲だ。

ショパンやドビュッシーなどは、確かに独自のピアノ書法でピアノの曲を書いたと思う。
そして、その後、いろいろな国の作曲家により、発展してきたと思う。
スペイン風の音楽を書いた作曲家は、何人もいる。
しかし、このアンダルシア幻想曲は、
きっと、スペインの作曲家しか書けない何かを持っている。
それは、これというものでなく、国の匂いかもしれない。

一度は、実演で聞いてみたい曲である。
(そうこの曲、私は、CDでしか聞いたことがないのです。)

もちろん、自慢でないが、私は、スペインに実際に行ったことがない。(きっぱり)
この音楽日記を書いていると、
一ヶ月ぐらい仕事をほったらかして、休暇をとって、
ポーランドや、ハンガリーや、スペインや、フィンランド等、
行ったことのない外国に行って、
その空気に触れてみたい気が、すごくすごく高まっている今日このごろである。
(まあ、イメージするだけの方がいいのかも知れませんが、それでも行ってみたいですね。)

しかし、無理だろろうなあ・・・
(仕事は、ほっとけるが、お金が・・・・(笑))


nice!(2)  コメント(6) 
共通テーマ:音楽

nice! 2

コメント 6

fujika-piano

こんばんは。はじめまして。
時々拝見させていただいています。

ファリャのアンダルシア幻想曲は名曲ですよね。
昨年、リサイタルでチッコリーニ氏の演奏を聴きました。
とにかく素晴らしかったです!
最前列で聴いていましたが指も踊っていました。
スペイン人ではないのにどうしてこんなに弾けるのだろうと感じます。
ラローチャ女史とは違ったまた魅力が溢れていました。

スペインのピアノ音楽を集中して勉強していた時期があります。
知人の演奏でもこの曲は何度か聴きましたがなかなか「スペイン」が
香ってくるまでにはいたらないですね・・・。
by fujika-piano (2006-06-05 01:30) 

みどりのこびとちゃん

fujika-pianoさん、コメントありがとうございます。
そちらのブログもちらちら見ております。
アンダルシア幻想曲のファン?がいて、大変嬉しいです。
実演聴かれたそうで、これまた、うらやましいです。
確かに、この曲は、ちょっと腕のたつピアニストでないと、
きついかもしれませんね。
by みどりのこびとちゃん (2006-06-05 21:53) 

藤

何回もすいません(笑)

火祭りの踊りをクラシックギターで合奏しました。
とっても難しいですね(笑)
はじめの連符とスピードが毎回難しく、疲れます(笑)

でも弾き終わるとなんという爽快感といいますか、
達成感といいますか、弾いていてとても楽しいです。


さて、話は全く変わりますが、
フランシスコ・タレガを知っていますか?
「ギターのサラサーテ」という異名を持った男だそうです。

彼はスペイン出身で、友人のアルベニスと同じく、
当時支配的であったロマン派音楽の風潮に多くのスペインの民族音楽を取り入れました。

彼は友人のアルベニスのアストリアス(伝説)をギター曲に編曲しました。
また、アルハンブラの思い出やアラブ風奇想曲を作曲したことでも有名です。

ほかにもベートーヴェンやメンデルスゾーン、ショパンらのピアノ曲を
ギター曲に編曲しました。

私はタレガのCDを聴いたり、演奏してみたりするので、タレガが大好きです。

またよろしければタレガの曲をしらべて聴いてみてください!

by 藤 (2011-11-18 22:27) 

みどりのこびとちゃん

藤さん、コメントありがとうございます。
火祭りの踊り、私もマンドリン合奏で弾いたことがあります。
最後の方の16分音符、かっこよくひけたのでしようか?
最後のたたきつける和音の連打 気持ちがいいです。

タレガ もちろん知っています。
機会があれば、この音楽日記に登場させましょう
ちなみに、明後日は、タレガの誕生日
by みどりのこびとちゃん (2011-11-19 01:32) 

藤

こんばんは。

タレガの誕生日ご存知でしたか!
なんだかうれしいです^^

部活の時間にタレガ大好きな先輩にクイズを出したら
「知らない」と言われて軽くへこみました(笑)
そのあと顧問と一緒に『ハッピー・バースデイ タレガver.』を
歌いました!

by 藤 (2011-11-27 00:44) 

みどりのこびとちゃん

藤さん、コメントありがとうございます。
タレガの誕生日覚えていた訳でなく、
カレンダーにのっていたのですね
(ははは、どんなカレンダー使っているんだ・・・)
でもねショパンやリストなどの誕生日は、覚えている私・・・
(ちなみに、私、ベートーベンと一緒です)

さて、リクエストにこたえて、タレガの曲、ちょっと書いてみましたよ。
by みどりのこびとちゃん (2011-11-27 22:16) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。