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ソナタ【田園】(スカルラッティ) [スカルラッティ]

今日の音楽日記は、ある理由があって、イタリアの作曲家の曲を選ぼうと思う。

芸術の国イタリアには、大作曲家が多くいる。
さてと、イタリアでピアノ曲を多く書いた有名な作曲家は、誰だろうと思ったら、
考えても、考えてもでてこない。

イタリアには、
ヴィバルディ・ベルリーニ・ベルディ・ドニゼッティ・プッチーニ
パガニーニ・レスピーギ・ロッシーニ 等々、
大作曲家は、多くいるけれど、ピアノ曲を多く書いた作曲家は、いない。

クレメンティは、現代ピアノの曲は書いていないし、
ブゾーニは、ちょっと有名だが、どちらかというと、バッハのピアノ編曲の方が有名だし、
おいおい、誰かいないのかなあ。

さてさて、ちょっと考えたがでてこない。

ということで、ピアノではなく、基々は、チェンバロ曲だが、
今日の音楽日記は、イタリアの作曲家ドミニコ・スカルラッティの作曲した、
555曲ものソナタの中から、有名な
ソナタ【田園】(L413)である。

さて、この曲を聴いて、嫌な曲だと思う人は、たぶん一人もいないと思う。
最初の優雅でちょっと寂しい主題を聴いただけで、
心が豊かになることまちがいない。
16分音符の優雅な動きと、トリルのなんともいえない雰囲気。
スッタカートとレガートの対比。
一人で、夜に聴く音楽としては、最上の一曲だと思う。
(しかし、時間が3分程度と短いのが、残念だが・・・)

知らない人は、是非聴いてみてくださいね。
(ちょこっと弾いてみるのもいいですね)

このソナタには、原曲の他に、タウジッヒというピアニストが編曲した版もあり、
それは、調も変更し、もっと華やかに華麗になり、悪くはないのだが、
私は、この曲に関しては、原曲の素朴さが大好きだ。
(しかし、なんでも、この編曲の時に田園という名称が生まれたらしい。)

イタリアのスカルラッティ家は、ドイツのバッハ家と一緒で、
家族で、音楽家だったらしい。
そんな時代を考えるだけでも楽しい。
(スカルラッティは、1685~1757年の人ですね)

さて、なぜ今日は、イタリア音楽なのか?
それは、明日、なぜかチケットをもらったので、声楽のリサイタルに行く予定なのである。
その曲目は、すべてイタリアの曲で、
イタリア古典・イタリア近代歌曲・イタリアオペラ というものである。

ということで、ちょっとイタリアの曲を予習しようと思ったのですね。
(おいおい、それなら声楽曲を聴けよ・・・)

あっ、このリサイタルの最初の曲は、スカルラッティだ。
と思ったら
今日紹介した、ソナタを書いたお父さんの、
アレッサンドロ・スカルラッティさんだった。
お父さんは、声楽曲を多く書いているのですね。

さてさて、声楽がよくわからない私が、こんなリサイタル行って大丈夫か?


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コメント 10

なるたる

>大作曲家は、多くいるけれど、ピアノ曲を多く書いた作曲家は、いない。
>おいおい、誰かいないのかなあ。

いますがな、「ズガンバーティ」が。
彼のピアノ曲全集を聴いてみなはれ。

同時代のイタリア人作曲家とは違った我が道を往く彼の作風は、リストに学びワークナーに心酔した彼の経歴が物語るごとく、ドイツ的精神に裏打ちされた、当時のイタリア人としては異質なものです。
だからイタリア本国では、大分いじめられたみたいですけどw。
by なるたる (2007-09-13 00:15) 

みどりのこびとちゃん

ズガンバーティ ですか???
し、しらないです。
今度、聴いておきます。
リストに学び、ワーグナーに心酔ですか・・・
興味あります
by みどりのこびとちゃん (2007-09-14 00:22) 

なるたる

あと、ロッシーニ、ドニゼッティ、メルカダンテあたりにも、結構な数のピアノ曲がありますよ。
by なるたる (2007-09-14 00:35) 

みどりのこびとちゃん

ズガンバーティ、CD、買ってしまいました(笑)
by みどりのこびとちゃん (2007-09-15 23:18) 

なるたる

で、どうでした?
ドイツっぽいでしょう?
少なくともイタリアっぽくはないでしょう?
by なるたる (2007-09-15 23:28) 

なるたる

もう一人いるのを忘れていました。
ジュゼッペ・マルトゥッチです。
やはりロマン派です。
by なるたる (2007-09-15 23:45) 

なるたる

追記。

マルトゥッチのピアノ協奏曲第2番はブラームス風に重厚で、とても美しいです。
交響曲も良いですよ。
by なるたる (2007-09-16 01:22) 

みどりのこびとちゃん

ズガンバーティ(スガンバーティ?)は、もちろん全集でなく、
スパダのピアノで、ピアノ全集の第1巻だけです。
(なんか、すごく安くなってた・・・)

まだ、ざっと一回聴いただけですが
確かに、一般的に言われるイタリア風という感じでないです。
ワーグナーというより、ドイツ風で、でもロマン派ですね。
という感じでしょうか
非常に聴きやすい音楽でもあります。

まあ、ちょっと聞き込んでから、この音楽日記にのせましょう
by みどりのこびとちゃん (2007-09-16 23:43) 

なるたる

ぜひ全集盤を購入されることをお勧めいたします。

因みに第2巻以降には「6つの夜想曲」・「叙情小曲集」・「組曲」・「セレナーデ」・「詩的なメロディ」・「5つの即興曲」「序奏と華麗なる練習曲」などがあり、とても素晴らしいです。
その他交響曲・ピアノ協奏曲や室内楽・宗教曲等も興味が湧いたら是非お聴き下さい。

また上に挙げたマルトゥッチの作品も、ズガンバーティに勝るとも劣らない美しい曲揃いです。
騙されたつもりでお聴きになってみて下さい。

この2人はオペラ全盛の19世紀イタリアで、オペラを1曲も作曲せず、ドイツ風の絶対音楽の発展にのみ力を注いだという点で、特殊な人達なのです。
by なるたる (2007-09-17 00:55) 

みどりのこびとちゃん

マルトゥッチですか
騙されたつもりで、聴いてみます(笑)
by みどりのこびとちゃん (2007-09-17 23:31) 

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