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左手用革命エチュード(ゴドフスキー) [ゴドフスキー]

今日は、クリスマスイブである。街は、明るくイルミネーションされ、
ワクワク・ウキウキ気分で外出する人も、ゆっくりと、落ち着いて静かに過ごす人もいるだろう。
クリスマスイブに合う、クラッシックピアノ曲を考えていたが、
逆に、クリスマスイブに合わない曲を考えてみた。(すいません。ひねくれているので・・・)

そこで、思ったのが、ショパンの曲を大ピアニストのゴドフスキーが
編曲(作曲?)した「ショパンエチュードによる54のエチュード」だった。
この曲集、ピアノマニアの間では、結構有名で、簡単に説明すると、
ショパンのエチュード集(別れの曲や黒鍵や木枯らしが入っているやつですね)
を基ネタに、超絶技巧を駆使したアレンジ(過剰な装飾も)をほどこした曲集である。
(ある意味すばらしい名曲と個人的には、思っています。)
技巧派ピアニストであるアムランのすばらしいCDも販売されている。

その中で、ショパンの革命のエチュードをなんと、左手だけで弾く曲がある。
譜面だけ見ても、片手用とは考えられない。
左手だけで弾きやすいように、調も変更されてはいるが、
片手だけで、あのスピードで、旋律と伴奏の16分の音符を弾く曲である。
おそらく、アムランのCD演奏を聴かせたら、誰も片手で弾いているとは思わないだろう。
完全に、原曲を左手用にしながら、最初の下降音階に内声部をつけたり、
最後に低音のトリルをつけたり、過剰な装飾も随所にある。

この曲の私の楽しみ方は、完全に理工系である。譜面を見て、楽しむのである。
(まあ、弾く楽しみは、完全にお手上げ状態ですからね)
この曲集で書かれた左手だけの曲は、(ちなみに、別れの曲の左手用編曲もある。)
興味は、どうやって、原曲のようにひくのだろうの一点である。
(そして、さらに、原曲より、過剰に音符が多い場合もある。)

左手だけの曲には、サンサーンスやスクリャービンや、ブラームスが編曲した
バッハのシャコンヌ等、音楽の内面をじっくりと、聴かせる曲も多い。
しかし、このゴドフスキーのこの左手用の曲は、(まあ、練習曲だからということもあるが)
音楽の内面を聴かせることとは、無縁の世界である。

ということで、クリスマスイブには、
このゴドフスキーの理工系の曲は、全然向かないと思っていたら、
最近、はやりの住宅のキラキラしたクリスマス・イルミネーションが目に入ってきた。
これも、ゴドフスキーのこの曲集と一緒で、
本来の住宅を過剰な装飾で着飾っているのだろうか?
お後がよろしいようで。

うーん。やっぱり、今日は、違う曲を聴くことにしょう・・・・・・


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コメント 5

なるたる

左手の伴奏をオクターブでやったと言う、有名なドレイショックの演奏を聴いてみたかったです。
バカテクですよね。
誰か腕に覚えのあるピアニストが挑戦してくれないかなぁw。
ゲテモノ大好きw。
by なるたる (2007-10-16 20:42) 

みどりのこびとちゃん

リストも、ショパンのあるエチュードの右手を
オクターブで早く弾いたとか・・・本当か?

まあ、昔の人は、必殺技を持っていましたよねえ
by みどりのこびとちゃん (2007-10-16 23:48) 

なるたる

>リストも、ショパンのあるエチュードの右手を
オクターブで早く弾いたとか・・・本当か?

それ聞いたことあります。
多分OP25-2 へ短調だったと思います。
しかしあの珠を転がすような右手の幽玄な旋律を、オクターヴで弾くなんて…。
ショパンが知ったら卒倒したに違いありません、でも知ってたのかな?

これはどう見ても、芸術に対する冒涜でありますw。
リストは本当にお茶目です。
by なるたる (2007-10-17 20:44) 

なるたる

ゴドフスキーあったんだ。
自分で投稿していたのに、すっかり忘れていたorz。
私(わたくし)的には、「芸術家の生涯」のトランスクリプションが
最高傑作でおます。
by なるたる (2012-05-22 22:47) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、コメントありがとうございます。
ゴドフスキーは、すごく好きな作曲家なのに、
記事は、ひとつしか書いていなかったですね。

個人的には、ゴドフスキーの最高傑作は、
ショパンエチュードのトランスクリプションですが、
「芸術家の生涯」もすばらしいです。
ただ、私、ゴドフスキーに関しては、聴くよりも、
譜面を見て、音楽を頭で想像するのが好きですね

ということで、ちょっとゴドフスキー書こうと思います。

by みどりのこびとちゃん (2012-05-25 23:16) 

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