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愛の挨拶(エルガー) [エルガー]

さて、今日は、イギリスの作曲家エルガーが愛する妻の為に作曲した「愛の挨拶」である。
CM等でよく使用され、耳にする機会の多い音楽だか、
バイオリンや、チェロや、フルートの独奏や、オーケストラなどでの演奏が多い為、
もともと原曲は、ピアノ曲であることを知る人は、少ないと思うし、
さらに、ピアノの原曲を聴く機会は、なかなか少ない。これはどういうことだろうか?

旋律は、ご存じの通り、すばらしく優雅で、妻アリスへの愛情いっぱいである。
しかし、ピアノ原曲の譜面を見れば、わかるが、
ピアノの譜面としては、対旋律の入れ方や最後の盛り上がりの伴奏等、すごく不器用である。
エルガーは、ピアノを鳴らすことに関してあまり上手でなかったのではないだろうか?
(これは完全に私が勝手に思っていることで、本当はすごく上手かもしれない)
交響曲や管弦楽曲のオーケストラレーションは渋いが、円熟している。
この愛の挨拶も最初から管弦楽でかけばよかったのに・・・・
と考えていたら、この曲の作曲時の物語が勝手に頭に浮かんできた。
(以下は、まったくの私の想像です。信じてはいけません。)

エルガーは、思った。「今日は、妻の誕生日だ。なにかプレゼントしなければ」
しかし、いい考えが浮かばない。そこで、ある考えが浮かんだ。
「そうだ、ワーグナーが妻の誕生日に曲を作曲し、家にオケを入れて、
 曲を演奏したように、俺も曲を作ろう。」
      (注・このワーグナーの話は有名です。これは本当です。)
しかし、ワーグナーのように、オケを家に入れて、派手にやるのは、
エルガーの渋さの作風に似合わない。それにオケを家に入れるほど金はない
エルガーは思った「どうしよう」
家には、古びたピアノがある。そこで、ピアノ独奏曲で、愛の挨拶 を書いた。
妻アリスが帰ってきて、エルガーは、苦手なピアノで、一生懸命弾いた。
すごく不器用だったが、妻はとてもとても感激した。
そして、いつまでも夫婦で幸せに暮らしたとさ。

(くれぐれもこれは、私個人の想像です。学問的にはまったく価値はありません。(笑))
だいたい、エルガーは、ピアノの先生で、アリスは、その生徒だったことを考えると、
この話には、無理があるよな。それに貧乏でもなかったみたいだし・・・

しかし、こんな風に勝手に想像を巡らし、この曲をピアノで弾くと、
本当に、楽しく幸せな気分になってきます。

結構、技術的には易しいので、皆さんも弾いてみてはどうでしょうか?

さて、明日は、クリスマスイブ。何の曲にしようかな


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Cecilia

初niceを入れたのがこの記事だったと記憶しています。
この曲が大好きです。
エルガーは威風堂々も大好きですが、「プロムス」などで歌われている風景を見ると、イギリスで愛されている作曲家なのだなあ、と思います。
去年、私が所属するコーラスで日本語の歌詞で歌いましたが、ちょっとイメージが・・・。
こんな歌詞です。

愛の眼差し深く私の心を包む
麗しき白百合の微笑(ほほえみ)よ永久(とわ)に

麗しき白百合の遥か、微笑むその姿

今も心に残る、あなたへの私の愛
優しさよ永遠(えいえん)に・・・・・


なんか過去のことを思い出す歌詞、という感じですよね。
女性コーラス向け、という感じですが・・・。
by Cecilia (2006-07-06 15:22) 

みどりのこびとちゃん

愛の挨拶の記事を読むと、ああ、この記事で最初に、niceをもらったなと、
私も思い出します。(コメントは、開放していなかったですからね)
こんな歌詞があるとは、しりませんでした。
確かにイメージが違う気がします。
しかし、過去の記事を読むと、あいかわらず、適当に書いているなと・・・・
by みどりのこびとちゃん (2006-07-06 21:13) 

Cecilia

昨日、娘達の発表会で、フルートの先生とピアノの先生のアンサンブルで演奏されました。しかもオープニングと、最後と合計二回も!!
フルートのつややかな優しい音色の演奏で、限りなく幸福な気持ちになりました。
by Cecilia (2006-07-10 09:14) 

なるたる

イギリス近代の作曲家にジェラルド・フィンジと言う人物がいます。
近代に属しますが、時代に逆らって部分的に近代和声を取り入れながらも大本はロマンチックな音楽を書き続けた人です。

ヴァイオリン協奏曲やチェロ協奏曲、様々な宗教曲などイギリス田園風の美しい旋律やハーモニーで私も好きな作曲家ですが、この人の作った「ピアノと弦楽オーケストラのためのエクローグ」と言う曲は、知る人ぞ知る稀に見る美しい曲で熱狂的なファンがいます。

youtubeで見つけましたので是非聴いてみてください(音質は余り良くありません)。

http://jp.youtube.com/watch?v=Yyg-yI6sVfY

どうですか、なかなか癒される曲だと思われませんか?
BGMなんかに持ってこいだと思いますが…。

by なるたる (2008-03-18 04:19) 

みどりのこびとちゃん

愛の挨拶にコメントされとは、思いませんでしたよ(笑)
ジェラルド・フィンジを紹介して、ありがとうございます。
なにかの本で、私だけの曲?みたいな特集で、
フィンジの曲を紹介していましたが、
ゆっくり聴いていませんでした。

今、ゆっくり聴いてみました。
よかったです。
ナクソス・ミュージック・ライブラリーで、ついでに、
エクローグの他に、
チェロ協奏曲や、いろいろ他も聴いてみました。
なかなかです。


by みどりのこびとちゃん (2008-03-19 23:42) 

なるたる

どこに投稿して良いかわからなかったので、エルガーのピアノ曲にしましたw。

イギリス人と言うのは不思議な人種で、後期ロマン派から近代にかけて外国には知られていないような作曲家がゴマンといて、「別に海外で知られなくても、自分たちだけで楽しんでいれば良いんだもんね」とばかり、小面憎いほどわが道を行くことに徹底しており、その精神のタフさ・強靭さは、ひよわな日本人とは違って見事に一本筋が通っています。

フィンジの音楽も聴けば聴くほど素晴らしいものばかりで、静謐とも言って良い上品で熱くならないロマンティシズムは、やはりイギリス的とも言うべきものなのでしょう。

このエクローグは元々未完に終わったピアノ協奏曲の緩徐楽章として作曲されたとのことで、ネットで試みにフィンジのエクローグで検索すると、賞賛の声が多いことに吃驚します。

何でしたらみどりのこびとさんも、記事で取上げていただけると嬉しいです。

私の現在の関心は彼の合唱曲と宗教曲を聴くことに移っています。







by なるたる (2008-03-20 01:29) 

みどりのこびとちゃん

フィンジのエクローグ、是非書いてみたいと思います。
でも、はたして、いつになることやら・・・
by みどりのこびとちゃん (2008-03-22 00:33) 

Cecilia

フィンジ・・・というのがちらっと見えたので・・・

NMLでフィンジの合唱曲を時々聴いてなかなかいいなあ・・・と思っています。
そのうち記事を書きたいです。
by Cecilia (2008-03-22 10:46) 

みどりのこびとちゃん

フィンジの曲をNMLで聴いています
合唱曲も確かにいいです。


by みどりのこびとちゃん (2008-03-22 23:53) 

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