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バラード(カバレフスキー) [カバレフスキー]

さて、バラードと言えば、ピアノ音楽では、まっさきに頭に浮かぶのは、
ショパンの4曲であり、傑作である。
しかし、今日の曲は、カバレフスキー(ロシアの作曲家ですね)が子供のために作曲した、
「子供のためのピアノ小曲集」より、第16曲目の バラード である。

カバレフスキーは、ピアノ教育の為に、子供のための曲を数多く作曲しているが、
子供のための曲といっても、とてもセンスがよく、都会的で、
大人の初心者のピアノ練習曲としても、貴重ではないかと秘かに思っている。
(確かに子供のためだけでなく、大人用の曲も書いているが、それも、おもしろい。)
(ホロヴィッツの弾いたピアノソナタ第3番等、名曲名演奏だと勝手に思っている。)

さて、バラードである。ちょっとしたユニゾンの序奏の後、ベートーベンのテンペスト ソナタの終楽章の主題の3つの音と同じ主題(笑)で、ゆっくりと物語は、始まる。
子供が弾くと、左手の伴奏が、単なるリズム伴奏になる場合が多いと思うが、
ここは、大人の余裕で、感情をこめた伴奏にしよう。
中間部の転調は、プロコフェフ風でおもしろい。そして、物語は、静かに終わる。
とてもとても短い曲だし、主題は一つだし、速度の変化もないが、感情をこめて弾けば、
気分は、ショパンのバラードと一緒である(ははは、それはちょっと言い過ぎだな)
子供のピアノ発表会では有名な曲だが、もっと知られてもいいかもしれない。
とにかく、子供から大人まで、弾いてもらいたい曲である。

カバレフスキーは、弾き手にとっては大変おもしろいと思う。
ただ、聞き手にとってもおもしろく弾く為には、かなりの技術が必要かもしれない。


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