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子供の領分 より 小さな羊飼い(ドビュッシー) [ドビュッシー]

その男は、自由が丘のレストランにいた。
食事は、とっても美味しかったが、
男には、気になることがあった。
その店のBGMである。BGMは、少し小さめの音量で、
クラシックのピアノ曲が流れていた。

店に入った時は、ショパンの前奏曲の第19番、
その後、モーツァルトのピアノソナタ第7番
、ハイドンのセレナーデ、リストの泉のほとりで、
と続いていた。
食事や会話を楽しみながら、この調子だと、すべての曲がわかるな
楽勝楽勝とその男は、思った。
食事も、久しぶりのワインも美味しい。

曲が次の曲になった。
小さい音だが、単音で始まり、特徴的な旋律・・・
あれっ、この曲、絶対知っているのに、何の曲だ?
男は、あせった。思いだせない・・・
だめだ、思いだせない。
額に汗が・・・
いかん、この状態を悟られてはいけない
平常心 平常心
その時、隣から、声が聞こえた
「さっきから、ピアノ曲が流れているけど、これなんの曲?」
おおっと、なんで、このタイミングで言うんだ
さっきまでだったら、どの曲でも、解説付で言えるのに・・・

上記は、ちょっと前の話ですが、実話です。

教訓。
知らない曲が流れてきたら、違う話題で盛り上がろう(笑)

ということで、
今日の音楽日記は、その時の曲、
ドビュッシー作曲のピアノ曲 子供の領分 より「小さな羊飼い」です。

ドビュッシーのピアノ曲は、
どれも、天才的なひらめきがあると思っています。
子供の領分は、愛娘の為に書いた曲集だけど、
子供が演奏する為に書かれたものではない。
あくまで、子供の世界をイメージした ばらしい曲達です。

いままで、この音楽日記でも
【ゴリウォーグのケークウォーク】⇒過去記事はこちら
【雪が踊っている】⇒過去記事はこちら
の二曲を書いている。

で、小さな羊飼い という曲です。
短い曲(3分弱)で、音は少ないのですが、
特徴的な音階と、リズムで、とても印象深い曲ですね
最初は、亜麻色の髪の乙女と同じような単音で始まりますが、
その後の符点リズムが、印象的。
物哀しいイメージが広がって、音が多いだけが音楽ではないということを
実感させる曲です。
聴く人によって、イメージが違うんだろうなあ。
それがすばらしい。

たまには、こういう曲をしみじみ聴くのもいいです。

※ちなみに、今回の記事の前半の話と同じような話を過去二回書いています。
こちら

こちら
うーん、我ながら進歩がないなあ・・・

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