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左手の為の練習曲 作品36 (ブルーメンフェルト) [ブルーメンフェルト]

最近、あったことを2つ書いてみよう。

一つ目
先日、マンドリンオケの知人から
「アナ雪の曲をハンドベルで演奏をするのだけど、
 高いF♯のベルが見あたらない。
 高いF♯の音を使わないで(低いA~高いG♯まで)
 アナ雪を編曲してくれない・・・」
安易に引き受けたのだけど、
この制約での編曲、簡単だと思ったけど、
これが結構、難しかったのですよ。

二つ目
今日、ビックサイトでやっている楽器フェアに行ったのです。
そこで、オカリナ演奏を聴いたのですが、
一つのオカリナで、音域が2オクターブ以上ある・・・
(普通のオカリナは、1オクターブとちょっとですね)
説明を聞くと、吹き口が、3つあって、トリプルというものらしい。
(オカリナの世界では、有名らしい)
確かに、普通のオカリナの譜面をアレンジすると、
だいたい、1オクターブに入れるのに、四苦八苦するし、
曲によっては、調も限定されてくる。
で、このトリプルのオカリナの演奏では、そんな制約なく、自由に飛び立てる。
演奏もとっても、自由でした。

で、何を書いているかというと、
なにかの音楽と向き合う時に、なにかの制約があった時に、
どうするか?ということですね
(あれっ、このブログ そんなに真面目な問題取り上げるブログだっけ?(笑))
ははは、まあ、ちょっと考えると、
 ・その制約の中で最高のものを考える
 ・その制約をうちやぶる
のどちらかですよね。
で、どちらも正解だと思うけど、どちらをやるにしても、
とことん、やらないと、中途半端になってしまうかもしれません。

前置きが長くなったけど、
今日は、ロシアの作曲家 フェリックス・ブルーメンフェルトが作曲した、
左手の為の練習曲 作品36 です。

以前の音楽日記にも描いたけど、ブルーメンフェルトをちょっと紹介すると、
・1863年生まれのロシア人で、作曲もするし、ピアニストでもある。
・弟子の一人が、あのホロヴィッツ
・作風は、ショパン風で、ロシア風で、技巧的かな
・演奏は、正確さよりも、感覚的なものだったらしい。
・ピアノ曲が主作品
まあ、詳しくは、ネットで調べてください。

ちなみに、私が一番好きなブルーメンフェルトのピアノ曲は、
練習曲【Sur mer】 作品14 です⇒過去の音楽日記はこちら
(この曲、ちょっと アクが強いですが)

さて、今日は、左手の為の練習曲 作品36 です。
この曲、音だけ聞くと、左手だけで弾いているとはまったく思えません。
で、それより、なにより、左手のみということより、
音楽自体、ピアノ音楽として、すばらしいことだと思います。
最初に奏でられる旋律は、とってもいいし、
(広いアルペジォの中に、たくみに旋律が浮かび上がります)
中間部の盛り上がりは、ピアニステックだし、
(ここは、スムーズに弾くのは大変かも・・・)
ショパンとリストを足して、ロシアの味をブレンドした
なんともいえない哀愁が 全曲だだよっています。
そして、最後のピアニシモでの終わり方も印象的です。

で、左手だけという制約をものともせず、
すばらしいピアノ曲を作曲したブルーメンフェルト。
あっぱれです。

左手だけのピアノ曲というと、ゴドフスキーのショパン練習曲の
編曲ものもあるけど、ゴドフスキーは、そのまま凄いという感じ。
このブルーメンフェルトは、凄いというより、
なにげなさの中に凄さがあります。

さてさて、どんな制約があっても、
その中で、最高のものを作り上げるのも面白いですね。
(もちろん、制約を打ち破るのも面白い )

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