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スクリャービンに捧ぐる曲(山田耕筰) [山田耕筰]

さて、今日は、日本のピアノ曲を紹介しよう。
日本の作曲家、山田耕筰の名前は、
「赤とんぼ」の作曲者として有名だが、
実は、日本初の交響曲を作曲した人でもあります。
交響曲・管弦楽曲は、多く作曲されているが、現在では、
あまり演奏されることもないし、
私も、あまり聴いたことはない。

その山田耕筰が、ドイツ留学をしていた、
帰国の途中、モスクワで、スクリャービンの音楽に出会って、
感銘したというピアノ曲があります。

今日の音楽日記は、
山田耕筰作曲のピアノ曲独奏曲『スクリャービンに捧ぐる曲』
です。
曲は、2曲からなり、どちらも短い小品です。

第1曲 夜の詩曲
第2曲 忘れ難きモスコーの夜

この曲、どちらも、とても魅力的なピアノ曲で、
イメージは、スクリャービンの神秘和音というより、
東洋と西洋が混じった響きかなあ。
近代的だけど、結構聴きやすい。
そして、イメージは、まさしく、夜の詩曲です。
やさしく、和音の響きと和声進行を考えながら弾くと面白い。

日本のピアノ曲としては、もっと弾かれてもいいと思います。

この曲、作曲者と題名を言わないで、
曲だけを聞かせて、作曲者当てをしたら、
誰という人が一番多いかなあ?
(もちろん、この曲を知らない人ですが)
結構難しいと思うけど、山田耕筰と言う人は
いないけど、日本人の作曲とわかる人は、多いかも・・・

この曲、1917年に作曲されている。
1917年に、山田耕筰は、この曲の他に、
哀詩『荒城の月を主題とする変奏曲』という詩曲を作曲している。
譜面を持っていますが、この曲も山田耕作のピアノ曲としては、
傑作だと思います。
*****************************************
追記
さて、最近、平田真希子さんというピアニストと知り合いになりました。
(演奏前の作品解説がとっても面白いです。)
8/3にピアノ演奏会を美浜文化ホールで開きます。
(開場13時 開演13時30分 3000円)
この山田耕筰の作品も演奏されるそうです。
(他はショパン、ドビュッシー、スクリャービンなど)
興味のある方は是非。


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コメント 4

平田真希子

山田耕筰は本当に日本での西洋音楽発展に計り知れない貢献をした人なんですよね。私も、彼のピアノ曲を演奏するたびに姿勢を正す気持ちになります。8月3日のリサイタルでは、また新しい山田耕筰を一人でも多くの方にプレゼントしたいです。ありがとうございます。

by 平田真希子 (2014-08-01 07:58) 

みどりのこびとちゃん

平田真希子さん、コメントありがとうございます。
山田耕作のピアノ曲、是非 多くの人に届けてください。
あまり、弾かれないし、知らない人も多いけど、
未知の曲をみなにプレゼントするのも、使命ですよね。
by みどりのこびとちゃん (2014-08-01 23:42) 

まほろばのピアノ弾き

すみません。大変差し出がましいのですが、この2曲のタイトルは「スクリアビンに捧ぐる曲」ではないでしょうか?

作曲家スクリャービンの表記はともかく(ロシア人なので、ローマ字表記も何通りかありますが)、「に」と「の」の相違は大きいと思います。

ただ私も、スクリャービン晩年の神秘和音の影は特に感じられず、1曲目の「夜の詩曲」は、リストあたりの曲のようにも聞こえます。

いずれにせよ、彼のピアノ曲はもっと演奏されてもよい(日本人ピアニストなら特に!)と、私も願っています。

なお、平田さんのコメントでは「山田耕筰」と書かれていますが、「作」と「筰」の違いについては、Wikipedia に面白いエピソードが紹介されています。

by まほろばのピアノ弾き (2014-08-05 01:21) 

みどりのこびとちゃん

まほろばのピアノ弾きさん、コメントありがとうございます。
はい、おっしゃる通り
『スクリャービンに捧ぐる曲』です。
ありがとうございました。
早速、訂正しました。
確かに、の と に では違いが大きいです。

山田耕作が山田耕筰に改名した件ですが、知りませんでした
面白いです。
これまた、ありがとうございました。
by みどりのこびとちゃん (2014-08-05 23:50) 

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