交響曲【ゲーリック】(H.H.A.ビーチ) [ビーチ]
さて、前回、ビーチ夫人のピアノ協奏曲を書いたけど、
今回は、代表作と言われる曲を書いてみよう。
今日の音楽日記は、ビーチ作曲 交響曲【ゲーリック】です。
前回書いたけど、作曲者ビーチは、アメリカの女性作曲家です。
1867年生まれのアメリカの女性作曲家の書いた交響曲と言ったら
どんな曲を想像しますか?
(ちなみにマクダウェルは、1860年生まれ)
この曲は、ちょっとその予想をくつがえすぐらい、
力強く、強固で、ロマンにあふれた曲です。
ちょっと無名な曲なので、簡単に説明しよう。
曲は、4楽章からなる交響曲で、
演奏時間は、40分程度です。
ゲーリック は、ゲール風という意味で、
アイルランドの音楽を基?に書いていることからつけられたらしい。
第1楽章 アレグロ 6/8拍子
ざわざわとした弦楽器の響きで始まるこの楽章は、
主題も聴きやすく、盛り上がりもあり、パワー前回です。
再現部への移行の部分がすばらしく、力強く終わります。
第2楽章 シチリアーナ 12/8
私、この楽章が一番好きです。シチリアーナの優雅な主題は、いいし、
気持ちいい、ロマン派の楽章だと思います。
途中のアレグロの部分との対比もいいです。
第3楽章 レント 6/4
なんといっても、弦楽のソロの部分が引き立っています。
メロディも魅力的です。
第4楽章 アレグロ 2/2
力強い下降音階で始まり、強い意志をもった音楽が続きます。
第2主題が、これまた、甘くて、いい。気持ちいい
最後は、お約束で、壮大に音を響かせて、
(ラフマニノフか、チャイコフスキーか・・・)
音の塊でこの交響曲を閉じます。
さて、この交響曲を聞いて
私は、いろいろな作曲家の作風が頭の中をよぎりました。
ものの中には、ブラームス風と書かれていたりしますが、
確かにブラームス風な所もあるけど、ちょっとフランス風だったり、
ドボルザーク風だったり、ロシア風だったり、
いろいろな要素が、入っている感じです。
それでいて、まとまっているのがすごいです。
確かにこの交響曲、ビーチ夫人の代表作として、
言われるのもわかります
(と言っても、私、他にはピアノ協奏曲しか聞いたことがない)
しかし、なんで、無名なのかなあ。
アメリカの女性作曲家の交響曲というレッテルで、
ちょっと損をしているのかもしれません。
ロマン派のあまり知られていない交響曲の傑作として、
お勧めします。
大抵、知られざる名曲というと裏切られることが多いのですが、
これは、いけます。
今回は、代表作と言われる曲を書いてみよう。
今日の音楽日記は、ビーチ作曲 交響曲【ゲーリック】です。
前回書いたけど、作曲者ビーチは、アメリカの女性作曲家です。
1867年生まれのアメリカの女性作曲家の書いた交響曲と言ったら
どんな曲を想像しますか?
(ちなみにマクダウェルは、1860年生まれ)
この曲は、ちょっとその予想をくつがえすぐらい、
力強く、強固で、ロマンにあふれた曲です。
ちょっと無名な曲なので、簡単に説明しよう。
曲は、4楽章からなる交響曲で、
演奏時間は、40分程度です。
ゲーリック は、ゲール風という意味で、
アイルランドの音楽を基?に書いていることからつけられたらしい。
第1楽章 アレグロ 6/8拍子
ざわざわとした弦楽器の響きで始まるこの楽章は、
主題も聴きやすく、盛り上がりもあり、パワー前回です。
再現部への移行の部分がすばらしく、力強く終わります。
第2楽章 シチリアーナ 12/8
私、この楽章が一番好きです。シチリアーナの優雅な主題は、いいし、
気持ちいい、ロマン派の楽章だと思います。
途中のアレグロの部分との対比もいいです。
第3楽章 レント 6/4
なんといっても、弦楽のソロの部分が引き立っています。
メロディも魅力的です。
第4楽章 アレグロ 2/2
力強い下降音階で始まり、強い意志をもった音楽が続きます。
第2主題が、これまた、甘くて、いい。気持ちいい
最後は、お約束で、壮大に音を響かせて、
(ラフマニノフか、チャイコフスキーか・・・)
音の塊でこの交響曲を閉じます。
さて、この交響曲を聞いて
私は、いろいろな作曲家の作風が頭の中をよぎりました。
ものの中には、ブラームス風と書かれていたりしますが、
確かにブラームス風な所もあるけど、ちょっとフランス風だったり、
ドボルザーク風だったり、ロシア風だったり、
いろいろな要素が、入っている感じです。
それでいて、まとまっているのがすごいです。
確かにこの交響曲、ビーチ夫人の代表作として、
言われるのもわかります
(と言っても、私、他にはピアノ協奏曲しか聞いたことがない)
しかし、なんで、無名なのかなあ。
アメリカの女性作曲家の交響曲というレッテルで、
ちょっと損をしているのかもしれません。
ロマン派のあまり知られていない交響曲の傑作として、
お勧めします。
大抵、知られざる名曲というと裏切られることが多いのですが、
これは、いけます。
こんばんは。
マイナーピアノ協奏曲ファンとして、前回のコメントに引き続き、マクダウェルあたり(P協2曲ともありますね。)にコメントしようと考えていたところ、同じビーチの「ゲーリック交響曲」がアップされたので、久々に(P協とカップリングされているNAXOS盤しか手元にないのですが)聴いた後、書き込みます。
1896年(ブルックナーの没年、ブラームス没年の前年)の作ということで、後期ロマン派+国民楽派(アイルランドのメロディ入り)の曲といったところでしょうか。でも、特にロシアものに見られるような、金管群の派手派手しさがない分、控えめながらまとまった感じの曲だと思います。
「知られざる名曲」の原因がアメリカの女流作曲家の作品ゆえというのは、否定できないことでしょう。当時は欧米各国とも、女性の地位の低さは現在では想像できないような状況だったようですから。
私自身はこの曲よりも、これより後に作られたP協の方が華やかで、ピアノを生かしきった作品かと思います。でも「ゲーリック」もNAXOS以外のCD(HYPERIONで出ている由)も聴いてみれば、もっと素晴らしいところが発見できるかもしれません。
なおこの交響曲は既に日本で演奏された記録があるとのこと(2004年10月東京藝大オケにより)。P協も国内初演があればぜひ聴きに駆けつけたいところですが。
by まほろばのピアノ弾き (2013-11-05 23:08)
すみません。先ほどのコメントに誤りがありました。
「ゲーリック交響曲」で、私の所有するNAXOS以外のCDですが、HYPERIONでなく、CHANDOSからの発売でした。
お詫びして、訂正いたします。
by まほろばのピアノ弾き (2013-11-05 23:19)
まほろばのピアノ弾きさん、コメントありがとうございます。
ゲーリックいいですよね。
私も、ビーチ夫人の曲、実演で聴いてみたいところです。
交響曲ゲーリックですが、私、ナクソスミュージックライブラリ
に入っているので、3種類の音源を聴けます。
CHANDOSの
デトロイト交響楽団 / N. ヤルヴィもいいのですが、
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 / K. クリューガーの音源、
音もはっきりしていて、これはいいです。
お勧めです。
by みどりのこびとちゃん (2013-11-06 22:31)