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ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調(シューマン) [シューマン(ロベルト)]

結局、月曜日は会社を休んで
帯状疱疹も随分よくなってきたけど、
『この病気は、疲れやストレスからくるのだよ』
と医者に言われると、
なんか、やっぱり、疲れがたまっているのでは?
と考えてしまって、
なにをしても、あれっ、ちょっと疲れているなあ・・・
なんて、逆に思ってしまうのです(いかん いかん)

で、歳をとると、室内楽の音楽を聞くようになる
というのは、本当で、

昔なら、疲れた時は、
バリバリのピアノ技巧曲だ。
とか、
大音量の管弦楽曲だあ。
と、なっていたのですが、

なぜか、最近は、室内楽を聞いている
それも、苦手な作曲家シューマンの室内楽だ。
ピアノ五重奏曲とピアノ四重奏曲は、本当にいい曲
と思うようになってきたけど、
今日の曲も、いい感じです。

今日の音楽日記は、
シューマン作曲の ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調です。

曲は、4つの楽章からなっています。

第1楽章・・・内面の情熱がすごい。
第2楽章・・・シューマンらしいリズムのスケルツォ
第3楽章・・・ゆっくりとした哀しみ
第4楽章・・・わかりやすく、これぞロマン派のフィナーレ

この中では、私は、第1楽章が一番好きだ。
ピアノとチェロとヴァイオリンが 織りなす、いろいろな旋律が、
実に見事に溶け合って、響きも、展開も、おもしろいです。
そして、内に秘める力は、けっこう感じられます。
もちろん、第4楽章の再現部の明るく復帰するとこや、コーダもいいです。

この曲、わからないけど、聴いた限りでは、
チェロとヴァイオリンの譜面は、あまり難しくないと思う。
(極端な高音もないし、速弾きもないし、複雑なリズムもない と思う)
でもそれが、逆に、この曲にとっては、プラスになっていて、
純粋に、旋律と音の響きで音楽を聞かせる。

このシューマンのピアノ三重奏曲を聴いていたら、
以前書いたメンデルスゾーンのピアノ三重奏曲も聴きたくなってきたぞ

しかし、やっぱり、50を過ぎると室内楽かなあ
ちなみに、今週は、シューマンばっかり聞いていて、
ピアノ三重奏曲の後は、
ピアノと管楽器の為に書かれた曲を、ほとんど聞いてしまいました。
これらの曲の感想も、そのうちに・・・
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なるたる

わぉ、図ったようにピアノ三重奏曲の記事でビックリw。

第一楽章は全体に不健康感バリバリです。、シューマンの精神病の萌芽を窺わせるような陰鬱で不安な表現に満ちている。

第三楽章中間部の出だしはバッハの「主よ、人の望みの喜びよ」の
旋律に一瞬似ているかも。

第四楽章は神です。終結部近くからの高揚感は天下一品。ピアノ四重奏曲フィナーレよりも素晴らしく感じます。

「マンフレッド序曲」とブルッフの「in memoriam」の記事もよろしくお願いいたしますw。
by なるたる (2011-11-04 01:28) 

なるたる

追記。
「ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲」も是非聴いてくださいw。

by なるたる (2011-11-04 21:41) 

はじめまして

なるたるさんのおっしゃるとおり、この第一楽章の「不健康度」ときたら、シューマンの諸作品の中でも最右翼に属しそうですね。対してメンデルスゾーンのP三重奏は極左<非>暴力。50を過ぎた私もまた、みどり…さん同様室内楽を好みますけれど、ひとくちに室内楽と言ってもそのはばは十分に広いことを、改めて感じます。(わたくし、最近「忘れないで〜シューマン没後150年〜」などにおけるなるたるさんの書き込みを熱心に読ませていただいた者です。すばらしい。文才がある。いや、おだてても何も出ないことは承知しています。クライスレリアーナ観は、当時とかわりませんか?)
by はじめまして (2011-11-04 22:39) 

なるたる

はじめましてさん。

はじめましてです、以後よろしくお願い申し上げます。

私の投稿は、昔参加していた某BBSに書き込んだその場限りの思いつきの駄文で、今改めて読み返してみると支離滅裂も良いところで、汗顔の至りであります。
私ごときより素晴らしい知識・知見の人は大勢いますし、文才などとは思いっきりの買い被りであります。

でももし宜しければ、ブラームスとメンデルスゾーン、超絶技巧ピアノ曲スレにも書き込みしていますので覗いてみてください(tbebbsと言う終了したサイトですがキャッシュは残っています)。

クライスレリアーナ観はあまり変わっていません。
非常に美しく、なおかつ狂った曲です。
by なるたる (2011-11-05 20:18) 

はじめまして

みどり…さんはクライスレリアーナについて、「支離滅裂になる手前で踏みとどまっている」という意味のことをおっしゃっていたはずです。つまり曲としてはくるっていない、と見る立場。なるたるさんはそうはごらんにならない。P三重奏第一にせよ、クライスレリアーナにせよ、Vn協奏曲にせよ、「こんなふうな曲作っている人、大丈夫?」とおおいに心配させるのは確かですけれど、そしてそれらは「私はくるいたくない」と叫んでいるかもしれないけれど、曲そのものはあくまで「手前」にあるのではないか。ゴッホの絵はくるっているのだろうか…。私の音楽的経験はかなり貧しいものでしかありませんけれども、それは棚にあげて、そんなことを考えています。
by はじめまして (2011-11-05 22:27) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、コメントありがとうございます。
このピアノ三重奏曲の第4楽章も、確かにいいですねえ。
でもね、あの不安定でなんともいえない第1楽章があっての
高揚感あふれる第4楽章があるのではないかと。
(全然 曲想が違うけど、フランクのヴァイオリンソナタの
終楽章も、そんな感じです。)

さてさて、リクエストの曲、そろそろ、書かなくてはね。
by みどりのこびとちゃん (2011-11-06 01:51) 

みどりのこびとちゃん

はじめましてさん、コメントありがとうございます。
このブログ、
私自身は、気楽に適当に書いているのだけど
みなさんのコメントの文章の方が、
すごい場合が多くて、恐縮しています。

シューマンの音楽、すこく、素直だったり、
支離滅裂の直前だったり、
本当に、苦手な作曲家の一人です
by みどりのこびとちゃん (2011-11-06 01:56) 

はじめまして

メンデルスゾーンのニ短調のPトリオに彼の「最良の面が出ている」とおっしゃるみどり…さんに大賛成させてください。もっとも、なるたるさんが教えてくださった「メンデルスゾーン再び」をいましがた拝見して思い知らされたのですけれど、あわれな私は、たとえば彼の合唱曲についてまったく無知だという具合の、なんらおおきなことの言えない人間です。みなさんから、ほんとうに多くを学ばせてもらっています。ありがとうございます。
(それにしても、freesheet.comやIMSLPで、例えばシューマンの交響曲のご当人による四手版ばかりか別人による二手版まで無料で入手できるなんて、今の世の中はいったいどうなっているのでしょう。今日は終日、ニ手版をみながらオケを聞くことになりそう…。では。)
by はじめまして (2011-11-06 10:29) 

みどりのこびとちゃん

はじめましてさん、再コメントありがとうございます。
メンデルスゾーンを聴き返してみて、
やっぱり、いいなと・・・

そうなんですよ。
いろいろな有名無名の曲の譜面を見ながら、音楽が聴けるとは、
昔は、考えられなかったです。
by みどりのこびとちゃん (2011-11-08 23:54) 

オバQ

昭和のおばけオバQです。お久しぶりです。この曲については、コルトーの情熱とティボーの優美さとカザルスの安定性が混然一体となり化学反応をおこしていた演奏が、結果として複雑なシューマンの内面世界をよく表現されていて、個人的にとても好きです。
by オバQ (2011-11-21 23:37) 

みどりのこびとちゃん

オバQ さん、コメントありがとうございます。
動画サイトにあったので、
コルトー・ティボー・カザルスの演奏を聴いてみました。
音の状態は悪いのですが、
楽器ごとに、別々の特徴があり、なんか、いい感じの演奏ですね
独特の演奏だと思います
by みどりのこびとちゃん (2011-11-23 00:00) 

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