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クープランの墓(ラヴェル) [ラヴェル]

かなり昔だけど、本かテレビかFM放送か さっぱりおぼえていないのだけど、
誰かが、ピアノ曲の話をしていて(または、書いていて)
これぞ ピアノ曲という話題だったのだけど、
(ちなみに私の中での これぞという曲のベスト10は、⇒こちらの過去記事へ

その中で、ラヴェルのピアノ曲は、すごいということになって、
てっきり、【夜のギャスパール】かな と思っていたら
組曲【クープランの墓】の話題だったので、
その時は、あれっ、そうか? そんなに いい曲か?
ピアノ曲の代表曲?
と思っていた記憶がある。

この曲、そういえば、高校時代の音楽の授業で使っていた
【観賞を中心とした音楽】?だったような題名の本の中にも
譜面付で載っていた記憶がある。

最近、この曲を聴く機会があったので、
そんなことを思いながら、なつかしく聴いていた。

今日の音楽日記は、ラヴェル作曲のピアノ独奏曲【クープランの墓】です。

クープランとは、もちろん、フランスのバロック時代の作曲家で、
クラヴサンの独奏曲も数多く書いている⇒クープランの過去記事はこちら
で、ラヴェルの曲だけど、戦争で亡くなった友人の追悼をフランスの大作曲家
クープランの作風も混ぜて、作曲した組曲となっています。

曲は、6曲からなっています。

プレリュード
  細かい音符が続く優雅な曲。いかにもクラヴサンを思わせる装飾音符が特徴的
  古い伝統の中にも、新しさを感じる曲

フーガ
  このフーガおもしろいです。ちょっと聴くと子供用の練習用フーガにも聞こえますが、
  いやいや、譜面を追うと、結構、緻密に書かれています。
  淡々と進むフーガに 音楽を感じます

フォルラーヌ
  この曲、古い宮廷舞曲の様式ということですが、リズムは、そうなのですが、
  使用されてたいる和声が、独特で、時々、私なんかは、スクリャービンを連想してしまいます。
  ちょっと、不思議な雰囲気です

リゴードン
  活気あふれる元気な舞曲です。でも、がむしゃらな元気でなく、洗練された元気?という感じです
  中間部は、ちょっとだけ元気がなくなります(笑)

メヌエット
  メヌエットは、もちろん優しい3/4拍子の舞曲。ラヴェルのピアノ協奏曲の第2楽章を思わせる
  簡素な旋律が、淡々と歌われるのが、とても気持ちがいい。
 
トッカータ
  いやあ、フランス風のトッカータは、こうですよね。派手だしピアノの技巧が満載なのですが、
  上品です。優雅です。
  プロコフィエフの悪魔的なトッカータとは、全然違います(当たり前か・・・)
  最後、夜のギャスパール を思わせる部分を経て、かっこよく終わります

この曲集、全曲を通して聴くと、いろいろな音楽が聞こえて、そして見えてくる。
確かに、大曲ではないけど、ピアノ組曲としては、傑作のひとつだと思う。

ラヴェルのピアノ曲、ちょっと とっつきにくい曲もあるけど、
このピアノ曲は、誰にでも、お勧めです。

久々にフランス音楽のピアノ曲を聴いた日でした。
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みどりの巨人ハルクくん

「クープランの墓」
ドビュッシーの「ラモーをたたえて」に対抗したな!
by みどりの巨人ハルクくん (2011-05-26 23:04) 

みどりのこびとちゃん

ハルクさん、コメントありがとうございました。
ドビュッシーの映像 ピアノ曲の傑作と言われているのに
すぐに「ラモーを讃えて」が思い出せない(す、すいません)

ちゃんと、映像聴いてみよっと・・・
by みどりのこびとちゃん (2011-05-29 00:29) 

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