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ピアノと管弦楽のためのコンチェルティーノ(フランセ) [フランセ]

今日は、「1曲しか書いていない人を2曲にしようシリーズ」第4弾です。

しかし、昔は、聴きたい曲があっても、なかなか音源はないし、
レコード屋に行って、マイナーな外国の海賊版をあさったり、
譜面だけを見て、音を想像したり、
いろいろ苦労したけど、

インターネットの時代になって、
ナクソス・ミュージック・ライブラリには、聴ききれないほどの曲があるし、
そして、動画サイトには、それこそ、いろんな曲や いろんな演奏が、あって、
とてもじゃないけど、全部聞けない。
譜面だって、著作権の切れたものは、IMLSPで、いままで、
見たこともない譜面が、これでもか、これでもか とある。
これは幸せなのかなあ・・・、
音楽を探す楽しみがちょっと減ったかもしれない。

でも、いいこともあって、昔から、本とかで、
曲の内容やちょっとだけの譜面と批評を読んで、
実際の音が聞きたいとずっと思っていたものが、
想像の世界ではなく、実際の音で聴けるということだ。

さて、今日の音楽日記は、フランスの作曲家フランセが書いた
【ピアノと管弦楽のためのコンチェルティーノ】です。
(フランセは、過去【花時計】を書いています⇒この記事
このピアノ協奏曲、随分昔からもっている、名曲解説全集(1冊700円の時代ですよ)
の協奏曲の中にあって、
「軽妙洒脱なピアノ小協奏曲」として紹介されていて、
譜面がちょっと載っているのだけど、
これがなかなか、洒落ているので、
いつかは、聴いてみたいなあ・・・
とずっと思っていたのです。
とはいえ、真剣に音源を捜した訳ではなく、
いつか、出会えるだろうなあ程度だったのですが
全然、出会えなかったですね。

で、インターネット時代になって、この曲とはすぐ出会えました。
(随分前だけど・・・)

思った通りの曲で、いい感じです。

曲は、4楽章からなっていますが、
普通のピアノ協奏曲をイメージしてはいけません。
本当に短くて、軽い曲なのですが、でも、お洒落です。
(演奏時間は、全部で8分程度です。)

第1楽章は、ずっと、16分音符が駆け回ります。
ただ、和声と音の動きが洒落ていて、そして、おもしろくて、
つい、引き込まれます。
第2楽章は、本当に静か。でも味があります。
第3楽章は、メヌエット。軽快で素朴。
第4楽章は、5拍子で、跳ねるようなリズムが楽しい。

フランセは、他の曲もいろいろあるけど、どれも、楽しい。
ちょっと調べたら、フランセが作曲で目指したものは、
「喜びを与えること」らしい。

うーん、納得ですな。

フランセにならって、今日の音楽日記は、短いです。
(でも、全然、洒落てないです。すいません・・・)

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AS

こんばんは☆。フランセの「ピアノ小協奏曲」!別な作品が聴きたくて購入したCD(CHANDOSレーベルです)にこの作品が収録されていたのですが,本当に小さな,しかもおしゃれな協奏曲ですよね。この作品に限らず,フランセの作品にはまさしく「エスプリ・フランセーズ」を感じます。

それにしてもフランセの音楽は誰の影響を受けているのでしょうね?ワタクシには同じフランスの作曲家であるシャブリエの作品のイメージと重なる部分があるように思えるのですが・・・。
by AS (2010-11-29 20:00) 

みどりのこびとちゃん

ASさん、コメントありがとうございます。
そうですね、フランセの音楽は、確かに、シャブリエ 
それもその和声の使い方に なんらかの共通点がありそうです。
よく、プーランクやラヴェルやストラビンスキーの影響といわれますが、
確かにそうなのですが、
微妙に違うのが、フランセのいいところ。

作曲家より、当時のフランス絵画のエスプリに
影響されているような音楽です。

by みどりのこびとちゃん (2010-11-29 22:46) 

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