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前奏曲集 作品28(ショパン) [ショパン]

せっかく、今年は、ショパン生誕200年というのに、
なぜか、最近、ショパンのピアノ曲を聴いていなかった。

ただ、今年のショパンのイベントの記事なんかを読んだりしているうちに、
やっぱり、ちょっと聴きたくなって、
ははは、流行に乗り遅れまいと必死だったりして(笑)

この音楽日記、最初のころの記事は、ショパンとリストが多くて、
ショパンの曲の記事を読み返すとショパンでは、すでに、
ソナタ全曲・バラード全曲・スケルツォ全曲・即興曲全曲・ピアノと管弦楽の曲全曲
エチュード10曲・ワルツ5曲・ポロネーズ5曲・マズルカ3曲・夜想曲2曲・前奏曲4曲
幻想曲に、フーガから、多分すごく無名なスケッチまで
いやいや、我ながらよく書いたものだ。

で、今日は、マズルカでまだ書いていない曲や、子守歌でも書こうかとも思ったけど、
とどーんと、一気に前奏曲集(全24曲)を書いてみよう。
(そりぁ、そうだ、この音楽日記、最近、一週間に一回の更新ですから、
 書くときは、書かなくては・・・)

今日の音楽日記は、ショパン作曲の【24の前奏曲集】です
いままで、第4番 第7番 第15番 第23番 の4曲を書いてきました。
もちろん、一曲一曲、独立して聴いてもいい曲はあるのだけど、
この前奏曲集は、24曲を通して聴くと、
すごく、イメージが広がる。
またそれが、ピアニストによって、全然違うから
すごくおもしろい。

この前奏曲集、本でいうなら、ショートショート集かもしれない。
一つ一つが、印象的で、ぴりりとくるものがある。

この前奏曲集、
ショパン自身は、一曲一曲にイメージする題名を書いていないのだけど、
名ピアニストのコルトーや
名指揮者のビューローが、
自分自身なりのイメージを
全24曲、一曲毎に短い言葉で、書いているのを知っていますか?
これがなかなか、面白いです。
ということで、私もやってみよう。
(はたして、コルトーやビューローより、的確なイメージが書けるか???)

番号の後の()内は、最初がコルトー、次がビューローのイメージです。
(ちょっと、短くしてありますが・・・)
そして、その後は、私の個人的なイメージを

第1番(愛人への熱い恋・再開)
 この曲、淡々と弾いて和声の変化を楽しむ演奏と、
 テンポを動かしたり、内声部の旋律を浮き上がらしたりする人と、いろいろですね。
 私のイメージは「扉が開かれる時」
 この曲で、愛人とは、コルトーのイメージもすごいです
 
第2番(悲しい思い・死の予感)
 すごく変な曲です。とてもショパンの曲とは、思えません。不気味です。
 どうせなら、最後も変な終わり方にしてほしかったなあ
 私のイメージは「静かな怒りの日」

第3番(小川の歌・君は花のよう)
 「春のさわやかな花粉が飛んでいる日」(個人的に花粉は嫌いです)

第4番(墓・死)
 前の記事を参考にしてください。
 私のイメージは「ちょっと憂鬱だけど、いつかは良い日が来るさ」
 
第5番(歌心・疑い)
 「気まぐれな心、かみさん、いったい何を買いたいの?」

第6番(旅の思い・弔いの鐘)
 この曲が、実は雨の描写と言う人もいる
 私のイメージは「給料日前の沈んだ心と財布」

第7番(楽しい思い出は香水のように・ポーランドの踊子)
 前の記事も参考
 この曲、日本人は、誰が聴いてもイメージは「胃が爽快」ですね(笑)
 本当は、マズルカだから、ゆっくり、さわやかに弾いてはまずいかも・・・

第8番(雪と風と嵐それを凌ぐ心の風・絶望)
 実は、私、前奏曲集の中で、マジョルカ島の雨の風景の曲は、
 第6番でもなく、第15番でもなく、この曲だなあと思っていたのです。
 そしたら、最近知ったのですが、リストもそう考えていたとか
 ということで、私のこの曲のイメージは、「マジョルカ島の大粒の雨だれ」

第9番(予言の声・まぼろし)
 「威張った将軍の行進」

第10番(花火・夜の蛾)
 「蝶々」
 
第11番(乙女の願い・とんぼ)
 「子供のほほえみ」

第12番(夜・決闘)
 韓国ドラマで、イケメン俳優が、会社の乗っ取り計画をして、
 その計画がどうなるか、逆転また逆転のサスペンス・・・「野望」
 (ははは、長いイメージだな)

第13番(星空での愛人への思い・喪失)
 うーん、愛人のイメージじゃあないなあ。
 普通に「優雅」かな

第14番(嵐の海・心配)
 「不安」

第15番(死の影・雨だれ)
 前の記事も参考
 この曲、何故か、第7番の曲の暗いバージョンのイメージなのです。
 ということで、こちらは「胃もたれ」(笑)

第16番(混沌・死者)
 アルゲリッチの演奏を聴く前は、違うイメージだったのですが、
 もうこれは、「疾走」

第17番(あなたを愛します・ノートルダムの風景)
 この曲、素敵です。無言歌です
 私のイメージは平凡ですが、「愛の歌」

第18番(呪い・自殺)
 「いらだち」

第19番(翼があれば君のもとへ・至福)
 「幸福の時」

第20番(葬送・葬送)
 この主題で、ラフマニノフやブゾーニは、変奏曲を作曲しています。
 短いですが、印象に残る主題です。
 コルトーもビューローもイメージは、一緒。
 それなら、意地でも私のイメージは、変えないと・・・(笑)
 私のイメージは「海に沈む壮大な構造物」

第21番(愛の場所に淋しく戻る・日曜日)
 「ショパンのバラード第5番」短いけど・・・

第22番(反乱・焦り)
 「暴れ馬」

第23番(水の精・遊覧船)
 前の記事を参考
 コード進行がずく気持ちいい。
 私のイメージは「妖精達の踊り」
 または、「エステ荘の噴水の横でたたずむショパン」

第24番(血と熱情と死・嵐)
 最近は最後のD音の「げんこつ落とし」ばかり言われるけど、
 最後をかざるすごく情熱的な曲です。
 上昇音階・下降音階が、色をそえます。
 どうしても、革命のエチュードのイメージが強いけど
 私のイメージは ちょっと違って、希望が見える曲なのです。
 「嵐の中での、希望への船出」

ショパンさん、勝手なイメージで、すいません。
今となっては、ショパンが、何をイメージしていたかわからないし、
ショパンは、実はイメージは演奏者にまかしていたかもしれないし、
わからないです。

こうやって、イメージが膨らむのも短いけど、
一曲一曲が、すばらしいからです。

みなさんも、是非、24曲を聴いて、イメージを考えることをしてみませんか?

前記したように、一曲一曲もピアノ曲として、すごく特徴あるのだけど、
全体として聴いた時に、この曲集は、
暗く聞こえたり、明るく聞こえたり、技巧的に聞こえたり・・・
ピアニストによっていろいろです。
これは、すごく不思議な曲集です。
まとまりがないのに、なにかしらの統一感がある。
うーん、なんでだろう?

最後にお勧めのCDです。
この曲集、もちろんピアノ曲なのですが、
フランスのフランセと言う人が、管弦楽に全曲編曲しています。
ゲテモノと言う人がいるかもしれませんが、
なかなか、面白くイメージできる曲に仕上がっています。
これを聴いて、ピアノを聴くと、又、違った音色に聞こえますよ。

さて、今日は、ちょっと長い音楽日記たったかな




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