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ピアノ協奏曲 第1番(ライネッケ) [ライネッケ]

前回に続いて、ピアノ協奏曲です。
ライネッケと言う作曲家を知っていますか?
なにか、これ一曲は有名。という曲が、残念ながらないので、
一般的には、無名かもしれないけど、
ドイツロマン派の作風で、
がっしりした構成、それでいて、適度なロマン的な感情が入った作風で、
交響曲やピアノ協奏曲等
結構な数の作品を書いている。(ハープ協奏曲もありますね)
生きた時代は、1824年~1910年
(比較の為、同じドイツの作曲家ですが、
 ブラームスが 1833年~1897年です)

私としては、ラフという作曲家とライネッケという作曲家は、
どことなく、憎めないし、気になる作曲家ではあります。

で、今日は、そのライネッケが作曲した ピアノ協奏曲 第1番です。

忘れられたピアノ協奏曲とか、
ロマン派の知られざるピアノ協奏曲とかという話題になると、
登場する曲かもしれない。

第1楽章は、やわらかく、優しい響きで始まり、
いかにも、ドイツロマン派らしい主題で始まる。
第2主題も流れるように美しい。
ピアノの技巧的な分散和音で、盛り上がってくる
最後の方のピアノと管弦楽の盛り上がり方も申し分ない。
カデンツァも、大げさと言えばそうなんだけど、なかなかだ。

第2楽章は、とても美しい。
ため息のような始まり方からして、引き込まれるし、
ピアノより、弦楽器のソロの方が、効果的です。

第3楽章は、ピアノ独奏の強奏で始まる。
ちょっと、単純な主題だけど、とても楽しい音楽だ。
だけど、ドイツロマン派だけあって、
チャラチャラした音楽にならないのは、さすがだ。
しかし、ピアノは、すごく動くなあ。
最初から、最後まで、休みがないなあ。

この曲は、思った通りに音楽が流れて行く。
(ブゾーニのピアノ協奏曲とは、正反対ですね)

さて、この曲、悪くはない。
というより、しっかりした演奏で聞けば、なかなかの曲だと思う。
でも、現在、忘れ去られているのは、なんでだろう?

まあ、ちょっと考えても、そんな曲は、星の数ほどある。
しかし、そんな曲をたまに聴くのも、音楽の楽しみですね。
そして、聴いている間は、結構 幸せな気分になれるのです。

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コメント 4

なるたる

ライネッケの音楽は全般にロマンチックなのですが、奥底に不気味で異質で破壊的な情念を隠し持っているように感じられることが私には多いです。
交響曲やこのピアノ協奏曲なんかは特にそれを感じます。
不協和音なんかも結構あって、複雑な旋律で不安を掻き立てる曲想も良く見られるような気がします。
いわゆる「ライネッケ臭」、とでも表現出来る独特の体臭があってユニークです。

ライネッケは非常な多作家ではありますが、世に知られているものはそのほんの一部に過ぎません。
これから序々に録音が増えていくことを私なんかは期待しています。

ハープ協奏曲、是非聴いてくださいw。


by なるたる (2009-10-30 11:49) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、コメントありがとうございます。
ライネッケ、私も、もっと録音が増えてもらいたいと思います。
ハープ協奏曲、聴きましたよ。
感想は、また別の機会に
by みどりのこびとちゃん (2009-10-31 00:17) 

なるたる

フルートソナタ「ウンディーネ」もね。
by なるたる (2009-11-08 21:09) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、了解です。
by みどりのこびとちゃん (2009-11-08 23:32) 

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