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ピアノ三重奏曲 第7番【大公】(ベートーベン) [ベートーベン]

さて、今回も前回の続きで、
本の中で、書かれたクラシック音楽です。

で。またまた村上春樹の本なのですが、

【海辺のカフカ】という本を知っていますか?
もちろん、発表された当時も、文庫化されても、
そして海外でも、かなり売れているので、読んだ人も多いと思う。
この本のことを書いてもいいのですが、
長くなりそうだし、【読書日記】になりそうなので(笑)
音楽の話に戻そう。
この本の中で、
重要な登場人物の一人であるトラックの運転手が偶然?必然?
に聴く音楽・・・

それが、今日の音楽日記の曲
ベートーベン作曲の【ピアノ三重奏曲 第7番 大公】です。

クラシック音楽聴きはじめのころは、
ピアノ独奏曲が中心だったのですが、
この曲は、室内楽の名曲として、
結構まえから、聴いたことはあるし、知っている。
室内楽の入門曲としては、最適となにかの本に書いてあったとも記憶している。

さて、ここで質問です。

ピアノ三重奏曲の編成は?

まあ、この質問は、楽勝ですよね。
ピアノ・ヴァイオリン・チェロ
ですよね。

しかし、この構成で、演奏するのは、
難しい気がする。
セカンド・ヴァイオリンがあれば、なんとなく、
まとまりそうだけど、
ピアノ・ヴァイオリン・チェロの三人だと、
なんか、全員が、主義主張を言い出しそうで(笑)
でも、それがおもしろいのも音楽だし・・・

ははは、なにを書いているのやら、

で、ベートーベンの【大公】です。
曲は、4楽章から、できており、
とても、聴きやすい曲です。

第1楽章
 なんといっても、ピアノが最初に奏でる悠々とした旋律ですね。
この旋律は、堂々とか力強くとかではなく、
ゆったりと、海のような広い心で、弾いてもらいたいと、
個人的には、常々思っています。
 
第2楽章
 スケルツォです。
この楽章は、3つの楽器の組み合わせ重なりがとてもおもしろい。
旋律も、スケルツォにしては、ちょっと洗練されている気がしませんか?
でも、ちょっと気分がブルーになるとこもあるのでおもしろい。

第3楽章
 3/4の落ち着いた主題。これがすばらしい。
 そして、4つの変奏が始まる。
 えっーと、この曲の中では、一番好きな楽章ですね
 特に第4変奏は、いいですねえ

第4楽章
 特徴的な始まり方だなあ。
 とても楽しい感じの典型的な終楽章です。
 でも、結構、普通のロンドでもないです。
 気分は、ころころ変わるし・・・
 この楽章は、三人が合わせる方がいいのかなあ、
 それとも、けんか?する方がおもしろいのかなあ

ベートーベンの室内楽としては、
後期の弦楽四重奏曲や大フーガなど、
もっと、なんというか、精神的に重い曲の方が、
音楽的とか、内容がある みたいなことを書いてある本もあるけど、
この「大公」は、分かりやすい音楽だけど、
それだけでなく、なにかのイメージがわく音楽です。
そして、今回、ちょっとだけ、いろいろな演奏を聴いたけど、
この曲、結構、演奏者によって、雰囲気が変わりますね

で、ピアノ三重奏曲、なのですが、
続けて、ブラームス・シューマンも聴いたのですが、
また、違ったイメージで、楽しいです。ハイ




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コメント 8

なるたる

やっぱりね、ベートーヴェンの室内楽入門はこの曲と「クロイツェル」・「春」の両ソナタ、もう少し進むと「幽霊」トリオと「七重奏曲」くらいですかね。
弦楽四重奏曲、特に後期あたりのものを好んで聴き込むようになると、もう立派な室内楽オタクになるのかなぁ…。
by なるたる (2009-08-09 09:11) 

Robert

ベートーヴェンの室内楽で最初に親しんだのはこれでしたね。鑑賞用のスコアを買ってきて最初のピアノの部分を練習しましたね。最初の変ロ長調の和音は、柔らかく、しかしはっきりと堂々と弾かないといけないですね。難しいです・・・カザルストリオの演奏で聴くと、チェロがすごく重要な曲だとわかります。この曲はとても好きですが、堂々とした第一楽章と第三楽章が聞きたいですね。第四楽章はちょっと変わった音楽ですね。
今日古いLPを引っ張り出して聴いてみましたよ。スークトリオの演奏です。クラシック音楽を聴き始めて間もない頃に買ったLPです。
by Robert (2009-08-09 22:25) 

四季歩

ベートーベンの三重奏曲「大公」、まだきちんと
聴いたことありません。
CD買いにいこうかなと思いました。
いま、ベートーヴェンの曲を集めています。

ピアノ三重奏曲では、ラヴェルのものを拙ブログに
書いたばかりです。
若手の三人、川久保賜紀・遠藤真理・三浦友理枝が
トリオを結成して、初CDがラヴェルの曲でした。

このトリオはチェリストの遠藤真理さんがリード
してるみたいですが、たしかに
危なっかしいですよね(笑)
by 四季歩 (2009-08-11 19:57) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、コメントありがとうございます。
ベートーベンの後期の弦楽四重奏曲は、なかなか、
一回だけ聴いてもとっつきにくいです。
でも、なんか、いい感じです。
もうちょっと聞き込んでから、記事にします。

室内楽オタクになるには、まだまだです(笑)
by みどりのこびとちゃん (2009-08-15 13:38) 

みどりのこびとちゃん

Robertさん、コメントありがとうございます。

古いLPをひっぱりだして聴く・・・これなかなか、いいでよね。
昔聴いた演奏が、いいと思うときもあるし、
違った魅力に出会える時もあるし、

結構、幸せの時間ではないですか?
by みどりのこびとちゃん (2009-08-15 13:41) 

みどりのこびとちゃん

四季歩 さん、コメントあがとうございます。
そちらのブログ 読まさせてもらいます。

しかし、ピアノ三重奏曲は、チェロ
がリードするのが、一番いいのかもしれません。
ピアニストやヴァイオリニストは、結構、わがままですから(笑)
(根拠は、全然ないですよ)
by みどりのこびとちゃん (2009-08-15 13:44) 

かなぱぱ

初めまして。
ベートーベンの室内楽はどうも苦手です。例外はこの曲とチェロソナタ。
「大公」もいろいろ聴きましたが、お気に入りは、フルニエ・ケンプ・シェリングの録音です。ゆったりしたテンポで滋味豊かな演奏です。
by かなぱぱ (2009-08-17 15:42) 

みどりのこびとちゃん

かなぱぱ さん、コメントありがとうございます。
私も、ベートーベンの後期の室内楽は、いいと思う曲と、
苦手な曲と、いろいろです。
しかし、「大公」は、聴きやすい。
聴きやすいだけでなく、イメージが膨らむ曲だと思います。
フルニエのチェロ・・・なつかしいなあ。いいですよね
by みどりのこびとちゃん (2009-08-17 22:23) 

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