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ミサ・サクラ 作品147(R.シューマン) [シューマン(ロベルト)]

さて、シューマン特集も大規模声楽曲までやってきた。
そう、このブログを書き始めたころは、シューマンの声楽曲なんて、
ほとんどなんにも知らなかったのだけど、
ちょっと前にシューマンの【楽園とペリ】のすばらしさに、目覚めて、
それから、いろいろ聴いてしまった。

そして、このシューマン特集でさらにいろいろ聴いて、
なんの曲にしようかなあ・・・と思っていたのだけど、
このたび、初めて聴いて、
一回で、その響きの美しさに感動した曲を書こうと思う。

今日の音楽日記は、独唱、合唱、管弦楽で演奏される大曲
シューマン作曲の【ミサ・サクラ】です。

サクラは、桜の意味ではありません。
神聖な という意味らしいです。
ということは、【神聖なミサ曲】ということなのでしょうけど、
【ミサ・サクラ】という名前も、なんとなく、美しい感じがして、
なかなかいいかも知れないかな。

そう、恥ずかしい話だけど、シューマンが、
「レクイエム」や「ミサ曲」を作曲していることすら知りませんでした。
ただ、曲を聴いたり、ネットで、調べていると、
シューマン自身は、宗教音楽に結構、情熱をもって取り組んでいたらしい
この「ミサ・サクラ」は、結構、敬虔なミサ曲としては、
合唱の響きといい、もっと有名になってもいい感じなんだけどなあ

第1曲
 とても静かだけど、内に秘めた感情が感じられます
第2曲
 突然、明るく、生き生きとした音楽
 この曲、対位法も自然で、なかなかいいぞ
 シューマンが、対位法にすぐれていたことを再認識しました。ハイ
第3曲
 ここの音楽は、とても力強い意志を感じる。
 この曲の静かな終結は、とてもいいなあ
第4曲
 ソプラノ独唱にオルガンに、独奏チェロ・・・・
 短い楽章だけど、この曲全体の中では、きらりとひかる音楽です。
 そう、とてもとても、美しい。
第5曲
 この曲の中では、もっとも長い楽章。
 それだけに、変化も多い。
 この楽章は、ミサ曲というより、
 劇的な場面をみているようなロマン派の音楽だと思う。
第6曲
 前の曲から、急に短調になり、ゆっくりとなり
 雰囲気が、とても内向的な音楽となる。
 でも、音楽は、序々に響きが明るくなり、(この部分好きだな)
 音楽は、穏やかに 穏やかに 終わる。

この「ミサ・サクラ」は、シューマンも言っているように、「大きな愛」につつまれている。
私は、正直、宗教的な意味は、よくわからないけど、
この音楽は、ゆっくり、気持ちを落ち着けて聴くと、しみじみと、いい音楽だなあと思う。

ちなみに、クララは、この曲を絶賛したとか・・・・

さて、シューマン特集もそろそろ終わろうと思う。
まだまだ、ピアノ曲も書いてない曲はあるし、オペラも書いてないけど、
きっと、またシューマンは、書くことはあるでしょう。
シューマンを再認識した、この何週間でした。
で、個人的には、いろいろ聴いて、
シューマンは、室内楽の曲が、一番気に入りました。
さてさて、また、ピアノ四重奏曲とピアノ五重奏曲でも聴くか・・・・

次回からの音楽日記、なにを書こうかなあ、
まあ、また、いろいろな分野を適当にかな(笑)



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Nyanko

こんばんは、Nyankoです。
私も、大学生の時、シューマンにはまって、ずいぶんピアノ弾いたのを思い出しました。

いいですよね。

ところで、シューマンの書いた「音楽と音楽家」という本、ご存知ですか?
シューマンの音楽に対する考え方が書かれていて、けっこう読み甲斐ありましたよ~。

by Nyanko (2009-07-15 22:42) 

みどりのこびとちゃん

Nyanko さん、コメントありがとうございます。
「音楽と音楽家」文庫で、復刊したみたいですね。
読んでいないので、今度買って読んでみますよ。

ユーゲントアルバムの最初にも、いろいろ
シューマンは、音楽のことを書いてあって、
これもなかなか興味深いです
by みどりのこびとちゃん (2009-07-16 23:49) 

なるたる

シューマンの声楽曲の素晴らしさに触れたいなら、第4楽章のオッフェルトリウム(マリア賛歌)を聴くだけで十分。

これですよこれ、響きの高貴さ、旋律の美しさ、ソプラノの際立つ透明感
…。
短いけれどこれは珠玉の曲ですよ。

シューマンの声楽曲(含む合唱曲)は、個人的に私が最も愛好する類の作品です。
その叙情、切り口の滴るような瑞々しさ、透明感、クリア感、どれをとっても他に替え難い。
これからもずっとお友達ですw。

と言うことで、「ばらの巡礼」や「ゲノフェーファ」や「ファウストからの情景」などのご紹介もそのうち楽しみにしています。
by なるたる (2009-07-23 13:26) 

なるたる

追記。
私が長いクラシック音楽渉猟の上に到達した結論は、どうやらシューマンの音楽こそ至上、「シューマン命」であるとの思いが最近ますます強くなりました。
今までの「ブラームス命」は謹んで返上したい気分ですw。
by なるたる (2009-07-23 20:18) 

なるたる

スペインの愛の歌op138・スペインのリーダーシュピールop74(capriccio 67 209)はお奨めです。
by なるたる (2009-07-23 23:22) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、コメントありがとうございます。
私は、今回のシューマン特集で、本当に、いろいろ聴きましたよ。
で、一番気に入ったのは、シューマンの室内楽でした。
シューマンの室内楽には、なにかわからないけれど、
自由で、素直で、そして、ロマンの香りがあります。
うーん、今回の一番の収穫でした。

「ゲノフェーファ」は、ききましたが、一回だけ聴いても、
実は、全体感が、よくわかりませんでした。
でも、部分部分は、とてもいいです。

「ファウストからの情景」は、何回か聴いて、
ああ、この曲、いいかも・・・と思うようになってきました。

そのうち、感想書きますね。






by みどりのこびとちゃん (2009-07-24 00:37) 

なるたる

おぉ、「ゲノフェーファ」聴かれましたか!
NMLでしょうか。
確か私の絶対的お奨めの音源のはずでしたね。

まぁ、この曲は一遍聴いただけではその美しさを理解しがたい。
何回か聴いて初めて、曲の全貌が解る曲かもしれません。
確かに「楽園とペリ」のように、通俗的で誰しも一遍で惹きつけられる曲ではないようです(…私は唯の一度で夢中になりましたけれど)。
「ファウストからの情景」のように、言ってみれば噛めば噛むほど味の出るスルメみたいな曲かもしれません。
でも聴きこむと、その美しさは比類がありません。

シューマンに対する愛があれば、好きになるには何の造作もない、と思いますw。

そして、「ばらの巡礼」もよろしくお願いいたします。
by なるたる (2009-07-24 21:06) 

みどりのこびとちゃん

もちろん、NMLで聴きました。
まあ、これからも、何回か聴くと思いますので、
期待しないで、記事を待っていてくださいね
by みどりのこびとちゃん (2009-07-25 17:08) 

なるたる

あぁ…、シューマンの話題が…急速に遠のいて行くw。
by なるたる (2009-07-29 08:21) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、まあ、そう言わずに、
シューマンと同時代を生きた リストでも聞いてみますか(笑)
まあ、なるたるさんの嫌いなリストは、おいといて、
ロシア物もいいかも・・・

実は、シューマンの記事は、
あと一つ書いていたのですよ。
ただ、なんか、途中で、上手く書けなくなったので、ボツになりました。
近日中に、書き直しますよ。
ブラームスも最近、ご無沙汰かな。

by みどりのこびとちゃん (2009-07-29 23:31) 

なるたる

ブラームスの美しき「マゲローネのロマンス」も良い曲ですよ。
前にも書いた「モテット」も「運命の歌」も大変素晴らしい。

最近の私のオススメは、何故か声楽曲が多いですねw。
やっぱりね、この歳になると声楽曲の美しさがジーンと来ますね。
by なるたる (2009-07-31 21:09) 

なるたる

訂正。
美しき「マゲローネのロマンス」→「美しきマゲローネのロマンス」でした。

by なるたる (2009-07-31 21:12) 

みどりのこびとちゃん

声楽曲・室内楽ともに、私も、最近、結構聴きますよ。
うーん、やっぱり、私も歳なのかも・・・
by みどりのこびとちゃん (2009-08-01 01:23) 

なるたる

シューマンの声楽曲の特徴って何でしょう。
他の作曲家とは割然と分け隔てられていて、シューマンをシューマンたらしめているもの…。

個人的には、矛盾するようですが色気と清冽さ、そして鮮やかさと幻想の精妙なバランスであるように思います。
他の誰にもないこの特徴に、私は喩えようもなく惹き付けられます。
こんな音楽は余人を以って替え難い。
シューマンの声楽曲こそロマン派音楽の一つの到達点であると思います。

と言うことで重唱曲の美しさも特筆もの。
以前題名だけ紹介した、スペインのリーダーシュピール(歌芝居) op.74とスペインの愛の歌 op.posth 138と4つの二重唱(op34・op78) CAPRI CCIO 67 209は熱烈にオススメです。

中でも、OP.74のスペインのリーダーシュピールの第4曲「in der Nacht」(夜に)の陶酔的な愛の歌と、4つの二重唱(OP.34)の第4曲「Familien-Gemälde」(家族の肖像)の回顧的美しさなどは、一度聴いたら決して忘れられない。
白井光子のソプラノ、Josef Protschkaのテノールのハーモニーはとりわけ素晴らしいです。
実に珠玉の歌声です。
by なるたる (2009-11-14 20:29) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、コメントありがとうございます。
あれっ、なんで、今、シューマンの声楽曲聴いていたのが
わかったのだろう?

実は、来年のマンドリンの演奏会の選曲をしていて、
来年は、ショパンとシューマンの記念の年だけど、
ショパンの曲は、あまりにピアノ的なので、
シューマンの声楽曲(独唱)の有名曲で、マンドリンにあうのがないか
聴いていたのですよ

で、シューマンの声楽曲ですが、単純で、清純だけど、色気があります。
なるたるさんのように、いろいろは、聴いてないけど、
これから、じっくり聴きます。


by みどりのこびとちゃん (2009-11-15 00:00) 

なるたる

でもね、来年はともかくともかく独唱曲なんかじゃなくて「楽園とペリ」ですがなw。
by なるたる (2009-11-17 20:19) 

みどりのこびとちゃん

うーん、そうなんですけどね、
指揮者って、あまり権力ないのです。
みんな、有名曲やりたいみたいなのですね
でも、ちょっとがんばってみますよ
by みどりのこびとちゃん (2009-11-17 22:51) 

なるたる

いっそのことド派手な第9曲か終曲ぶちかましたら?
by なるたる (2009-11-18 05:55) 

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