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12のエチュード 作品26(タールベルク) [タールベルク]

この音楽日記を読んでいる人は、おそらく多分、絶対
99%クラシック音楽が好きな人だと思う。
(私の会社の物好きな友人は、クラシック音楽をまったく聞かないのに、
 この音楽日記を読んでいる・・・なんでだろう)

クラシック音楽を聞く人では、上手い下手は、とにかく、
自分で、なにかの楽器を弾く人(歌の場合もあるかも)も多いかもしれない。
ただ、クラシック音楽を聞く人で、自分で弾く為でも、編曲でも、作曲でもいいのだけど、
譜面を書く人は、どの程度いるのだろう
うーん、わからないなあ。
あまりいない気もするし、そうでもない気もするし、・・・・

私は、趣味(もちろん、ど素人です)で、編曲や作曲をするのが好きなので、
常に五線紙と向き合っている気がする。
会社にもっていくカバンの中にも、
常に五線紙は、必需品だ(えっ・・・)

最近、譜面をパソコンで、書く人が多い。
確かに便利だ。
書いた音は、再生してくれるし、
移調は、すぐできるし、
綺麗だし、
コピペも自由自在だし・・・
私も、時々、パソコンで譜面を書いている。

でも、でも、でもですね、
古い人間って、言われてもいいのだけど、
私、譜面は、鉛筆で実際に五線紙に、書くのが好きなのです。

なにがいいかって

・パソコンがなくても、どこでも書ける(重要)
・なんか、音符一つ一つに魂がこもる気がする。(気だけですが)
・譜面が、汚くても、書いた人の心情が伝わる(綺麗な方がいいかも)
・書いていると、写経と同じで落ち着く(笑)

ははは、どれも大した理由ではないですよね

しかし、実筆で書いた譜面には、
その人のなにかの力が感じられるのですよ。

ということで、大作曲家の実筆譜は、写真を見るだけでも、興味深い。

バッハ・・・綺麗です。
モーツァルト・・・いかにも楽しそう、速書き
ベートーベン・・・むっちゃ、汚いけど、魂がこもっていそう。
リスト・・・うーん、リストという譜面?
ブルックナー・・・几帳面です。
等々
いやはや、どれも、個性的だ。

さて、ちょっと前に、楽譜屋で楽譜を見ていたら、
タールベルクの実筆のファクシミリの譜面が売っていた。
タールベルクの譜面は、最近は、結構ネット上で見ることができるけど、
実筆では、どんな譜面を書いていたのか、
今まで知らなかった。
(まあ、もちろん、マイナーなせいもありますが・・・)

ということで、ちっとだけ高かったけど、
おもしろそうなので、購入してしまった。
(でもセール品だったので、半額だったです)
(フュゾー社の譜面ですね)

それが、今日の音楽日記の曲です。

今日の音楽日記は、タールベルク作曲の
12のエチュード 作品26 です。

タールベルクについては、過去記事を参考にしてくださいね。→こちら

さて、曲は、12曲からなる練習曲です。
(買った譜面は、後半6曲だけだけど、この再、12曲まとめて紹介しよう)
(ちなみに、この曲の音源もっていないので、適当に、音をピアノで出しただけです。すいません)

第1曲・・・最初の練習曲から、右手の1と2の指が、主旋律ですね。最後の方は、左手も、1と2の指。
第2曲・・・左手がアルペジォ。右手がオクターブの旋律。うーん、なぜか普通の曲かな
第3曲・・・右手が、動き回り、左手の1と2の指が、主に主旋律
第4曲・・・プレストでの早い和音の連打の練習。連打、連打、連打
第5曲・・・16分音符のアルペジォが、右手にいったり、左手にいったり
第6曲・・・プレストで、この音型を弾くのは、至難かも。指がつりそう
第7曲・・・これは、タールベルク得意の、中声部で、旋律、あとは、伴奏の練習
第8曲・・・おっと、ずーーーーと、右手も左手もトレモロだ。体力勝負か?
第9曲・・・ショパンの練習曲にもありそうな、スッタカートの練習。
第10曲・・これは、もう、必殺3本の手奏法の練習かな
第11曲・・同じ音型が、ずっと続く練習曲っぽい曲。ただ、手が大きくないと、弾けませんよ
第12曲・・右手が、16分音符の大きなアルペジォ、その中に旋律。左手伴奏。

特に、際だったリズムも、和声もない。
ショパンやリストのエチュードと比べると、
芸術的価値?は無いかもしれない。

この曲集のいいところは、
練習曲を練習すると、必殺の3本の手奏法が、
ある程度マスターできるしくみだけかもしれない

でも、思うのです。
ピアノ演奏で、リストのライバルだった
タールベルクは、どんな気持ちでこの曲集を書いたのだろう

実筆の譜面のこのエチュードの写真を見ると、
とても几帳面に書いてある。

リストに負けまいと、まじめに練習をしているタールベルク・・・
俺は、この奏法を完全にマスターするんだ。
なんて、姿が、この譜面から見えたりする。

そんな気持ちが、見えてくる(勝手な想像ですよ)

ちなみに、曲の最後の二重線をタールベルクは、
くにゅくにゅくにゅと、ぎざぎざぎざって、書くのがクセみたいです(笑)

さて、
譜面を書かない人へ
 たまには、写しでいいので、五線紙に譜面を書いてみましょうよ。なかなか、落ち着きますよ

譜面をパソコンで書く人へ
 たまには、鉛筆で、おもいっきり五線紙に書いてみましょうよ。違った力で、書けるかも・・・

今日の音楽日記は、いったいなにを書いているのやら・・・






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G.C

僕はかなりのタールベルクマニアの者ですが、この作品はやっぱり手がけっこうでかくないとかなり演奏が困難です。(どっちみち難しいですけど)
まず、第3番とかでバラして弾く部分が出てきますからちょとその部分が不自然に聞こえることとかがあります。
この『12の練習曲 Op.26』は最近、新しくドイツの演奏家の方が弾いてるCDが出ましたので、そちらを聞いてみてはいかがでしょうか?
by G.C (2009-12-14 23:23) 

みどりのこびとちゃん

G.Cさん、コメントありがとうございます。
タールベルクマニアは、実は、多かったりして(笑)
そうですね、おっしゃるように、
この練習曲は、手が大きいことが、前提かもしれません。

CDの情報ありがとうございます。
早速、探してみます。

by みどりのこびとちゃん (2009-12-15 23:37) 

タカノカズヒロ

タールベルクの12の練習曲。どれも宝石の輝きで個性的な曲が集まっていて好きです。
同時代のチェルニー、アルカン、モシュレス、ヘンゼルト。も同一の12Etudeを書いてます。(すべてCDは持っていますが)

ショパン・リストを除けば、タールベルクの作品の出来は一流だと思います。オペラ幻想曲のような派手煌びやかな楽想でなく、あくまで忠実な個性的なエチュードの集合体です。

タールベルクの音楽って中々ピアニスト、取り上げないのですが、たまにサンサーンスのような明確で記憶に残る美しいメロディーが登場するので、それがいいんです。
by タカノカズヒロ (2013-10-04 23:05) 

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