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即興曲 第3番 変ト長調(ショパン) [ショパン]

さて、今日もショパンの即興曲を書くぞ。
これで、
幻想即興曲(これは、ずいぶん前に書いたなあ・・・)
即興曲 第1番
即興曲 第2番
といままで、3曲書いてきたので、
ショパンの即興曲全4曲コンプリートである。
(本当は、全曲ピアノで、弾けるようになった、なんて、言ってみたいですよ。ハイ)

まあ、そんなことは、置いておいて、
今日の音楽日記は、ショパンの即興曲 第3番 変ト長調です。

第4番の「幻想即興曲」は、若いときに書かれたものなので、
実質、第3番は、ショパンの即興曲としては、作曲年代は、一番遅い。
作曲は、1842年
同じ年には、【バラード第4番】や【スケルツォ第4番】などの
傑作と呼ばれるピアノ曲も作曲されている。

この第3番は、形式的には、A-B-Aで、
Aの部分は、ちょっとエチュード風だけど、なかなか魅力的だ。
個人的には、ちょっと止まって、スケールで上昇するとこが、好きですね。
Bの部分は、左手で、演奏される、ちよっと暗い感じの旋律が、これまた魅力的。

個人的には、これを神秘和音にすれば、
スクリャービンの詩曲風になるかも、なんて勝手に考えている。

ショパンの即興曲は、4曲あるけど、作曲年代が、
1834年~1842年まで、バラバラだ。
マズルカや、夜想曲など、作曲年代、によって、特色が異なるけど
ショパンにとって、即興曲というジャンルは、
これは、自由な曲を書こうという本質において、
ショパン自身の本質は、年月で変わることなく、
やはり、ピアノを自由に操る、ロマン派の「ピアノの詩人」なんだなあ
と改めて、思ったりしますね

バラード全4曲、スケルツォ全4曲、に比べて、
聴かれたり、弾かれたりすることが、少ないけど、
ショパンの即興曲全4曲も、ロマン派ピアノ曲の中では、
サロン風だけど、可憐な響きで魅力的な音楽だと思う。

追記
 多分、この曲の譜面を持っていて、ちょっと、音を取ってみようと思った人か、
楽譜によっては、譜面の下に、ちょっと解説が書いてあるのを読んだ人しか、
知らないとは、思うけど、
この曲の37小節目と38小節目の右手に半音階で、
ミからシの下降音型があり、
それを全部、親指(1の指)で、弾く指示になっている。
解説によると、これは、ショパンの指示らしい。
特殊な練習曲でもないのに、なんで、こんな指使いを指定したのだろう?

・親指で取ることで、はっきりと、ぎこちない感じを出す?
     これは曲想から言って、違うな

・ショパンが、弾く人をいじめようとして、書いた?
     うーん、ショパンって、そんなにいじめっ子ではないはず

・実は、指使いの111111ではなく、/////みたいな、ペンのあとだった?
     実筆譜を見ていないので、わからんけど、あんがいそうだったりして

まあ、興味のある人は、譜面を見てくださいな。
(この運指は、変えてもいいですよね)


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コメント 2

なるたる

曲の高貴さ、と言う意味ではこの3番が断然優れている、と思います。
淡々とした感情が続き、刺激的なところやセンチメンタルなところがなく、起伏に乏しいようですが、なかなかその美しさは曲者です。
私はこの曲を聴くたびに、目立たない場所でひっそりと咲き誇る淡色の野草を思い浮かべます。

この美しさは、でも自分だけで独り占めしたいような、理解してくれる人が自分以外いなくてもかまわないような美しさなんですがね。
by なるたる (2009-01-24 03:32) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、コメントありがとうございます。
うーん、そうですね
即興曲第3番のよさは、ひっそりと、いいなあ、と思うことかも知れません。

by みどりのこびとちゃん (2009-01-25 16:46) 

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