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即興曲 第1番 変イ長調(ショパン) [ショパン]

さて、今日の音楽日記は、ピアノ曲です。

この音楽日記、副題? にも書いてあるけれど、
「ピアノ音楽を中心として・・・」だったのですが、
最近、いろいろなジャンルに手を出してきたので、
必ずしもピアノ音楽中心でなくなってきている。
それは、それでいいのだけど、
まあ、ちょっとこの辺で、ピアノ曲のシリーズ?でも続けて、
書いてみようかと・・・

とは、言っても、何々シリーズとなると、
すぐに思いつかないので、
まずは、今日は、ピアノと言えば、まず、この人。
ショパンの作品を書いてみよう。

左のサイドバーをみてもわかる通り、いままで、この音楽日記では、
ショパンのピアノ曲は、43曲書いてきたし、
(バラード全曲・スケルツォ全曲・ソナタ全曲 等々)
ピアノと管弦楽の曲は、全6曲すべて書いてきた。
まあ、でも、エチュードにしてもポロネーズにしてもマズルカにしても、
まだまだ、いろいろな曲が残っている。

なんか、前書きが、長くなったけど、
今日は、即興曲だ。

ショパンの即興曲は、全部で、4曲ある。
(第4番の【幻想即興曲】が、飛びぬけて有名だけど、
 実はこの曲、4曲の中で、一番作曲年代が、早いのです。)

昔、クラシックのピアノ音楽を聴き始めた頃、
幻想即興曲のレコードは、いっぱいあったけど、
他の3曲の即興曲がどんな感じだろう?とすごく聴きたかった。
当時、CDは無く、レコードが、一枚2500円位していたのだけど、
なかなか、ショパンの即興曲が全4曲入ったものがなくて、
いろいろ探した記憶がある。
そして、探しあてて、レコード針を下ろす瞬間!・・・・
ははは、すいません、青春の思い出に浸ってしまいましたね。

今のCD時代、いやネット時代では、すぐ聞けるし、
ネットで試聴もすぐできる。
便利だけど、ちと、寂しい(こんなこと書くのは、歳のせいです。)

さて、そんな話は、置いておいて、
今日の音楽日記は、ショパン作曲のピアノ曲。
即興曲第1番です。

この曲、初めて聴く人のイメージは、多分、下記のようなものだろう。
「幻想即興曲によく似ているね。」
「幻想即興曲を明るくしたら、こんな感じかも」
「幻想即興曲の幻想をとって、現実にしたような曲」
     等々
あーあ、やっぱり、有名曲が基準なんだよなあ。
それに、この4曲の即興曲は、すべて同じモチーフ(動機)からの派生で、
作曲されたという説もあり、
私が読んだ本では、作曲年が最初の幻想即興曲を基準として書いていた。
(うーん、この説、個人的には、同意できないのですけど・・・でもなかなかおもしろい。)

まあ、とにかく、どうしても、
幻想即興曲と比較されがちなのですが、
今回は、それを横に置いて、聴いてみましょう。

まあ、聴いてみてください。
この軽やかな雰囲気。
ピアノのさらっとした美しい響き
押し付けがましいところのない、音楽
中間部の叙情性
ピアノの華麗な音の粒

純粋に、ロマン派のピアノ小品として聴くのには、
とても、いいと思いませんか?

この曲の作曲年は、1837年、
ショパン27歳の作品だ。

深みが無いなんて、いう評論は、どこかに置いておいて、
さらっと、聴きましょうよ。
ピアノの楽しさが、わかる曲です。

即興曲は、文字通り、感じたことや、あるテーマを基に、
思いつくままに書く自由な曲だ。

ショパンがどんな風にこの曲を書いたかは、わからないけど、
ピアノの前に座って、
「ちょっくら、ピアノでも弾いてみるか」
と言って、こんな曲をサロンで弾いたら、当時のご婦人達は、メロメロかも(笑)

さてさて、即興曲の1番を書いたら、2番も書きたくなった。
(多分、3番も書くな きっと)

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なるたる

ショパンの即興曲は、2番を除けば曲の出だしの律動は、いずれも幻想即興曲に似ていると思います。

まあ1番は、青春の甘酸っぱい息吹を感じさせる、フレッシュで若々しい情緒が売り物の曲なんでしょうね。

私は個人的には2番と3番が好きかな。
2番の最後の方の、右手アルペジオによる急速なパッセージは本当に幻想的で美しい。
左手によるコード進行もジャズに見られるものらしいですね、近代的です。
ショパンは駄作と思っていたようですが、2番が内容的には一番濃いような気がします。

3番は、密やかに歌われる歌の何とも高雅で、馥郁とした香りに満ちていることか!
甘すぎず、さらりとした感興の曲ですが、その詩的情緒は比類がありません。
4曲の中では、一番「大人」の曲ですね。
こう言う曲を知ってしまうと、幻想即興曲はいかにも底の浅いサロン音楽にしか聴こえなくなってしまいます。

ところでナタリー・デセーが歌っていた「ナイチンゲール」の作曲家、アリャビエフのピアノ三重奏曲、ヴァイオリン・ソナタ、ピアノ五重奏曲というレア盤を
入手しましたよ。
良かったら感想を入れましょう。

by なるたる (2009-01-20 00:16) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、コメントありがとうございます。
次回は、コメントをくれた 第2番を書いてみました。
2番の即興曲は、なかなか、小品ですが、
味わいのある曲です。

ショパンの即興曲を書いたら、
アリャビエフの「うぐいす」書きます。
では、その時に、そのレア盤の感想を・・・
by みどりのこびとちゃん (2009-01-21 23:47) 

Cecilia

これ、小2の子の演奏で聴いた事があります。
まあ小5で弾ける子でも相当うまい子でした。
うまい子が小さな手で曲芸のように頑張っているイメージがあります。
しゃれた弾き方の演奏で聴きたいと思います。
”大人の”演奏で聴きたいです。

(こういう感想を持っている曲が何曲かありますね~。)
by Cecilia (2009-01-22 19:47) 

みどりのこびとちゃん

この第1番の即興曲を小2で弾くのは、凄いですね。
でも、確かに、こういう小品でも、
大人ならではの魅力的な演奏に出会うと、
ちょっと、ぐぐっときます
by みどりのこびとちゃん (2009-01-24 01:11) 

ピアノフォルテ

ユンディの演奏ではじめて聞いた曲です。
ちょっとこじゃれた大人の雰囲気が好きです。
へえ~、これもショパンなんだ・・・と思った記憶があります。

by ピアノフォルテ (2009-02-04 09:09) 

みどりのこびとちゃん

ピアノフォルテ さん、コメントありがとうございます。
おっ、ユンディの演奏、聴いたことないけど、
なかなか、優雅に弾きそうですね。
ピアノフォルテさんも、この曲、弾いてみたら・・・
by みどりのこびとちゃん (2009-02-04 23:48) 

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