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2つの詩曲 作品69 (スクリャービン) [スクリャービン]

さて、今日の曲は、詩曲(POEME)である。
クラッシック音楽の曲の中で、最も有名な詩曲という題名の曲は、
ショーソンのヴァイオリンと管弦楽の為の曲だろう。
詩曲というイメージから受ける感覚そのままに、
とても美しく、叙情的で、すばらしい曲だ。

しかし、ちょっと待ってもらいたい。
詩(ポエム)というのは、美しいイメージだけだろうか?
いろいろな感情が、それこそ、言葉によって、多彩に表現され、
時には、美しく、
時には、暴力的に、
時には、楽しく、
時には、悲しく・・・・
直接的であれ、間接的であれ、いろいろなイメージを持っている。

詩曲(ポエム)という題名のピアノ曲を
ロシアの作曲家スクリャービンは、数多く書いている。
それらの曲は、単に美しいだけでなく、
いろいろなイメージを表現した、多彩な曲達だ。

さて、そんな中から、何を書こうかなあ・・・
作品32の【2つの詩曲】もいいし、
作品34の【悲劇的詩曲】なんか、知られざる名曲だし、
作品64の【詩曲夜想曲】知ってますか?
そして、傑作の【詩曲 炎の向かって】などなど・・・

そんな中、今日の音楽日記は、スクリャービン作曲のピアノ曲
【2つの詩曲 作品69】です。

スクリャービンは、よく知られているように、
初期の作品は、ショパン風の曲だったが、
後半になると、独特の和声(神秘和音など)と独特のリズム
そして、トリルの多用など、ちょっと、聴きにくい曲が増えてくるが、
この後期の作品郡には、とてもとても、味がある。

さて、【2つの詩曲 作品69】である。
すでに、後期の作風に入ったスクリャービンのピアノ曲で、
確かに、一回聴いただけでは、なんだかわからないかも知れない。
ただ、なんと言おうか、夜一人で、ゆっくりと、音を聴いてもらいたい。
心の中まて、音が、無限に広がるような気がする。

第1曲
 すごく神秘的な音楽です。
 何カ所か高音の単音のパッセージが印象的に響き、
 無限の広さを感じる。
第2曲
 32分音符の速い上昇和声が、頭の中に入ってくる。
 途中、飛び跳ねる感じのパッセージがあやしい。

この詩曲は、別に、神秘和音の構造がどうだとか、
主題の分析とか、そんなことは、しない方がいい。
純粋に、イメージの世界に入った方が、楽しめると思う。

ちょっと、無名な曲ですが、私の中では、傑作だと思っています

追記
 詩というと、なぜか、萩原朔太郎の「月に吠える」が頭に浮かぶ。
 中学校の時だったか、読んで、結構強烈に印象に残ってます。ハイ

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Cecilia

ゆっくり聴いた事がないのですが話題はどこかでしました。
スクリャービンというと最相葉月の「絶対音感」を思い出します。
一度じっくり聴いてみたいと思っていました。
確かに私も萩原朔太郎などの詩は美しいだけではないことを知っていますが、なぜか「詩曲」というと静かで美しいイメージになってしまうのですね。
ついでに言うと「ポエム」というと「詩」よりも芸術性がなくて少女向けの甘いものをなぜか想像してしまったり・・・。
by Cecilia (2008-05-04 10:02) 

みどりのこびとちゃん

詩曲というイメージは、どうしても、静かで、美しい感じなですよね。
さらに、もう、ポエムというと、さらに甘くなるイメージです。
でも、スクリャービンの詩曲達は、
なにか、別の次元の曲です。

絶対音感については、私は、思っていることが、あるのですが、
まあ、いつか、書こうかと・・・
by みどりのこびとちゃん (2008-05-05 00:28) 

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