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ピアノソナタ 第20番 イ長調(シューベルト) [シューベルト]

さて、この音楽日記に書きたい曲は、山のようにあるのだけど、
なかなか、文章を書く時間がない。
さて、今は、夜中だ。
なんの曲を書こうかなあ・・・

先日、テレビで、ブーレーズのピアノソナタ第1番をやっていたので、
この現代的だが、美しい曲?について、書こうかなあ・・・

それとも、日曜日の夜に、マクドナルドに入って、コーヒーを飲んでいたら、
信じられないことに、
ピアノ編曲版のブラームスの交響曲第4番がBGMで、流れていたので、(本当!!!)
これについて、書こうかなあ・・・

などと、いろいろ思い浮かぶのだが、
今日は、シューベルトのピアノソナタ 第20番にした。

実は、私、推理小説大好き人間なのです。
アガサ・クリスティ、エラリー・クイーン、カー等の昔の巨匠は、
中学、高校時代に、ほとんど読んだし、
日本の最近の作家も大好きなのです。

綾辻行人という作家を知っていますか?
この人の書いた、「十角館の殺人」は、傑作と評判が高い。
(私もこの作品を読んだ時、騙されましたね)
この作家の最新作に「暗黒館の殺人」という本がある。
単行本で全4冊で、とてもとても長い小説なのだが、最近やっと、全部読んだ。
まあ、万人に勧められる内容でもないし、
推理幻想小説?のような感じだし、
奇抜なトリックがある訳でもないのだが、(あるといえばあるか・・・)
しかし、この小説には、雰囲気がある。
もうそれだけで、小説の中の幻想に引き込まれる・・・
小説には、雰囲気が、絶対に必要だ。

さて、前おきが長くなったが、この小説の最後に、
幻想的に、暗黒館という館の中で、ピアノの音色が流れる場面がある。
本筋とは、関係ないのだが、
その曲が、シューベルトのピアノソナタ第20番の第2楽章なのである。

この曲の、この楽章の音楽を知っていると、
これが、ぴったりの場面なんだなあ・・・

さて、シューベルトのピアノソナタである。
以前、16番21番について、書いた。
その時にも書いたが
本当に、昔は、シューベルトのピアノソナタが苦手だった。
でも、今では、一人で、ゆっくり、雰囲気を味わいながら、聴くことが出来る。
歳をとったのかなあ・・・
とくに、なにかをイメージする訳ではないが、
雰囲気が、すごくいいと思える瞬間がある。

この20番のピアノソナタは、
情熱の第1楽章、
とびはねるような第3楽章、
歌がいつまでも続く第4楽章
どれも、夜一人で、聴く音楽には、いいのだけど、
やはり、この曲は、第2楽章がいい。
美しい旋律、単純な伴奏だが、
幻想的な雰囲気が、この楽章を覆っている。
延々と、続いていてほしい音楽だ。
この雰囲気は、なんなんだろう?
単調なリズムが、心の記憶を、おもい起こさせるような音楽だ。

夜、寝れない時、一人で聴くのに、お勧めの音楽です。
けっして、甘いだけの音楽ではありません。


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Robert

20番を聴いてみました。この第二楽章は21番のそれに初めは大変よく似ていますね。小さな音で延々と、ずっと終わりたくない雰囲気がシューベルトにはありますね。聴いているほうも、ずっと聴いていたいけど、これを書いたシューベルトの方も延々と続けていたかったのでは?と感じさせます。小さい音で継続しているうちに、次第に音楽は高揚して行く・・・

20番の第二楽章は途中から激情を感じさせる部分が始まり、21番とはずいぶん違う印象を受けます。(今回はアラウの演奏で聞きました)。
by Robert (2008-05-05 22:47) 

みどりのこびとちゃん

Robert さん、コメントありがとうございます。
私は、正直、シューベルトは、あまり聴かないのですが、
最近、一人で聴くと、結構はまります。
シューベルトのピアノソナタを聴くと、
そう、ずっーと、その音楽に、浸っていたい気分に、時々なります。
それが、魔力なのかも・・・
by みどりのこびとちゃん (2008-05-06 22:51) 

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