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バガテル イ短調 WoO.59(ベートーベン) [ベートーベン]

フーガシリーズも、ひと段落したし、なんの曲を書こうかなあ・・・
最近、マイナーな曲も多いことだし、
たまには、ピアノ曲の小品の有名曲でも書いてみよう。

今日の音楽日記は、ドイツの大作曲家ベートーベンの作曲したピアノ小品
【バガテル イ短調 WoO.59】である。

バガテル というのは、「ちょっとしたもの」という意味らしい。
このバガテルという曲をベートーベンは、何曲も残している。

ベートーベンのピアノ曲と言えば、
32曲のピアノソナタや、変奏曲などの大曲もあるが、
今日の曲のように、愛らしい小品もかなりある。

さて、いつものように、曲のいいかげんな解説をしてみよう。
有名な曲なので、曲を頭に思い浮かべて、読んでくださいね

曲は、右手の半音の特徴ある音形で始まる。
この音形は、重要で、何回も登場する。
半音階なのに、とても愛らしい雰囲気を持った音形で、
この音形の弾き方で、この曲に対する、演奏者の気持ちが、わかってしまう。
この最初の主題提示は、正確に弾くより、感情をこめたい。
(ピアノソナタ「テンペスト」の終楽章になんとなく似てますね)
その後、32分音符の早いパッセージがあり、
(ここは、さらりとかっこよく弾きたいですね)
また、半音の特徴ある音形が復帰して、その後、
16分音符の低音のリズムに乗って、暗い雰囲気の部分になる。
最後は、最初の部分が戻って、あっさりと終わる。
でも、最後の音の八分音符の後の休符は、十分にとりたいなあ・・・

この曲、ピアノ発表会などでよく聴きますよね、

でも、発表会では、正確に弾くことだけを考えている演奏も多いなあ
実は、この曲、ちゃんと感情をこめて、ペダルもちょっと使用して、
前につっこまないリズムで弾くと、
そして、ちょっと、強めに弾くと、
ああ、やっぱりベートーベンの曲だなあ、と感じると思う。

ただ、あまりに、超有名曲なので、ちょっと損をしているかも知れない。
愛らしい曲、女性へのラブレターと言うイメージもありすぎるし・・・

ところで、この曲には、題名がついている。
ここまで、読んだ人は、この曲が、なんだか、もうわかりますよね。

あれっ、わかりませんか? そんなことないですよね

その題名は、【エリーゼのために】です。

有名なだけに、この曲の演奏は、難しい。
でも1音1音、意味をこめて弾くと、違った世界があるかもしれません。
また有名なだけに、この曲を聴くのも難しい
聴いていて、なにか気恥ずかしくなる時もある。
なにはともあれ、ピアノ曲の中では、一番有名な曲かも知れない。

最後に、この曲の教訓は、なにか?
(オイオイ、ピアノ曲に教訓は、ないだろう)

有名な話だが、この曲、譜面の最後に、本当は、
「テレーゼのために」と書いてあったそうだが、
ベートーベンは、悪筆なので、
後世の人が、「エリーゼ」と間違えたと言われている。
(それとも、テレーゼと書くところを、ベートーベンが、エリーゼと間違えたのかも
 だから、テレーゼに振られたのかも?・・・ははは)

教訓
「字は丁寧に、ゆっくりと書きましょう。特に女性の名前は(笑)」

しかし、パソコンでこういうブログ(日記)を書くのはいい。
なんせ、私、字がきたないと,家族や友達など、みんなに言われています。
(私の字は、【ろ】と【ア】と【3】の区別が出来ないと言われています・・・涙)

追記  私の字のきたなさについての区別方法は、この記事へ→ここ
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Cecilia

別な曲かと思ってしまいました。
最初の音、アウフタクトですが、まるで一拍目のように弾いている人が多いですよね。
でも自分も子供のときさんざん一拍目から始まるような弾き方をして、それが定着しているので、すごく考えないと弾けません。
この曲長女が小2の時の発表会で弾きました。
補助ペダルが必要な時期でしたが、某楽器メーカー特約店なのに、教室には補助ペダルがありませんでした。
家用に買いましたが、それはアップライト専用。
先生がある方から兼用で使えるものを借りてくださいましたが、本番でなかなかグランドのペダルとかみ合わなくて苦労していらっしゃいました。
結局、ペダルが利いてない状態で弾きましたね。
結構うまく弾けていただけにがっくり・・・でした。

うちの夫も字が超きたないです。
それよりはマシかと思いますが・・・。(笑)
by Cecilia (2007-12-22 05:22) 

みどりのこびとちゃん

Ceciliaさん、コメントありがとうございます。
確かに、この曲の弾き方 みたいな本には、
アウフタクトをはっきりさせるために、
最初の二音をゆっり弾くとか、
二小節目の第一拍をちょっとアクセントとか、
いろいろ、弾き方があるみたいです。
でも、私は、ちょっと、何拍子かわからなくなる、
もやもや感もいいなあ・・・とも思っています。

字の汚さですが、きっと私の方が、旦那様より、
きたないです。
自信がありますね(笑)
では、その判定方法は、次回の音楽日記で・・・
by みどりのこびとちゃん (2007-12-23 00:19) 

MK

ベートーベンのバガデルでは、作品33と126のレコードを所有。
グレン・グールドの演奏、勿論彼の鼻歌?付き(笑)です。
by MK (2007-12-29 00:01) 

みどりのこびとちゃん

MK さん、コメントありがとうございます。
ベートーベンのバガテルは、当時、
つまらぬ物と、出版社に言われたそうですが、
他の作品と聴き比べると、ベートーベンの人間性?
感じられて、ちょっと、楽しい時もあります。
グールドなどのプロの演奏はひと味ちがいますね。
by みどりのこびとちゃん (2007-12-29 00:37) 

大塚

もうブログは閉じてしまわれたのでしょうか?
楽しみに会見していました。

グールドのエリーゼのためにを聞きたいのですが、どんなCDに入っているのか分かりません。。。
ここに書かれてるCDを私も是非聞いてみたくなりました。。
教えて頂けたら幸いです。。。
by 大塚 (2013-03-20 18:16) 

みどりのこびとちゃん

大塚さん、コメントありがとうございます。
グレングールドは、エリーゼのために は録音していないと思います(多分)
上記のコメント欄で話題になっているのは
グレングールドが残した録音で、
Op.33と Op.126のバガデルのことです。
これには エリーゼのためにはありません。
ただ、小品ばかりですが、結構一味ちがいます。

あと、このブログは、閉じていませんが・・・
by みどりのこびとちゃん (2013-03-21 08:45) 

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