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無伴奏ヴァイオリンソナタ 第1番 ト短調(J.S.バッハ) [バッハ(J.S.)]

さてさて、フーガシリーズ第2弾である。
今日は、ヴァイオリン独奏曲だ。
えっ、フーガって、題名に入っていないって、疑問の人います?
いえいえ、この曲には、すばらしいフーガの部分があるのです。

今日の音楽日記は、またまた、バッハ作曲の曲だ。
【無伴奏ヴァイオリンソナタ 第1番 ト短調】である。

ヴァイオリンというと、ピアノと違って、原則、同時には、4つの音しか、
出すことができない。(それも、正確には、まったく同時は、2音までだな)
そのため、ヴァイオリン曲の中には、ピアノ伴奏付きのものも多い。
しかし、ヴァイオリン一台で、すなわち他の楽器の伴奏がなく、
その無伴奏の世界の中でも、すばらしい音楽が作曲されている。

というより、このバッハの無伴奏のヴァイオリンソナタ 第1番は、
ヴァイオリン一台だけなのに、
管弦楽とは違った、スケールの大きい世界を創り出している。

さて、【無伴奏ヴァイオリンソナタ 第1番 ト短調】は、
4つの楽章からなるソナタだ。

第1楽章・・・アダージョ
       全体の序奏とも言うべき曲で、重々しく、荘厳で、
       最初の和音からの下降音階から、いきなり、バッハの無伴奏の世界に
       引き込まれます。

第2楽章・・・アレグロ(フーガ)
       ここです。この部分です。ここのフーガは、すばらしい。
       フーガ主題は、特徴的なリズムを持つ短い主題なのですが、この主題が、
       ヴァイオリンの4本の弦の世界の中で、すばらしく高揚していく。
       途中の4声の部分なんて、気分がどっか飛んでいってしまいそうだ。

第3楽章・・・シチリアーノ
       のどかな舞曲で、前の楽章で、高揚した心を落ち着けてくれる
      この効果は、すばらしい。

第4楽章・・・プレスト
       ほとんど16分音符で書かれているが、とても丁寧に書かれており、
       対位法的な響きがする。演奏効果もすばらしいし、
       このソナタの終曲にふさわしい。

さてさて、この【無伴奏ヴァイオリンソナタ 第1番】の第2楽章のフーガである。
上記にも書いたが、本当にすばらしい。
主題は、すごく単純だ。
そして、音域も限られている。
同時に発する音も限られている。
しかし、心に響くフーガ音楽だ。
そう、この楽章は、なにかをイメージするというわけでは、決してない。
でも、でもですね、心が高揚してくるのですよ。
(たった、5分程度の楽章なのに・・・)

ちなみに、この曲、いろいろな楽器に編曲されても演奏されている。
個人的な好き嫌いからいうと、やはり、ヴァイオリン一台の原曲が一番好きなのですが、
ギター一台の演奏も、なかなか味があると思いますね。

この曲は、第2楽章のフーガだけでなく、全曲通して聞いてもらいたい。
バッハの無伴奏の世界に入り込むこと間違いない曲だ。

さて、もちろん、次回もフーガの曲です。さてさて、なにかな


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