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ポロネーズ 嬰へ短調 作品44(ショパン) [ショパン]

さて、【ショパンのこの曲は、どの程度有名か?】シリーズの第2回目です。
なんで、こんなシリーズを書いているかは、第1回(こちら)を読んでいただくとして、

第1回は、クラッシックのピアノ音楽ファンで、ショパンの曲の中で、
100人中100人は知っていると私が思っている曲として、
【別れの曲】を書いた。
そして、今回の第2回は、
100人中50人程度知っていると私が思っているショパンの曲である。
(ちなみに、このシリーズ、10人/100人中、1人/100人中、0人/100人中
 と続いていきます。)

うーん、今回は、ちょっと難しいぞ
たいていの、ピアノ名曲集に入っている、ショパンの曲、
「英雄ポロネーズ」「幻想即興曲」「革命のエチュード」「雨だれ」等々を聴いたら、
みんなは、次は、なにを聴くのだろうか?

多分、

「エチュード全曲」「バラード全曲」「スケルツォ全曲」「ワルツ全曲」「ポロネーズ全曲」
「マズルカ全曲」「ノクターン全曲」「前奏曲集」「即興曲全曲」
のどれかを聴くのではないだろうか?

ということは、これらの曲の中で、ピアノ名曲集に入っていない曲は、
100人中、50人程度は、知っている(聴いたことのある)曲だろう。
ということで、数多くの曲が思い浮かんだのだが、
(マズルカの無名曲とも思いましたが・・・)

結局、その中でも私が結構好きな曲を選んだ。(傑作だと思うのだけどなあ・・・)

今日の音楽日記は、私が、ショパンのピアノ曲の中で、
100人中50人程度知っていると勝手に思っている曲
【ポロネーズ 嬰へ短調 作品44】である。(えっ、違う?)

まずは、曲の紹介だ。
曲は、少し不気味だが、ダイナミックな序奏で始まる。
主題は、短調の決然とした主題だ。
ポロネーズの主題としては、申し分ない感情のこもったものだと思う。
しかし、この曲の特徴は、途中に、ショパンの精神とでもいうべき
マズルカが入っていることだろう。
ポロネーズとマズルカ このポーランドの舞曲の合体が、すばらしい音楽となっている。
そして、コーダもすばらしい。

【英雄ポロネーズ】が表の傑作ポロネーズとすると、
このポロネーズは、裏の傑作ポロネーズと勝手に思っている。

副題のある【軍隊】【英雄】【幻想】は、
100人/100人中は、聴くと思うが、
この曲は、50人/100人中程度しか知らないのてはないか?

ということで、残りの50人には、是非とも聴いてもらいたい曲なのです。

えっ、もっと知っている人は、多い?(または、少ない?)
ははは、まあ、私の勝手な考えですから、かんべんして下さい。
私の頭の中では、もう、第3回、第4回、第5回の曲は決まっているのです。


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コメント 7

なるたる

こんな曲知らないなぁw。

曲が進行するにつれて、主題の繰り返しで音の数が増えていくでしょう、あの部分が好き。緊迫感に満ち、力強くて悲劇的。
後はコーダに移る前の、左手の電光石火のアルペジオも心を奪う。
中間部のマズルカは、少し長すぎるような気もするけど、短調との対比で
心休まる平和な旋律が素晴らしい。
緩急の節目がはっきりしていて、全体的に非常に強い詩的幻想に満ちている。
黒のポロネーズだねw。

リストが誉めていたけど、如何にもリストの好みそうな曲想。
by なるたる (2007-10-01 00:15) 

よしー

ハイ!小学生の頃、軍・英・幻よりも断然好きなポロネーズでした!ノシ
激しくてかっこいい!スケルツォ1、バラード4と並び、よく弾く曲でした。
しかし…得てしてこういった曲って、弾き込むほど聞き込むほど飽きがくるんですよね。ショパン歴が長くなるとポロネーズはやはり「幻」だと思うようになるし、長調大曲の方が(初聴時のインパクトが薄い分)「後から来る」というか、噛めば噛むほど味が出てくると思います。

では音楽的な評論を。イントロのインパクトは絶大。主部は激しい系としてはショパン大曲随一のかっこよさではないでしょうか。ただ、一辺倒でゴリ押し感も。三部形式の大曲で、中間部に静かな物を使って主部とのコントラストを作る手法は御馴染みですが、マズルカを持ってきたのが素晴らしい!…けれど冗長で、聴く側にとっては早送りボタンに指が伸び…(笑 コーダは入り口はメヌエットっぽくて(??)かっこいいんだけど、その後延々静かで最後の最後だけ爆発(笑 どうせ激しい系なら奇数スケルツォやバラード4番などのように、ずっと怒涛の流れのコーダでもよかった気がしないでもない。…が、そこは40番台。幻想曲同様、終わりは感情に溺れずクールなんですね。

40番台は創作の歴史を考えると、前にも後にも結びつかない独特な作品が多いのですが、この作品44は大曲ながら目立たないです。同時期にショパン全曲中最高の完成度を誇る「書き直すべき箇所が見当たらない」バラード3番、ドビュッシー先取り「先鋭中の先鋭」前奏曲45、ショパン最高傑作の一つに数えられる「壮大で独創的な」幻想曲があるため、どうしてもそれらの陰に隠れている気がします。
by よしー (2007-10-01 18:24) 

Robert

お久しぶりで。このポロネーズはホロヴィッツが1965年ころだったかコンサート録音で弾いた曲の一つでしたね。
by Robert (2007-10-01 23:00) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、コメントありがとうございます。
さて、このポロネーズ、リストが絶賛したとか・・・
うーん、ということは、好みではないですか・・・
ちょっと長いけど、もうちょっと有名でもいいかもと思っています。
by みどりのこびとちゃん (2007-10-01 23:36) 

みどりのこびとちゃん

よしー さん、コメントありがとうございます。
しかし、この曲を弾ける腕前があるとは・・・うらやましいです。
確かに40番台の作品は、傑作の森です。
さて、次回も乞うご期待・・・って、きっと40番台でないけど
by みどりのこびとちゃん (2007-10-01 23:38) 

みどりのこびとちゃん

Robertさん、コメントありがとうございます。
そう、ホロヴィッツが弾いていますね。
私としては、若い頃の録音で、この曲を聴きたかったなあ・・・
などとも思っています。
by みどりのこびとちゃん (2007-10-01 23:39) 

なるたる

>さて、このポロネーズ、リストが絶賛したとか・・・
うーん、ということは、好みではないですか・・・

違う、好きなんだってば!前に書いたでしょう。
リストはこの際どうでも良いのw。
この曲と幻想ポロネーズと革命ポロネーズはホントに良い。
by なるたる (2007-10-02 00:04) 

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