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アレグロ・バルバロ(バルトーク) [バルトーク]

娘の塾の数学の勉強につき合った。
うーん、小学生といえども難しいぞ・・・
あれっ、この図形の問題は、どうやって解くんだ???
一応、お父さんは、理工系の人間だ。
いかんいかん、このへんで、威厳を見せておかねば・・・・
あれっ、わからない。どうしよう。
ええい、わからない時は、別の事に逃避だあ・・・
こういう時は、娘に別の質問をして、逃げてしまおう。

父「ところで、数列の1・1・2・3・5・8・13 の次にくる数は、なんだ?」
 (ははは、小学生には、すぐわかるまい、ふふふ・・・)
娘「あっ、21 でしょう。知っているよこの数列。前の数を足していくんだよね・・・」
父「正解です。よく知っているねえ(オイオイ、なんで、知っているんだ?)」
娘「常識、常識、ところで、図形の問題、まだわからないの?」
父「・・・」

********************************************************************************
さて、話変わって、
今日の音楽日記は、ハンガリーの大作曲家ベラ・バルトークが作曲した、
ピアノ曲【アレグロ・バルバロ】である。

皆さんは、ピアノ曲になにを求めますか?
ピアノの音色?では、どんなのが好きですか?

多分、多くの人は、
 ピアノの優雅な旋律、ピアノの速いスケール、ピアノの華麗な技巧パッセージ
 ピアノのどっしりとした響き、サロン風の楽しさ、対位法を駆使した気持ちのいい音楽
                等々
だと思う。しかし、ピアノを打楽器のように叩きつける曲も、
場合によっては、一種独特の興奮があるかもしれない。
(きっと、ダメな人は、ダメでしょうね(笑))

しかし、ピアノを打楽器的に使用する曲では
鍵盤を叩くことから、肘打ちや、かかと落とし?的な奏法まで、
現代では、なんでもありである。

しかし、2本の手そして、10本の指で、打楽器的にピアノをあつかう曲の中では、
(まあ、普通の奏法の中でということですね)
この【アレグロ・バルバロ】は音楽史の中では、
ピアノを打楽器的に扱った、初期の作品だろう。

この曲は、バルトークが、1911年に作曲した、短いピアノ曲で、
とても、野性的で、力強い音楽だ。
【バルバロ】という曲名は、【野蛮な】という意味からきているらしい。

曲は、両手オクターブの交互和音で始まり、
旋律は、どれも断片的で、アクセントが、強烈に付く。
途中、弱くなったりするが、基本的には、野性的な音楽である。

さて、こういう曲は、好き嫌いは、分かれるとこだろう。
私は、音楽に関しては、八方美人的な所があるので、(すいません)
たまには、こういう曲を聴くのも好きだが、
嫌いな人は、嫌いだろうなあ・・・

さてさて、冒頭の会話である。

1・1・2・3・5・8・13・21・34・・・・・
と続く数列をフィボナッチ数列と呼ぶ。
(前2つの数を足していくのですね)

実は、バルトークの音楽には、このフィボナッチ数列を用いた作品が多くある
そして、それをもとにして、作曲をした。という説を唱える学者がいる。
(フィボナッチ数列だけでなく、黄金比もという説らしい。)

そう、例えば、この【アレグロ・バルバロ】は、
F#mの両手交互の和音連打が、特徴的に何カ所か現れる。
何小節間、この和音連打が、続くかというと、
5小節・8小節・5小節・5小節・3小節・13小節・8小節となる。
見てもらえば、わかるように、すべてフィボナッチ数列の数である。

まあ、こういうことが、他の曲にもあり、こういう説の根拠となっているらしいが、
本当かなあ、
なんとなく、バルトークの作品のイメージとは、違うんだけどなあ・・・
バルトークの音楽は、確かに理知的だが、感情も結構むき出しのような・・・

まあ、学者は、それなりに研究して、学説をだすので、
それは、私なんかの考えより、説得力があると思う。
しかし、
私のいいかげんな結論は、そんなことは、ない。という結論である。

えっ、根拠ですか?

根拠と言われると、すごく貧弱なのですが、
この曲【アレグロ・バルバロ】は、
作曲者自身が、自作自演で、ピアノを弾いた録音がある。
(ナクソス・ミュージック・ライブラリー で聴けます)
ちょっと聴いてみよう。

あれっ、あの特徴的なF#mの両手交互の和音連打の小節数が、違うぞ
5小節・7小節・5小節・5小節・3小節・12小節・8小節となっている気が・・・
(オイオイ、数列で音楽を作っていたら、少なくともこの部分は、ちゃんと弾くだろう・・・)

そう、バルトークの自作自演では、あまりこの小節数を気にしていないのである。

ということで、バルトークの作曲技法とフィボナッチ数列は、関係ないのではないかと・・・

ははは、根拠は、ないです。いつものように、勝手な解釈です。
気にしないでくださいな。
本当のとこは、どうだなんて、作曲者しか知らないですよね


nice!(1)  コメント(4) 
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コメント 4

なるたる

リズムで聴かせる音楽は、正直私全くダメです。
by なるたる (2007-09-25 00:30) 

hiyokan

前に話題になった数の悪魔なる本、
まだ読んでないですかね?
小学生にもオススメです。

あ、来年はシベコン、シベ5、
さらに湯浅先生の委嘱になりました。
走れ超特急みたいになったら困りますが(笑)

ところで結局図形は…(笑)
by hiyokan (2007-09-25 22:55) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、短いコメントありがとうございます(笑)
まあ、多分、この手の音楽は、ダメだとは、思っていました。
by みどりのこびとちゃん (2007-09-25 23:31) 

みどりのこびとちゃん

hiyokanさん、コメントありがとうございました。
そして、演奏会お疲れさま(笑)

そう、娘は、「数の悪魔」を読んでいました。
(本棚にありました。私は、読んでなかった・・・)

シベリア特急は、やらないのですか・・・やらないか

図形は、三角形の面積を求めるのですが、答えを見てしまいましたね
ははは
by みどりのこびとちゃん (2007-09-25 23:34) 

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