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ピアノ・ソナタ第52番 変ホ長調(ハイドン) [ハイドン]

さて、ハイドンというと、古典派の初期に活躍したとされる大作曲家であり、
交響曲をはじめ、あらゆる分野に数多くの作品を残している。

ピアノソナタは、52曲(54曲?62曲?ようわからん)もあり、
もちろん、全部聴いていない。(いばれることではないのですが・・・)
まあ、その中でも代表曲とされている
【ピアノ・ソナタ第52番 変ホ長調】を今日の音楽日記で書いてみよう。
というのは、最近、ピアニストのキーシンのCDを聴いたからだ。
(まあ、この曲は、昔からホロヴィッツの演奏で知ってはいましたね)

この曲は、楽器がチェンバロからピアノに移行する時期に書かれており、
最初から、当時発明されたフォルテピアノの為に書かれた曲らしい。
音域も現代ピアノと比べて、小さいのだが、
この曲は、そんなことをみじんも感じさせない。

第一楽章の冒頭の和音からして、力強さと、スケールの大きさが感じられる。
そして優雅だか深い情感の第二楽章。
楽しさと、華麗さ、そして、大胆な展開をみせる終楽章。
ハイドンの楽しさが詰まっている。

さて、この曲に限らないのだが、私は、主義主張がはっきしている演奏が好きだ。

この曲では、例えば、キーシンの演奏は、最初から、ペダル全開で、
この曲がまるで、現代ピアノの為に書かれたような響きで演奏をする。
しかし、違和感はなく、なぜか、ハイドンの気持ちが伝わってくる気が、私にはする。

しかし、音域の狭い初期のピアノフォルテで演奏した演奏を聴いても、
その時代を感じさせ、ピアノフォルテの乾いた華麗さも相まって、すばらしい。

ホロヴィッツのちょっと冷めているが、
独特のタッチと古典派ともロマン派ともどっちつかずの演奏もいい。
(録音のせいもあるかもしれません。なかなか独特です。)

つまるところ、この曲は、そんな楽器の種類によって左右されない、
ピアノの名曲なのだろう。
そして古典派のピアノ曲でありながら、とても豊かなイメージもわく曲だ。

ロマン派の感傷的な音楽や、フランス音楽の微妙な和声にちょっと飽きた時、
ハイドンのピアノソナタは、なんと、新鮮に響くのだろう。

音楽の豊かさ、幸せが、ここにはある。


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