交響曲 第2番 ホ短調(ラフマニノフ) [ラフマニノフ]
さて、今日もクラッシックの有名曲を書こうと思う。
(この曲のリクエストもあったしね)
さて、クラッシックを聴きたいと思った人がいて、
その人が最初に出会い、そして、聴くであろう交響曲は、なんだろう?
(ちなみに、私が最初に買った交響曲のレコードは、ベートーベンの第9番でしたね。)
モーツァルトの40番
ベートーベンの英雄、運命、田園
ブラームスの1番
ドヴォルザークの新世界
チャイコフスキーの悲愴
ショスタコービッチの5番
あたりの曲が、一般的かもしれない。(最初からブルックナーっていう人は、いるのかなあ)
しかし、最近の若い人達(あーあ、なんか、自分が歳をとった気がする言い方だ(笑))は、
ひょっとして、最初に聴く交響曲が、この曲かもしれない。
そう、最近では、とてもとても人気のある交響曲だ。
今日の音楽日記は、ラフマニノフが作曲した、交響曲第2番である。
この曲、私が、レコードを買い集めていた若い頃には、カット無しの演奏は、
アンドレ・プレヴィン指揮、ロンドン交響楽団のレコードしか無かった気がする。
今では、いったいどれだけの音源が手に入るのだろう?
かなり多いことだけは、確かだ。(ゴロヴァノフの演奏だってありますから・・・)
この曲の人気は、なんだろう?
もちろん、いろいろなテレビドラマで使用されたり、ポピュラー音楽に編曲されたりして、
聴く機会が多くなった影響は、あるだろう。
しかし、それだけではないとも思う。
ちょっと曲の紹介だ。
第1楽章
暗い序奏で始まる。この楽章は、この曲の中では、あまり有名でない楽章だが、
管弦楽のロシア的な響きといい、押さえた情熱といい、私は、結構好きな楽章です。
第2楽章
2/2拍子のスケルッオです。2つの主題の対比がお見事(パチパチ)
第3楽章
ここです。ここ。この楽章です。誰が聴いても、この音楽は
限りなく甘く、限りなく美しく、そして限りなくじれったく、時間が過ぎていく。
弦の響き、そして、クラリネットソロのなんと、美しい旋律。
映画音楽やポピュラー音楽の作曲家でも、これ以上に、こんな音楽は書けないだろう。
第4楽章
3連符で行進曲風の主題、そして、息の長い第2主題。この2つの主題が絡み合って、
豪快な音楽が作られている。
最後の第2主題が堂々と歌われる部分は、とても好きだなあ・・・
演奏に一時間弱かかる長い曲で、山あり谷あり、そして山あり谷あり、
また、山あり谷あり、・・・続く・・・
の曲だ。(通して聴くと結構疲れます。)
自分の音楽に特徴と自信をもっている音楽家は強い。
ラフマニノフの音楽には、映画音楽とか、通俗的などの形容詞がつくことも多いが、
クラッシック音楽の中で、確固たるスタイルがある。
例えば、この交響曲の終楽章の第2主題は、音だけを拾うと、とてもごつごつした旋律だ。
しかし、ラフマニノフの手にかかると、かくも、叙情的に美しく変貌する。
自分のスタイルに信念をもった作曲家。そして、訴える力をもった音楽。
それがラフマニノフだろう。
スコアを見ると、第1楽章など、とても丁寧に音を構築している。
音楽を聴くと、そんなことは、考えなくていいし、忘れさせる音楽だ。
ラフマニノフの音楽は、なにかのイメージを生み出すというより、
その音楽の中に流されて、一体化した方が、気持ちいいかもしれない。
まあ、今日も勝手なことを言っているが、
この曲長いです。それがいいのかもしれないけど、
昔の指揮者がやったようなカット版でもいいのかも・・・
(夜にずっーと聴いていて、寝不足です。久々にこの音楽日記は、朝書いています。)
実に10年ぶりくらいにこの曲を聴き返してみたんですよ。
大体私はロシア音楽は余り好きじゃないし、ラフマニノフも今一ピンと来ない人間なんですが…。
でもね、全体の印象は…やはり映画音楽なんですね。
どうもね、ドイツロマン派の正々堂々たる交響曲とは明らかに一線を画す類の音楽、そんな感じです。
ラフマニノフファンは激怒するかもしれないけれど、そして決して軽い音楽と言う訳ではないけど、私の感情はこれを真っ当な交響曲と位置付けることを拒否しています。
美しい音楽ではあるんですけどね…、何かが違う。
所詮、私にラフマニノフやロシア音楽を語る資格はないのかも知れませんね…orz。
by なるたる (2009-10-07 20:22)
なるたるさんコメントありがとうございます。
まあ、ドイツ音楽とは、別物なので、好き嫌いは、あるかもしれません。
私は、ロシア物は、結構好きです。
ただ、チャイコフスキーの交響曲だけは、
昔は、よく聴いたのですが、最近は、なんとなく、敬遠しています。
まあ、なんでそうなったかは、よくわからないのですが・・・
by みどりのこびとちゃん (2009-10-09 00:40)