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トゥオネラの白鳥(シベリウス) [シベリウス]

さて、ちょっと、この音楽日記の更新間隔が空いてしまった。

そう、最近、デジタルオーディオも5Gのものが安く手に入ったので、
メンデルスゾーン等の、普段聴いていなかった曲を聴いているし、
CDも、プレトニョフのピアノ協奏曲の新譜や、
グルダの若いころの演奏等を聴きまくっていたし、
大好きな推理小説も読んだし、
バレエ漫画の【テレプシコーラ】は全10巻読み終えたし、
娘の勉強も見たし、
パイレーツ・オブ・カリビアンのDVDは見たし
会社の仕事の愚痴も言ったし、・・・・
(あれっ、話が別の方向に行っている気が・・・)
まあ、とにかく、
パソコンの前に座って、この数日、ブログを書く暇が無かったことだけは、確かだ。
(本当か?)

ということで、今日の音楽日記は、
シベリウス作曲の管弦楽曲【トゥオネラの白鳥】である。
(なんで、この曲を選んだかは、わかりますか?)
(えっ、わかりませんか?普通そうですね)
まあ、それはおいといて、この曲は、シベリウスの傑作だ。

ちょっとだけ真面目に解説してみよう。

・この曲は、もともとオペラとして着想されたが、結局4曲からなる交響詩になり
 その中の2曲目がこの曲である。

・この曲は、主人公のレンミンカイネンが死ぬ場所の、トゥオネラ川に浮かぶ
 白鳥の様子を描いた曲である。(トゥオネラ川は、日本でいう三途の川らしい・・・)

・そう、この曲は、強く死と関係している。

曲は、全体的にとても幻想的だ。
そして、霧の中の様な弦の響きの中から
白鳥の主題がイングリッシュ・ホルンで印象的に表れる。
この主題は、一度聴いたら忘れられない。
優雅でありながら、はかなく、そして、現実か幻かわからないイメージ。
この最初の部分を聴いただけで、この幻想の世界に引き込まれる。
そして、その後、後半部は、さらに重くのしかかるような旋律が死をイメージする。
そして、川に浮かぶ白鳥が、消えていく。

シベリウスというと、あの勇壮な【フィンランディア】が有名だし、
交響曲では、あの雄大な交響曲第2番が有名だ。
そのイメージでこの曲を聴くと、とまどう。
この曲は、確かにある意味、描写音楽なのだが、
音楽でイメージを描くというのは、このような曲をいうのかも知れない。

さて、この曲は、9/4で、ゆっくりしているためリズムがとりにくい。
そして、イメージにとりつかれて、あまり、リズムを揺らし過ぎると興ざめだ。
私は、ムラビンスキーの演奏が好きだ。
録音のせいもあるかもしれないが、この指揮者特有の冷たい音楽があっている。

白鳥というと、サンサーンスとチャイコフスキーの有名な作品が思い浮かぶ。

しかし、この曲での白鳥は、
優雅だか、どこか哀しい、そして、ずっーとトゥオネラ川で浮かんでいる
そして、見えたり、見えなかったり、夢か幻か、はたまた現実か・・
そんな白鳥のイメージだ。

たまに聴くには、いいが、いつも聴く音楽には重すぎる・・


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Cecilia

あ~先を越されてしまった~!
という感じです。
この曲、絶対みどりのこびとちゃんが取り上げるだろうと予測していました。
まずは聴いてから・・・と思っていたのですが。
私はダ・ビンチの連載の再開を心待ちにしています。
もうそろそろのはずなのですが、どんな風に展開するのか全く読めません。
それにしても千花ちゃんが自殺するなんて・・・。
このトゥオネラの白鳥のことは伏線として出ていましたが、こういう展開になるとは思わなかった・・・という感想が多いようですね。
六花ちゃんがどういう風に成長しているか、空美ちゃんが今後出てくるのか・・・そこが非常に気になります。
by Cecilia (2007-04-06 08:52) 

みどりのこびとちゃん

えっ、先を越してしまいましたか(笑)

トゥオネラの白鳥は、前々から好きな曲だったのですが、
あのマンガを読んで、イメージが強くなってしまいました。
これからもこの曲で、千花ちゃんを思い出すことでしょう。

さて、余談ですが、個人的には、今後、六花ちゃんには、
振り付け師としての、才能を伸ばしてもらいたいのですが・・・
by みどりのこびとちゃん (2007-04-07 00:20) 

トスカ

この曲、よい曲ですね。イングリッシュホルンもさることながら、信じられないほど幻想的な背景の弦が素晴らしいです。シベリウスのこんな感じの曲って他にないのかな。「メリザンドの死」は激しすぎるような気がしますし、交響曲の第7番ぐらいかな?
by トスカ (2007-04-09 19:18) 

みどりのこびとちゃん

トスカさん。コメントありがとうございます。
シベリウスの曲は、聴く印象よりずっと、和声が複雑なのですよね、
この曲の幻想性は、すばらしいです。
交響曲第7番は好きですね。(実は、5番が一番好きなのですが)

話かわりますが、シベリウスは、
歌曲もいっぱい作曲しているのを最近知りました。
どんな感じなのだろう・・・
by みどりのこびとちゃん (2007-04-09 23:44) 

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