シチリアーノ(J.S.バッハ) [バッハ(J.S.)]
さて、最近なぜか、昔よく聴いていた曲を、あらためてよく聴いている。
今では、CDもマイナーな曲まで安く買えるし、またネットで簡単に購入できる。
そして、私は、ナクソス・ミュージック・ライブラリーに登録しているので、
ネットで聴く分には、かなりマイナーな曲まで、いつでも検索して全曲聴ける。
しかし、いろいろな知らない曲をたくさん聴くようになっても、
若いころに、レコードで、何回も何回もすりきれるまで聴いた曲というのは、
体にしみついていると言おうか、なぜか格別の思いがある。
そう、結局そういう曲をいまだによく聴くのである(本当)
(もちろん、知らない曲との出会いもわくわくするのですが・・・)
昔買ったレコードに、《ケンプ/バッハを弾く》というピアノのレコードがあった。
若いころの私は、派手なピアノ曲をよく聴いていたのだったが、
なぜか、静かで心温まるバッハのこのレコードは何回も何回も聴いた。
来たれ異教徒の救い主よ とか 主よ人の望みの喜びよ とか
精霊の踊り とか メヌエット とか が入っており
このレコードを聴くと、何故かいつも安らげたことを覚えている。
その中でも、特によく聴いていた曲。
それが今日の音楽日記の曲
J.S.バッハ作曲の【シチリアーノ】である。
正確には、フルートソナタ第2番の第2楽章だが、
私にとっては、このケンプのピアノ編曲での方がなじみが深い。
シチリアーノとは、6/8拍子のゆるやかな舞曲で、バロック時代に数多く書かれている。
(バッハのヴァイオリンソナタ第1番の中にもありますよね)
さて、シチリアーノというと、クラッシックファンなら、
多分、3曲は、思いだすのではないだろうか?
レスピーギ作曲の【古風な舞曲とアリア第3組曲の中のシチリアーノ】
フォーレ作曲の【ペレアスとメリザンドの中のシチリアーノ】
そして、このバッハ作曲の【フルートソナタ第2番のシチリアーノ】
だと思う。
(クライスラーあたりを思い浮かべる人もいるかもしれません、しかし
ハイドンの交響曲のある楽章を思い浮かべる人は、かなりのマニアですね(笑)さて何番でしょう)
なぜか、6/8拍子のゆるやかな舞曲には、心ひかれるものがある
このバッハのシチリアーノは、敬虔な気持ちにさせてくれるのだが、
そんな気持ちより甘い感傷にひたれる。
確かに、バッハの作品ではないかもしれないと思われるほど、
ちょっとロマンティクな旋律だ。
(そう、この曲は、J.S.バッハの作品ではないとの説もあります)
スッタカートぎみの16符音符の伴奏の上に、この甘美な旋律!!!
いいです。
ケンプ編曲の楽譜は、買ったのだが、難しいので、
右手は、単音の旋律、左手は、16符音符の伴奏に勝手にアレンジして、弾いている(オイオイ)
うーん、確かにバッハの音楽なのに、なぜか、ロマン派的な弾き方になってしまう。
原曲のフルートソナタもいろいろ聴いてみたが、
フルートにしては、音域が低いせいかもしれないが、
私は、やっぱり、感覚的にピアノ独奏の方がしっくりいくなあ。
最初に聴いた感覚というのは、どうしても、しみついているものです。
あっ、ピアノ独奏では、ケンプの編曲もいいけど、フリードマンの編曲もいいですよ
おひさしぶりです。仕事がずっととても忙しく、日記は拝見していたのですが、書く事が出来ませんでした。シチリアーノ(ケンプ編曲)はわたしが大学を出た頃練習してやっとひけるようになった思い出の曲です。とてもいい曲ですね。これを知ったのは教育TVでニコライ・ペトロフというピアニストがこれを弾いているのを見て「かっこいい」と思ったからです。単純です。(ケンプの編曲どおりに弾くのはとても難しいので音は適当に間引きしました。)
ついでにこの前の「木枯らし」のこともここでコメントさせてください。この曲はポリーニの初来日のときの大阪のコンサートで、アンコールのひとつとして最後の方で弾いたのが強烈でした。あんまりかっこよかったのでその後すぐに楽譜を買ったのですが、譜面を見て「こりゃだめだ」でした。
by Robert (2007-02-19 23:56)
Robertさん、おひさしぶりです。
まあ、暇なときに読んでください。
仕事がいそがしいのはいいことです。(笑)
シチリアーノのケンプ編曲いいですよね。私も音を抜いて、弾いています。
(ということで、その時点でケンプ編曲とかけはなれているのですが・・・)
私もポリーニの実演は、一回でいいので聴いてみたいところです。
by みどりのこびとちゃん (2007-02-20 22:27)