アラベスク第1番(ドビュッシー) [ドビュッシー]
今日、会社で、海外旅行の話になった。
いいなあ、海外旅行・・・
私は、ヨーロッパで行ったことのある国は、ドイツとオランダとベルギーだけだ。
あーあ、フランスやスペインやイタリア・・・・いろいろ行ってみたいなあ。
と思っていたら、急にフランス音楽を聴きたくなった。
さて、今日の音楽日記は、久々にフランスの作曲家ドビュッシーのピアノ音楽、
【アラベスク第1番】である。
ドビュッシーの曲としては、、
【映像】や【前奏曲集】や【12の練習曲】等の中期から後期のピアノ曲は、
繊細で、ピアノの書法にも独特なものがあり、譜面を見ても楽しいし、
聞き込むと、とても味がでてくる。響きもすばらしい。
初期の作品は、しかし、わかりやすく、聴きやすい。
一般的には、フランス音楽のイメージは、これだろう。
後期の作品もいいが、もちろん、初期のわかりやすい音楽も捨てがたい。
その中でも、ドビュッシーのピアノ曲【アラベスク第1番】は、
冒頭のアルペジォの和音からして、洗練されたロマンティックな音楽だ。
1888年、26歳の時の若いころの作品である。
上から下へ流れるようなやさしい旋律。
中間部は、夢みるような、旋律。
消えるようなコーダと、お約束の最後の四分音符(笑)
この曲は、全体が、
イメージの和声のアルペジォで、出来ているといってもいい。
このアルペジォを機械のように正確に弾いては、興ざめだ。
繊細な指のタッチと、絶妙なテンポの揺れが必要だと思う。
そう考えると、自分で、弾こうとすると、思った以上に難曲?だ。
(そんなこと言う以前に、
私、左右の手で違うリズムが苦手なので、最初の主題でつまずきます・・・ははは)
この曲のイメージは、フランス絵画だとよく言われる。
ドビュッシーのレコードやCDのジャケットには、フランスの絵画がく使われる。
しかし、フランス絵画といっても、いろいろある。
多分一番多い、イメージは、モネの絵画だろう。
次は、マネの絵画かな。
それとも、スーラの点描技法の作品をイメージする人もいるかもしれない。
だだ、どうしても、このイメージは、音楽関係の本の読み過ぎからきているかもしれない。
(よく、フランス絵画の影響とか、当時の印象派との関係を書いてありますね)
もちろんそれは、それでいいと思うが、もっと自由に聴いてみよう。
先入観を捨てて、この【アラベスク第1番】を聴いてみる。
あなたは、なにが、思いうかびますか?
私は、なぜか、頭の中に浮かんだのは、京都の古寺のイメージだ。
落ち着いた庭、古い五重塔・・・・
なぜだろう、この音楽を使った京都のCMでも、昔あったのかなあ・・・
(関係ないですが、【私のお気に入り】という曲の、イメージは、京都になってしまいます。)
(テレビCMの力は、すごい・・・)
ちょうどこの曲のレッスンに入ったという知り合いのブログを読んできたところでした!
私もこの曲、挑戦したことあります。
(でもまだ全然できていないまま放置してありますが。)
これって弾く人の個性が非常に出にくい曲だなあと感じますが、どなたかの名演奏ありますか?ご存知でしたら教えてください。
by ピアノフォルテ (2006-12-01 10:52)
ピアノフォルテさん、コメントありがとうございます。
そうかなあ、この曲、個性でにくいかなあ・・・・
では、私のもっいる数少ない音源から、名演奏?を挙げてみましょう。
アース・・・・・・・・とても、美しく洗練された、標準的な名演奏。
ベロフ先生・・・・私にはちょっと、ぎこちなく聞こえるのだが、いい味だしてます。
サンソン・フランソワ・・・これ、個性的です。最初をスッタカートぎみで弾きます。
コチシュ・・・・・・はっきり、くっきりの演奏。旋律の三連がちょっと走る。
Alain・Lefevre・・・普通は4分弱の曲に、5分40秒もかけている。遅い演奏
ははは、名演奏というより、個性的な演奏かも・・(笑)
by みどりのこびとちゃん (2006-12-01 21:08)
うわ~、いっぱいありがとうございます。
フランソワ、聴いてみたいですね~。
ゆっくりの演奏も興味あります!
by ピアノフォルテ (2006-12-02 00:06)
ピアノフォルテさん、ゆっくりの演奏は、
ナクソスのミュージックライブラリーで、ちょっと聴けますよ。
by みどりのこびとちゃん (2006-12-02 00:53)
先入観を捨てて聴いてみる。思い浮かぶのは・・・
ドビュッシーの「アルペジオのための」(練習曲)
(爆)
by トスカ (2006-12-03 21:55)
トスカさん。そうきましたか(笑)
いやいや、おもいもよらない答えでした。
思わず、譜面を出して、音を拾ってみましたよ・・・
by みどりのこびとちゃん (2006-12-04 23:05)
お久しぶりです。楽しく読ませてもらってます。バッハ、インヴェンションの三声、なんとなく弾けるようになりました。でも二声に聞こえてます。この前ちょっと病気して入院してたんですが、退院早々久しぶりにピアノで弾いた曲が、このアラベスク。大好きな曲です。むかし精神を患った友人の家にお見舞いに行ったときのこと、薬のせいでゾンビみたいになっていた友人が、ぼそっと、「ピアノ弾いてあげる」といって弾いてくれたのが、このアラベスクの一番。ピアノに向かったとたん、正気になりまるで別人が現れたように、すごくステキに弾いてくれました。その激変に刺激を受けて、私も何とか同じ曲を弾けるようになりたい、と猛練習をしたのを覚えています。病み上がりにはバッハよりもドビュッシーがよいような気がしました。
それではまた、お元気で。
by mille épis (2006-12-06 21:32)
mille épis さん、コメントありがとうございます。
継続は力です。練習していると、そのうちに三声に聞こえてくるでしょう(笑)
そう、病み上がりには、バッハより、ドビュッシーの方が、
イメージで聴くので、いいかもしれませんね。
どうしても、バッハは、ちょっと頭で聞いてしまうこともありますしね。
by みどりのこびとちゃん (2006-12-06 23:58)