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スコットランド幻想曲(ブルッフ) [ブルッフ]

さて、今日からは、いつもの淡々とした(?)音楽日記に戻ろう。

最近、ちょっと、古いレコードを取り出して、モノラル録音の名盤を探していた。
若い頃は、あまりお金もなく、何を買うか、すごく迷って
廉価盤(1000円~1500円)のレコードを大切に一枚一枚買ったものだ。
そのころは、本当に、一枚のレコードを買っては、すり切れるほど聴いた。
ははは。懐かしい思い出だ。(でも、なんか、よかったなあ・・・)

本当は、「ロンドン不滅の名盤シリーズ」のレコードからなにかを聴いて書こうと思って
いろいろ探していたら、そのシリーズではないのだが、
昔、すごくよく聴いたレコードが見つかり、本当に久々に聴いた。
そのレコードの演奏者は、
   ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)
   オシアン・エリス(ハープ)
   ホーレンシュタイン(指揮)
   ロンドン交響楽団

久々に聴いても、やっぱりすごくいい。

ということで、最初の考えと変わってしまったが、
今日の音楽日記は、ブルッフが作曲した、
ヴァイオリンとハープと管弦楽のための【スコットランド幻想曲】である。

さて、ブルッフは、なんといってもヴァイオリン協奏曲第1番が有名だ。
しかし、この【スコットランド幻想曲】を聴いたことのない人は、是非聴いてもらいたい。
名曲です。(ちょっと甘い香りがするけど・・・)

冒頭の何かを語りかけるような、ヴァイオリンの調べ
(もちろん、雰囲気は、違うがシェヘラザードのソロ・ヴァイオリンの語りのようだ)

そして、第一楽章は、とても美しく、落ち着いた感じの旋律が次から次に現れる。
そう、スコットランド民謡を基にしているので、
なぜか、とてもとても懐かしい感じがするのだ。

スケルッオの第2楽章も、スコットランドの田園風景と素朴な踊りだし、
第3楽章に使用されているスコットランド民謡もとても、愛らしい。
フィナーレも派手になるのだが、それは、それ、どこまでも上品さをくずさず、
気持ちよくヴァイオリンが歌って、音楽の喜びがここにある。
それに、随所にハープの音色が混じり、とても幸せな感じがする。

この曲は、あのサラサーテに捧げられたそうだが、
技巧的な曲ではなく、音楽の楽しみや喜びや落ち着きを与えてくれる曲である。
(とは言っても、重音技法や走句など難しそうだが・・・)

スコットランド民謡をもっと知っていたら、もっと楽しめるかもしれない。

このすばらしい曲を、私がまず聴いたのは、
ダヴィッド・オイストラフのヴァイオリンのレコードだった。
とても、線が太く、たっぷりと歌って、この曲にぴったりだ。

この曲を知らない人は、是非聴いてくださいな。
私のお薦めの曲です。
(って、ヴァイオリン曲では有名なのかなあ・・・)

このレコードには
モーツァルトのヴァイオリンとヴィオラの為の協奏交響曲
も入っている。これも私の好きな曲だ。
まあ、この曲もいつか、とりあげよう。


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なるたる

気紛れにその時々の気分次第で、あちこちのカテゴリーにジャンル・掲載日時を問わず感想を入れさせていただいています。
お見苦しきところ平にご容赦願います。

ブルッフは私の大好きな作曲家でもあります。
スコットランド幻想曲の甘さも、3曲あるヴァイオリン協奏曲の華麗さ・重厚さも、私が最も共感する居心地の良いドイツロマン派正統ど真ん中で、心から愉しんで聴いています。

ところで、ブルッフにはもう一つの顔があります。
言うまでもなく「ユダヤ教」との親和性です。
彼自身がユダヤ人であったか否かは良くはわからないのですが、彼の作品にはユダヤをテーマにしたものが少なからずあります。

中でも私が好きなのがチェロと管弦楽のための「コル・ニドライ」です。
ユダヤの民族音楽を主題とした、濃厚なユダヤ情緒に溢れたロマンチックで涙腺を刺激する曲で、特に曲の中間部分で演奏されるチェロの旋律は、しみじみと懐かしく、気高く、なおかつ優しさに満ちた本当にうっとりするような旋律です。
お聴きになったことがなければ、是非ご一聴をお勧めします。

一般にはあまり知られていませんが、ブルッフはほぼ全ジャンルに亘る作曲を手がけており、上記以外でも現在色んな作品が入手できます。

交響曲1~3番
クラリネット、ヴィオラとオーケストラのため協奏曲
ヴァイオリンと管弦楽のためのセレナーデ
七重奏曲
弦楽四重奏曲1~2番
弦楽五重奏曲2曲
ピアノ三重奏曲4曲
ピアノ五重奏曲2曲
オーケストラ作品集
歌曲集Ⅰ・Ⅱ
オラトリオ「モーゼ」
合唱曲「美しきエレン」
などがあり、私もブルッフが聴きたくなるとCD棚から引っ張り出してきては、とっかえひっかえ愉しんでいます。
by なるたる (2007-07-23 02:05) 

みどりのこびとちゃん

気にせず、あちこちにコメント入れてください(笑)
コル・ニドライは、もちろん知っています。
すばらしい曲だと思います。
今度書きます。

私は、多分多くの人が、そうであると思うのですが、
ブルッフの曲を最初に聴いたのは、ヴァイオリン協奏曲第1番でした。
この曲の素直な旋律と、
正統?ロマン派ならではの、かっこよさに惚れました。
もちろん、なるたるさん程、聞いてはいないのですが、
結構、ブルッフは、聞きましたね
そう、ちょっと聞きたくなる作曲家です。
by みどりのこびとちゃん (2007-07-24 00:28) 

なるたる

最近買ったブルッフの交響曲全集を聴いていたら、おまけとして録音されていたヴァイオリンと管弦楽のための「im memoriam op.65」と言う曲が素晴らしく哀切感に満ちた美しい曲だったのでついご紹介したくなりましたw。

ネットで調べたら、その筋では結構知られた曲らしく、こんな紹介も見つけました。
http://kimamalove.blog94.fc2.com/blog-date-200812.html

葬送の曲らしく、実に哀しい美しさに溢れる曲ですので是非どうぞ。
気に入られるようでしたら記事にしてください。

私も知らない曲は未だ未だあります。
by なるたる (2010-08-27 15:18) 

なるたる

訂正。
im memoriam → in Memoriamでした。
謹んで訂正。

それとNMLにあるかどうかはわかりません。

by なるたる (2010-08-27 20:52) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、コメントありがとうございます。
ブルッフいいですねえ
この曲、捜してみます。

by みどりのこびとちゃん (2010-09-02 23:47) 

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