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2台のピアノの為の組曲第1番【幻想的絵画】(ラフマニノフ) [ラフマニノフ]

さて、3回続けて、2台ピアノの為の曲である。
(しかし、2台ピアノの為の曲は、そんなに知らないので、多分続かないよなあ・・・)

今日の音楽日記は、ロシアの作曲家ラフマニノフが書いた
2台のピアノの為の組曲第1番【幻想的絵画】である。

そう、この曲は、始めから、2台ピアノ用に作曲された。
友人と弾くためでもなく、練習用でもなく、2台のピアノの響きの為に作曲された曲だ。
ラフマニノフには、2台ピアノの為の組曲の第2番もあり、
曲の完成度は、2番の方が高いと思うし、響き的にも、2番の方がよく響く。
旋律も2番の方が洗練されている。
しかし、ラフマニノフが20歳の時に書いたこの1番の組曲には、
まとまりがないが、なぜか、若いっていいなあ。という感じがある。
(オイオイ、どんな感じだ・・・)

さて、いつものように、いいかげんな解説である。

・この曲は、チャイコフスキーに献呈された。
 しかし、チャイコフスキーは、この曲の初演の一週間前に亡くなった。(ちよっと悲しいなあ)

・ピアノ一台では、音の響きが細くなるのが嫌で、2台にしたという説もある。
 (でも、普通の曲に比べれば、ラフマニノフのピアノ曲は、どれも分厚い音だと思うが・・・)

・この曲は、【幻想的絵画】と呼ばれているが、4つの楽章にそれぞれ詩がついている。

・どの楽章もまとまりは、ないと思う。しかし、感情の面では、すばらしいと思う。

さて、4つの楽章からできており、

第1楽章【舟歌】・・・・・・フォーレの舟歌とは、まったく別次元の音楽です。
              細かい装飾の音符と情熱が交差する。
第2楽章【愛の夜】・・・・・20歳の音楽という感じ。甘美だが情熱的。
第3楽章【なみだ】・・・・・素朴な音楽だが、葬送の鐘が聞こえ、涙をさそう。
第4楽章【ロシアの復活祭】・ラフマニノフの特徴でもある、分厚い和音、分厚いリズム
                  ロシアの復活祭が豪快に描かれる。
                  これぞ、2台ピアノの醍醐味という音楽。

ラフマニノフの音楽が好きな人は是非聴いてもらいたい。
後年のラフマニノフに通じる音楽がここにはあると思う。

さて、連続で3回も2台ピアノの為の曲を書いてしまった。

思うのだが、独奏もいいが、友達と2台ピアノが楽しめる機会がある人は、
なんて幸せなことだと思う。

ピアノは、基本は、もちろん一人で弾く楽器だ。
しかし、人と合わせる音楽の醍醐味は、やった人でないとわからないかもしれない。
(私ですか? もちろん2台ピアノは、おろか連弾もしたことありません(笑))
(あっ、娘がピアノを習っていたころ、発表会で連弾したことがあるなあ。)
ピアノ2台で、合わせる、スリルとサスペンス。
考えただけでも、鳥肌が立つ。

作曲家も、もうちょっと2台ピアノの曲を作ればいいのになあ。

とここまで、書いて、現代作曲家のルトスワフスキーの書いた
【2台ピアノの為のパガニーニ変奏曲】を思い出した。
この曲、スリルとサスペンスにとんだ、すばらしい曲です。
いつか紹介しようと思う。


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コメント 2

なるたる

私も1番の方が好きで、若い頃この曲を知ってからは暫く夢中になっていました。
特に第1楽章の「舟歌」は無茶苦茶好きで、陶然と時の過ぎるのも忘れて
聴き入っていたなぁ、懐かしい思い出です。
by なるたる (2007-09-05 20:13) 

みどりのこびとちゃん

私は、昔、プレビンとアシュケナージのレコードで聴いていました。
確かに懐かしいなあ・・・
by みどりのこびとちゃん (2007-09-06 00:16) 

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