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舟歌(ショパン) [ショパン]

さて、ワールドカップも終わった。
最近、この日記は、なぜか、私の一番好きなピアノ曲の割合が減っている。
ということで、今日は、ピアノ曲の中でも、ショパンの超名曲を書いてみようと思う。

ショパンの曲は、どれも、ショパンの人生そのもので、すべて名曲といっていいと思うが、
エチュード・マズルカ・スケルツォ・ノクターン・バラード・ソナタ等々、
同じ楽曲の種類の曲は、何曲かある。
単独で一曲しかない楽曲の中で、有名なのは、【幻想曲】と【舟歌】だろう。

【幻想曲】も、もちろん名曲だが、私は、理由は、特にないが、
ちょっとだけ【舟歌】の方が好きだ。

さて、【舟歌】である。
3小節の前奏に続いて、左手に、波の音型が現れ、ほぼ全体を通じて、
左手の、この波の音型の上に優雅な舟歌が歌われる。
しかし、単なる描写音楽では決してないと思う。
トリル、内声部の動き、ピアニスティックな装飾、優雅な旋律の動き。
私は、この曲からは、イタリアのゴンドラよりも、
同じ作曲者のバラードに近い、なにかの物語を感じる。
舟歌の形式を基にした、バラード第5番といったところか(笑)

それほど、この作品は、完璧だと思う。

プロのピアニストが、この曲をどう解釈しているかは、
最後から24小節前のフォルテシモの旋律をどう弾くかを聴き比べると面白い。

フォルテシモといっても、優雅に気品に満ちた演奏か、
このクライマックスで、情熱の思いをぶつけるか、

どちらの解釈もあるだろう。
そして、そのどちらも、ショパンの人生を表していると思う。
この【舟歌】は、ショパン晩年の作品である。
体調は、かなり悪かった時期の作品だ。
それでも、本当にすばらしい作品だ。

この曲の最後は、一瞬の風のような右手の速いパッセージの後に、
突然、両手オクターブのフォルテシモの音で終わる。
さて、本当かどうかわからないが、
ショパンは、この最後をピアニシモで軽く弾いた という話もある。
ははは、これは、いいなあ、
この曲、最後は、ピアニシモで軽く、なにげに終わるのもいいかもしれない。

話変わって、舟歌という曲は、いろいろな作曲家が書いている。
なんといっても有名なのは、【ホフマンの舟歌】だろう。
もともとは、イタリアのヴェネチアのゴンドラの船頭が歌った歌といわれている。

しかし、ゴンドラというと、ディズニーシーのゴンドラしか頭に思い浮かばない私は、
やはり、さびしい限りである。

イタリアに行ってみたいよう・・・・・


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コメント 2

ピアノフォルテ

舟歌、今マイブームです。
確かに曲の中に何か幸福なストーリーを感じます。
バラード5番ですか~。
今四苦八苦の譜読み中ですが、数年後に完成させたいです。
by ピアノフォルテ (2006-07-12 09:42) 

みどりのこびとちゃん

そうですか、舟歌が、今マイブームですか。
でも、バラード全曲、スケルッオ全曲、舟歌、幻想曲、
これを全部制覇することを、期待していますよ(笑)
しかし、舟歌は、本当にストーリーを感じます。
by みどりのこびとちゃん (2006-07-12 21:32) 

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