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交響的物語【ピーターと狼】(プロコフィエフ) [プロコフィエフ]

さて、今日は、私の大好きな作曲家プロコフィエフの曲を紹介しよう。

私は、プロコフィエフの作曲技法?が実は大好きなのである。
そう、もし、作曲できるなら、プロコフィエフのような作品を書きたいといつも思う(無理無理)

今日は、交響曲でも、協奏曲でも、ピアノソナタでもバレエ音楽でもない。
しかし、おそらくは、この作曲家の一番有名な作品を書こうと思う。

そう、誰もが、サンサーンスの【動物の謝肉祭】と同じで、
小学校か、中学校の音楽の時間に聴いたであろう、(多分)
プロコフィエフが作曲した、交響的物語【ピーターと狼】である。

そう、この作品は、作曲者が子供のために書いた曲で、
ピーターという少年が、狼を捕まえる物語を、ナレーションと、管弦楽で
誰でも、わかりやすく、作曲されている。
曲は、作曲者の特徴である、現代風なわかりやすさが全面に出てきており、
モダンで、時には、鋭く、時に、叙情的な音楽が次々に現れ、楽しい限りである。

しかし、この曲の特徴は、なんといっても、
楽器にそれぞれテーマが与えられていることだろう。

弦楽器・・・ピーター
小鳥・・・・フルート
おじいさん・・ファゴット
狼・・・・・・ホルン
   等々

そう、これさえ覚えておけば、ナレーションもある為、
誰でも物語の画面を頭にイメージできる。

さて、大人になってから、この曲をゆっくり聴いたことのある人は、少ないかもしれない。

実は、先日、この曲をゆっくり聴いてみた。
もちろん、どの楽器が、どの動物か人物かを完全に覚えて、聴いてみた。
ナレーションも日本語で物語の筋が、よくわかる。

音楽を聴く・・・

物語のイメージが頭の中に浮かぶ・・・

浮かぶ?・・・えっ?

いや、しかし、なぜだろう、何故か、イメージがわかないのである。

音楽が悪いわけでない。
作曲技法が悪いわけでない。

そう、ここまで、
この音楽は、こうですよ。
ここは、これを表していますよ。
とストレートに言われると、逆に全く物語に入り込めない。イメージがわかない。
せめて、楽器がなにを表しているか、先入観なく聴いたら、もっとイメージできたと思う。

音楽とは、難しい。(いやいや、単に私があまのじゃくだけかもしれないが・・・)
この曲も先入観なく聴ければ、いいのだけどなあ・・・

そう、この曲は、最初に聴くには、もちろんナレーションがあった方がいいけど、
その後は、ない方がいいなあ。
その方が、イメージできる感覚が増える気がする。

まあ、プロコフィエフの曲は、いっぱいあるので、別の曲を聴けばいいだけだけど・・・

いえいえ、しかし、もちろん、この曲は、よく出来ていますよ。名曲ですよ。
ちょっと私の聴き方が悪いだけですから・・・・

音楽は、難しい。

さて、ワールドカップ期間中は、出場国の作曲家から書くっていっていたのに、
プロコフィエフは、ロシアじゃないのか、とつっこみをいれる人いますか?
(絶対にいないな、そんな人(笑))

ははは、プロコフィエフは、現在ベスト8に残っている国の中の人なのです。
プロコフィエフは、ウクライナ出身なのですね。(知っていましたか?)


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Cecilia

うちのCDでは堺正章のナレーターですが、ないほうが良い・・・と思います。(面白いのですけれどね・・・。)「動物の謝肉祭」もそうですよね。(説明がないほうがいい。)
ところでうちの娘・・・あと一週間でコンクールなのですが、どうしよう~っていう感じです。「束の間の幻影」いまだにCDを手に入れていません。(もっともあったとしても深く聴き過ぎないようにしないといけないのですが。)先生のお宅でエミール・ギレリスの演奏を一度だけレコードで聴かせていただきましたが、Ⅴしか聴いていません。Ⅵはなかったのです。全曲が入ったCDも少ないようで、それで買えないでいます。(肝心のところがないのです。)

「ピーターと狼」の仕掛け絵本があるので近いうちにご紹介します。
by Cecilia (2006-07-02 00:54) 

みどりのこびとちゃん

Ceciliaさん。コメントありがとうございます。
娘さんのピアノコンクール、大変だと思います。がんばって下さい。
そうですか、プロコフィエフの自作自演も聴いていませんか(笑)

私は、どんな考えでも、強い意志のある演奏は、名演だと思っています。
例えば
 ・感情的な表現なら誰にも負けない(文系?)
 ・機械的に正確に弾くのは誰にも負けない(理系?)
 ・内声部を引き立て、構造を明確にするのは、負けない(文系+理系?)
 ・スピードは誰にも負けない(笑)
 ・デフォルメは、誰にも負けない(笑)
     等々
あと一週間なので、娘さんのいいところをのばして、誰にも負けない箇所をつりましよう。(って、ピアノのコンクールは、おろか、ピアノを習ったこともない、私みたいないいかげんピアニスト?が偉そうなこと言ってすいません。)

コンクールは、多分、バランスのとれた演奏が上位だと思いますが、
なにか、一つ優れている演奏というのは、
私はとてもとてもすてきなことだと思います。

ピーターと狼の絵本、楽しみにしています。
by みどりのこびとちゃん (2006-07-02 21:29) 

Cecilia

ありがとうございます!
コンクールにもよるのですが、うちの娘みたいな淡々とした演奏は不利なコンクール(・・・と多くの人が思っています。)なので、今年も期待はしていませんが、いつものように弾けて、ホールの素敵な響きを味わうことが出来たら・・・と思っています。
上手な子でも「何で?」という感じで賞が取れなかったりするので、よくわからない世界ですね。そつなく出来る子が上位になったりしますね。(おっしゃるとおりです。)
間違っても良いから、「無難にまとめる」だけでなく、何かを得て欲しいと思います。(間違えるとだめですけれどね。)

プロコ・・・「ばったの行進」というのも好きな曲です。(数年前の課題曲)
by Cecilia (2006-07-02 23:22) 

ピアノフォルテ

この曲は父が私が子どもの頃、人が一人入れるような大きなスピーカーでレコードを何度もかけてくれました!懐かしいです。
ナレーションも日本語で入っていたかな。私は聴きながらその情景が素直に浮かんでそれは楽しかったです!
自分の持っているCDはオザワさんのものです。
おじいさんの旋律、浮かんできます。ちょっとがんこでこわ~いおじいさんですね。
by ピアノフォルテ (2006-07-03 23:26) 

みどりのこびとちゃん

ピアノフォルテさん。そうですね。
私も、確か小学校の時に聴いて、ナレーションも素直に聴けて、
すごく面白かった、思い出があります。
しかし、大人ななると、素直な心を失っていかんですね。(笑)
by みどりのこびとちゃん (2006-07-04 00:08) 

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