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ブラジル風バッハ第5番(ヴィラ=ロボス) [ヴィラ=ロボス]

さて、今日の夜(明日の早朝)は、日本対ブラジルのサッカーである。
ブラジルは、決勝トーナメントに残るし、あと、いくつも試合をしそうだが、
やはり、今日は、ブラジルの作曲家を書くしかないだろう。

ブラジルの作曲家といえば、なんといってもヴィラ=ロボスである。

この人は、生涯に、1000曲?とも2000曲?とも作曲したといわれている。
それも、小品だけでなく、交響曲や、協奏曲などの大曲も多い。
(普通は、書けないよなあ、こんな数・・・・・)

当たり前だが、この作曲家については、私は、知らない曲の方が多い。
(ヴィラ=ロボスが好きで、はまってしまった人は、
             曲を全部聴くのに、大変だろうなあ・・・しかし、そんな人いるのか?)

さて、私が知っているこの作曲家の数少ない曲の中で、特に好きな曲は、

・ショーロス第1番・・・・・・ギター曲ですね。以前この音楽日記で書きました。
                雰囲気が最高のギター曲です。
・ブラジル風バッハ第1番・・・チェロだけの合奏による曲。
                  冒頭のリズムと旋律は、忘れられない。
・ピアノ協奏曲(全5曲)・・・ちょっと特徴は、少ないが、美しい部分が多いです。
・赤ちゃんの一族・・・・・・・ちょっと変わったいろいろな小品のピアノ曲です。

等があり、どれもこれも、ちょっと感想などを書いていきたい曲ばかりである。

しかし、今日は、ヴィラ=ロボスのトレードマークとも言うべき、
最も有名な曲(多分、そうですよね)
【ブラジル風バッハ第5番】を紹介してみよう。

作曲を独学で学んだ、ヴィラ=ロボスは、
バッハの音楽こそ、すべての民族に通じる音楽と信じていたらしい。(へぇー)
そこで、バッハの音楽性と、ブラジルの心を合わせた曲が
【ブラジル風バッハ】であり、全部で9曲ある。(楽器編成は曲により異なります)

最も有名(多分)で、私も大好きな第5番は、
ソプラノ独唱と8台のチェロの為の曲で、
第一楽章のアリアと第二楽章の踊り の二楽章からなる。

いやいや、なんと言っても、この曲のメインは、チェロのピッチカートに乗って、
ソプラノが、歌詞の無いヴォカリーゼを歌う最初の部分である。

もし、私が、クラッシックの美しい旋律ベスト16を選べと言われたら、
この旋律は、確実に候補に上がる。
(しかし、本当にこんな質問されたら、困ります(笑))
(それに、普通は、ベスト10だろう、頭がサッカーになっていますね)

大変優雅でロマンティックな旋律だが、
ロシアのラフマニノフやチャイコフスキーとは違うロマンティックさがある。
また、この部分は、いろいろな楽器に編曲されて演奏されている。

あまり、ソプラノのような声楽曲は、聴いていなかったが、
この曲だけは、昔からよく聴いた。
この部分は、私は、あまり、声を張り上げずに、淡々と歌う演奏が好きだ。

この最初の部分があまりに印象的な為、
他の部分(一楽章の中間部や、二楽章)の印象が薄いが、
何回も聴くうちに、他の部分でも、ヴィラ=ロボスの世界に引き込まれる。

確かに、ヴィラ=ロボスの音楽は、がっちりした構成のものは、無いと思う。
しかし、どことなく、
中南米の自由な感覚と、バッハの構成美が合わさった、独特の雰囲気がすばらしいと思う。
こういう、独特の雰囲気を持っている作曲家は、一流だと思う。

しかし、サッカーのワールドカップに参加している国の作曲家ということで、
このところ書いているが、やはり、中南米が多くなってしまった。
次ぎは、ヨーロッパの国にしよう。

さてさて、日本対ブラジル、どうなることか・・・


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nyankome

チェロ奏者でもあった多作家ヴィラ・ロボスですが、彼の一番有名な曲ですね。
彼自身のギターと声(もしくはフルートなどの旋律楽器)のための編曲もあり、ギタリストのレパートリーでもあります。
私が初めて買った輸入譜がヴィラ・ロボスの『前奏曲第1番』でした。
by nyankome (2006-06-23 22:22) 

みどりのこびとちゃん

nyankomeさんコメントありがとうございます。
ギター版のこの5番は、私は、残念ながら聴いたことがありません。
よさそうですよね
今度音源を探してみます。
ヴィラ=ロボスの前奏曲第一番は、私も好きな曲です。
いつかこの日記でも取り上げてみようかと・・・
by みどりのこびとちゃん (2006-06-23 22:40) 

Cecilia

この曲が入ったCDを二枚(もっとあるかも・・・?)持っています。
キリ・テ・カナワ(エッセンシャル・キリ)と蒲原史子(祈り~アヴェ・マリア)ですが、前者はこの曲の後に、後者は前にラフマニノフのヴォカリーズがあるので、セットで常に聴いているせいか、同じようなイメージで聴こえてしまいます。
(でも雰囲気は似ていませんか?)
by Cecilia (2006-06-24 08:42) 

みどりのこびとちゃん

Ceciliaさん。コメントありがとうございます。
おもしろい意見です。実は、
私もこの曲のCDは、何枚か持っています。その中でよく聴くのは、
カポロンゴ指揮パリ管 のものと、ヴィラ=ロボスの自作自演のものです。
前者は、この曲の前に、後者は、この曲の後に
ブラジル風バッハ第2番(あの南米のジャングルと汽車のイメージの曲ですね)
が入っています。
私は、この曲とセットで聴いているせいで、
この第5番のアリアは、
アマゾンの川下り?の中の船上で、歌っているイメージなのです(笑)
いやいや、CDの曲順は、イメージの世界では重要な要因ですね
しかし、冷静にこの曲を聴くと、
確かにラフマニノフのヴォカリーゼと共通点は、ありますね
しかし、両者ともすばらしい旋律だと思います
by みどりのこびとちゃん (2006-06-24 09:41) 

nyankome

蒲原史子(祈り~アヴェ・マリア)は私も持っています。
残念ながら現在は絶盤ですが。
福田進一さんのギター伴奏ですね。
私も、ラフマニノフのヴォカリーズに雰囲気が似ているな、と思っていました。
両方とも歌詞のない歌であるせいかも知れませんが。
by nyankome (2006-06-24 21:01) 

sympy432

南米のギタリスト兼ソプラノ歌手がこの曲を自演しています。
http://www.youtube.com/watch?v=vHQplyyCdOg
by sympy432 (2007-02-18 03:03) 

みどりのこびとちゃん

過去記事へのコメントありがとうございます。
この動画には、引き込まれます。
なんか、雰囲気がいいですねえ
by みどりのこびとちゃん (2007-02-18 22:31) 

勝千賀子

ご無沙汰してます。
今度の土曜日にマンドリンとギターのデュオコンサートで、この曲を弾きます。前半と後半に同じ旋律が出てきますが、後半は、全てD線のみで弾きます。かなりのハイポジションですが、もやもや感が出て、自分ではかなり気に入ってます。
by 勝千賀子 (2012-10-10 11:34) 

みどりのこびとちゃん

勝さん、コメントありがとうございます。
ご無沙汰しております。
この曲、マンドリンとギターで演奏ですか、雰囲気がいいですねえ。
2回目は、D線のみですか、どんなもやもや感なんだろう。
ちょっと弾いてみようかなあ
by みどりのこびとちゃん (2012-10-11 22:32) 

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