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G線上のアリア(バッハ) [バッハ(J.S.)]

さて、先日「パッヘルベルのカノン」を書いたが、
この音楽日記で紹介する曲のシリーズ物を思いついた。

その名も
【クラッシック音楽を聴き始めた時には、よく聴いたが、
             いつのまにかあまり聴かなくなったシリーズ】である。

(オイオイ、長いぞこの名前は・・・・それに続くのかこのシリーズ・・・)

今日は、その第2弾?の曲、バッハ作曲の「G線上のアリア」である。

確かにこの曲、私は、クラッシック音楽の聴き始めのころは、よく聴いていたが、
めっきり最近は、わざわざCDを取り出し、聴くということはなくなった。
しかし、あらためて聴くと、なかなか考えさせられる名曲だと思う。

さてこの曲は、よく知られているように、
バッハの作曲、管弦楽組曲 第3番の第2曲であり、
バイオリニストのヴィルヘルミがバイオリンのG線だけで、弾くように編曲して、
世に広まったことで、「G線上のアリア」と呼ばれている。

さて、この曲の聞き所は、どこだろう?
優雅な旋律だろうか?
いやいや、なんといっても、祈りにもにた、ベースの下降ラインだろう。
このベース進行は、単純だが、とてもとても心が落ち着く。

そのように心が落ち着くために、
この曲は、癒される曲の代表曲と言われているが、
私自身の感覚は、ちょっと違う時がある。
この曲を聴く、ほとんどの時は、安らぐ自分がいるが、
時々、ものすごく緊張感のある曲に聞こえる時がある。

実際に、ある特殊な編成のオーケストラコンサートでこの曲を聴いた時、
凄くゆっくりなテンポで、いまにも消えそうなPPで、演奏されたのを聴いた時、
すごい緊張感の空間がホールに広がり、鳥肌がたった経験がある。
(その時の演奏は、最初の繰り返しで、冒頭にもどった瞬間、
                まったく音を出していないと思うぐらいPPだった。)

この曲には、なにか癒しとか、それだけでないないかが、隠されているのかもしれない。
確かに、聴く人のその時の感情や、気持ちにより、そう感じる時があるので、
いちがいに曲だけのせいではないかもしれないが、
少なくとも、パッヘルベルのカノンでは、そんな経験は、ない。

もちろん、安らぎの音楽としてのG線上のアリアは、格別だが
ちょっと緊張して、音楽を聴いてみてはいかがだろうか?
違った世界が広がると思う。

しかし、この曲、ピアノへのアレンジは、いっぱいあるが、
どうしても、最初の音の延ばしがピアノでは表現できない。
ということで、ピアノでは、弾けない。
これは、悲しいなあ・・・


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コメント 4

はじめまして!!
昔の記事にコメントしてすみません。
G線上のアリアの記事を探していて辿り着きました。
この曲は色々アレンジされたものや…なにしろ沢山
のCDに収録されて発売されていますが、私がこの曲
をはじめて聴いたのが、本当にヴァイオリンの独奏
で、ヴァイオリンのG線だけで弾いている演奏だった
ので癒しというよりは、孤高というか気高さというか
そういう印象があります。
シャコンヌの記事も読みました。シャコンヌも色々な
方が演奏していますが私は五嶋龍君の演奏が好きです。
by (2007-07-16 07:16) 

みどりのこびとちゃん

桜千鳥さん。コメントありがとうございます。
昔の記事へのコメントも大歓迎ですよ。
G線上のアリアは、
どうしても癒し系の音楽として、聞かれますが、
それだけでないものを持っていると、私は確信しています。
そうですね。確かに、言われるように、
孤高とか気高さという感覚もありますね。
by みどりのこびとちゃん (2007-07-16 23:36) 

Cecilia

確かに自分の心と向かい合わされるような曲なので癒しだけではないように思います。
だけどそのような辛い(?)作業を経てもすべてを赦され、癒される・・・という信仰の真髄みたいな曲のように思えます。
ヴァイオリンで弾く時に昔ヴィブラートを付け過ぎていた・・・と私の今日のブログに書きましたが、長い音を弾く時の緊張感!
とても神経を使わなければならないと思います。(昔は神経を使っていませんでした!)
ベースの下降ラインも”祈り”を感じさせますが、主旋律はひたすら天を仰いでいるように思えます。
”自分”を開放することはないのですが、この緊張感の中で与えられる開放感は何なのでしょう?

私の感覚で書いていますので、わかりにくい部分はお許しくださいね。(笑)

by Cecilia (2008-04-15 10:16) 

みどりのこびとちゃん

Cecilia さん、音楽は、自分の感覚が一番です。
でも、なんとなく、その感じは、わかります。
緊張感の中での、開放感!
うーん、なるほど
by みどりのこびとちゃん (2008-04-16 00:19) 

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